初心者でも分かる!「オルカンとは?」仕組み・メリット・注意点まで徹底解説

オルカンとは 2026

オルカンとは何だろう?」—新NISAをきっかけに投資を始めようと思った方なら、一度はこの言葉を目にしたことがあるのではないでしょうか。SNSや投資ブログで「オルカン一択」「迷ったらオルカン」といった声を見かける機会も増えています。

2024年の日経トレンディ「ヒット商品ランキング」では、なんと「新NISA&オルカン投資」が第1位に選出されました。オルカンとは、正式名称を「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」という全世界株式インデックスファンドのことです。この記事では、投資初心者の方でも安心してオルカンを理解できるよう、基本的な仕組みから購入方法まで詳しく解説していきます。

  1. オルカンとは何か?基本概要をわかりやすく解説
    1. オルカンの意味と由来
    2. 投資対象の広範な分散性
    3. 新NISAで人気が高まった背景
  2. オルカンが人気の理由:投資初心者が選ぶ3つの魅力
    1. 魅力①:1本で世界中に分散投資できる手軽さ
    2. 魅力②:低コストで長期運用に向いている
    3. 魅力③:少額から購入できるため始めやすい
  3. 具体的にどんな商品?代表的なオルカン(eMAXIS Slim など)を紹介
    1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の特徴
    2. 実際の国別比率(米国中心に分散)
    3. 購入できる金融機関と選び方のポイント
  4. オルカンのメリットを深掘り:長期投資に強い理由
    1. 世界経済の成長を広く取り込める構造
    2. 先進国・新興国のバランスによるリスク分散効果
    3. プロに任せる運用で手間がかからない
  5. 注意点と陥りがちな誤解(”オルカンの罠”)
    1. 実は6割前後が米国株で完全な均等分散ではない
    2. 為替変動リスクと円高時の基準価額への影響
    3. 「万能ではない」ことを理解したうえで使うべき理由
  6. オルカンはどんな人に向いている?投資スタイル別の活用法
    1. 初心者の積立投資に向いているケース
    2. 他の資産(S&P500・日本株など)との併用アイデア
    3. 長期・放置型ポートフォリオの作り方
  7. オルカンを購入するステップ:実際の始め方ガイド
    1. 証券会社の選び方(手数料と使いやすさ)
    2. 新NISAでの積立設定方法
    3. 投資開始後のチェックポイント
  8. まとめ:オルカンは”世界への入り口”になる王道ファンド
    1. 長期投資で期待される役割の総括
    2. リスクとメリットのバランスを理解する重要性
    3. 初めての資産形成におすすめする理由

オルカンとは何か?基本概要をわかりやすく解説

オルカンの意味と由来

オルカンとは、「オール・カントリー」を略した愛称です。三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」という投資信託の略称として使われており、2022年には商標登録もされています。

この投資信託は、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)という株価指数に連動することを目指して運用されています。MSCI ACWIは、世界の株式市場の時価総額の約85%をカバーする代表的な指数で、機関投資家のベンチマークとしても広く使用されています。

投資対象の広範な分散性

オルカンの最大の特徴は、その圧倒的な分散力にあります。

  • 対象国数:先進国23カ国+新興国24カ国の計47カ国
  • 構成銘柄数:約2,600銘柄以上
  • 時価総額カバー率:世界の投資可能な株式の約85%

つまり、オルカンを1本購入するだけで、アメリカのAppleやMicrosoft、日本のトヨタやソニー、さらにはインドや中国の成長企業にまで、まとめて投資できることになります。

新NISAで人気が高まった背景

2024年1月にスタートした新NISAでは、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の両方でオルカンを購入できます。投資で得た利益が非課税になるという制度と、低コストで世界中に分散投資できるオルカンの相性は抜群です。制度の基本とつみたての考え方は、初心者向けのわかりやすい解説も参考になります。

2024年の年間資金流入額は2兆3,550億円を記録し、投資信託ランキングで堂々の首位を獲得。2025年12月時点での純資産総額は約8兆7,000億円に達し、国内の公募投信(ETF除く)では第2位の規模を誇っています。

オルカンが人気の理由:投資初心者が選ぶ3つの魅力

魅力①:1本で世界中に分散投資できる手軽さ

投資の基本原則は「卵を一つのカゴに盛るな」—つまり分散投資です。オルカンなら、この分散投資がたった1本の投資信託で完結します。

自分で個別株を選んで世界中に投資しようとすると、銘柄選びだけでも膨大な時間と労力がかかります。為替の手続きや各国の税制の確認など、考えることが山積みです。オルカンは、こうした複雑さをすべて解消してくれる「世界まるごと投資パッケージ」といえるでしょう。より具体的な商品解説や分散の仕組みは、初心者向けの要点まとめも併せて読むと理解が深まります。

魅力②:低コストで長期運用に向いている

オルカンの信託報酬は年率0.05775%という驚異的な低さです。これは100万円を1年間運用しても、かかるコストがわずか約578円ということを意味します。

一般的なインデックスファンドの信託報酬が0.1%程度といわれる中、オルカンのコストは業界最低水準。長期投資では、このわずかなコスト差が数十年後の資産額に大きな違いをもたらします。

さらに、eMAXIS Slimシリーズには「受益者還元型信託報酬」という仕組みがあり、ファンドの純資産総額が増えるほど信託報酬が段階的に下がっていきます。過去リターンや分配の考え方を掘り下げたい方は、平均利回りや分配金のポイントを整理した解説が実務的で役立ちます。

魅力③:少額から購入できるため始めやすい

オルカンは、SBI証券や楽天証券などの主要ネット証券で100円から購入可能です。まとまった資金がなくても、毎月コツコツと積み立てていける気軽さが、投資初心者から支持されている理由の一つです。

新NISAのつみたて投資枠では、月々100円からでも始められます。「投資は怖い」「失敗したらどうしよう」という不安を抱えている方も、まずは少額からスタートして投資に慣れていくことができます。

具体的にどんな商品?代表的なオルカン(eMAXIS Slim など)を紹介

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の特徴

「オルカン」といえば、通常はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を指します。2018年10月に設定されて以来、個人投資家から圧倒的な支持を集めています。

項目 内容
正式名称 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント
ベンチマーク MSCI ACWI(配当込み、円換算ベース)
信託報酬 年率0.05775%以内
購入時手数料 無料(ノーロード)
信託財産留保額 なし
純資産総額 約8兆7,000億円(2025年12月時点)
設定日 2018年10月31日

「個人投資家が選ぶ!Fund of the Year」では、2019年から6年連続で1位を獲得するなど、個人投資家からの信頼も厚い商品です。

実際の国別比率(米国中心に分散)

「全世界」という名前から、世界中に均等に投資しているイメージを持つかもしれません。しかし実際には、時価総額加重平均方式を採用しているため、経済規模の大きな国の比率が高くなります。

2025年時点の主な国別構成比率:

  • アメリカ:約66%
  • 日本:約5%
  • イギリス:約4%
  • カナダ:約3%
  • フランス:約3%
  • 中国:約2.7%
  • インド:約1.8%
  • その他:約15%

また、組入上位銘柄を見ると、ほとんどが米国のテック大手「マグニフィセント・セブン」で占められています。

組入上位10銘柄(2025年時点):

  1. Apple(アップル)
  2. Microsoft(マイクロソフト)
  3. NVIDIA(エヌビディア)
  4. Amazon(アマゾン)
  5. Alphabet(アルファベット/Google)
  6. Meta Platforms(メタ)
  7. Tesla(テスラ)
  8. Broadcom(ブロードコム)
  9. Taiwan Semiconductor(TSMC)
  10. JPMorgan Chase(JPモルガン・チェース)

購入できる金融機関と選び方のポイント

オルカンは、ほとんどの主要金融機関で購入可能です。選ぶ際は以下のポイントを確認しましょう。

① クレカ積立のポイント還元

SBI証券なら三井住友カード、楽天証券なら楽天カードでクレカ積立が可能。ポイント還元を受けながら投資できます。

② 投信保有ポイント

SBI証券では、投資信託の保有残高に応じてポイントが付与される「投信マイレージ」があります。オルカンの場合、年率0.0175%分のポイントが貯まります。

③ 使いやすさ・サポート体制

アプリの操作性や、問い合わせ対応の充実度も重要な選択基準です。商品理解を深めたい場合は、ネット証券の学習コンテンツとしてまとめられた初心者向けの要点まとめも役立ちます。

オルカンのメリットを深掘り:長期投資に強い理由

世界経済の成長を広く取り込める構造

オルカンに投資するということは、「世界経済全体の成長に賭ける」ことを意味します。

過去のMSCI ACWIの年率リターンは約7.6%(1987年以降の平均)という実績があります。短期的な下落局面はあっても、長期で見れば世界経済は成長を続けてきました。

人口増加、技術革新、新興国の経済発展—こうした世界的なトレンドの恩恵を、オルカン1本で受け取れるのは大きなメリットです。さらに、つみたて活用の考え方は、先述の初心者向け解説とあわせて確認しておくと実践に移しやすくなります。

先進国・新興国のバランスによるリスク分散効果

オルカンの構成比率を見ると、先進国が約90%、新興国が約10%となっています。

先進国株は安定性が高く、新興国株は成長性が期待できます。この組み合わせにより、安定と成長のバランスが取れたポートフォリオが自動的に構築されます。

さらに重要なのは、自動リバランス機能です。MSCI ACWIは四半期ごとに銘柄の見直しを行い、経済状況の変化に応じて構成を最適化します。投資家が何もしなくても、時代に合わせた投資配分が維持されるのです。

例えば、近年はインドの経済成長に伴い、オルカン内でのインドの比率も上昇しています。2025年には、MSCIの一部指数でインドが中国を初めて上回るという歴史的な変化も起きました。

プロに任せる運用で手間がかからない

オルカンはインデックスファンドであり、ベンチマークに連動するよう機械的に運用されます。

とはいえ、その裏では運用会社のプロフェッショナルたちが、指数との乖離を最小限に抑えるための緻密な調整を行っています。個人投資家は、こうしたプロの運用を年間わずか約0.06%のコストで利用できるわけです。

銘柄選びに時間を費やす必要もなく、市場のニュースに一喜一憂する必要もありません。「買って、積み立てて、放っておく」—これがオルカン投資の基本スタイルです。

注意点と陥りがちな誤解(”オルカンの罠”)

実は6割前後が米国株で完全な均等分散ではない

これはオルカン投資で最もよくある誤解です。

「全世界」という名前から、各国に均等に投資しているイメージを持ちがちですが、実際にはアメリカが約66%を占めています。組入上位銘柄のほとんどが米国企業であり、オルカンのパフォーマンスは米国市場の動向に大きく左右されます。

言い換えれば、米国経済が好調な時はオルカンも好調、米国市場が下落すればオルカンも大きく下落する傾向があります。「世界分散だから安心」と過信するのは危険です。

為替変動リスクと円高時の基準価額への影響

オルカンは為替ヘッジなしの商品です。つまり、為替変動の影響をダイレクトに受けます。

海外資産が約95%を占めるオルカンでは、為替の影響は無視できません。

  • 円安時:基準価額の上昇要因(円での評価額が増える)
  • 円高時:基準価額の下落要因(円での評価額が減る)

2024年7〜8月には、急激な円高と株式市場の調整が重なり、オルカンの基準価額が約17%も下落する場面がありました。この時、現地通貨建てのMSCI ACWIはむしろプラスだったにもかかわらず、円高の影響でオルカンは大きく値下がりしたのです。

長期的には為替の影響もならされると考えられますが、数年スパンでは円高局面で含み損が膨らむ可能性があることは理解しておきましょう。

「万能ではない」ことを理解したうえで使うべき理由

オルカンは優れた商品ですが、万能薬ではありません

株式100%のファンドであるため、株式市場全体が下落すれば、オルカンも当然下落します。リーマンショック級の金融危機が起これば、30〜50%の下落も十分あり得ます。

また、オルカンはインデックスファンドであり、「世界の平均点」を取りにいく商品です。市場平均を大きく上回るリターンを狙いたい方には、物足りなく感じるかもしれません。

重要なのは、こうしたリスクと限界を理解したうえで投資することです。「オルカンを買っておけば大丈夫」という考えは危険。あくまで資産形成の「ツール」として、自分のリスク許容度に合わせて活用しましょう。

オルカンはどんな人に向いている?投資スタイル別の活用法

初心者の積立投資に向いているケース

オルカンは、以下のような方に特におすすめです。

  • 投資を始めたばかりで、何を買えばいいかわからない
  • 銘柄選びに時間をかけたくない
  • 長期でコツコツ資産を増やしていきたい方
  • 新NISAをシンプルに活用したい方
読む  月に5000円稼いで将来の保険にする

「投資のことはよくわからないけど、将来のために何かしたい」—そんな方にとって、オルカンは最適な選択肢の一つです。

他の資産(S&P500・日本株など)との併用アイデア

オルカンだけで完結させることも可能ですが、投資目的やリスク許容度に応じて他の資産と組み合わせることで、より自分に合ったポートフォリオを構築できます。

パターン①:米国重視派

オルカン(70%)+S&P500(30%)→米国比率をさらに高める

パターン②:リスク分散重視派

オルカン(60%)+債券ファンド(30%)+現金(10%)→値動きを抑える

パターン③:日本株も持ちたい派

オルカン(除く日本)(70%)+日本個別株(30%)→日本株は自分で選ぶ

長期・放置型ポートフォリオの作り方

オルカン1本で長期放置」は、実は非常に合理的な戦略です。

毎月一定額を積み立て、相場の上下に関わらず淡々と続ける。暴落が来ても売らずに持ち続ける。20〜30年後に必要なタイミングで取り崩す。これが、オルカンを最大限活用するための王道パターンです。

ただし、リスク許容度が低い方や、近い将来にまとまった資金が必要な方は、現金や債券との比率を調整することをおすすめします。

オルカンを購入するステップ:実際の始め方ガイド

証券会社の選び方(手数料と使いやすさ)

オルカンを購入するには、まず証券口座を開設する必要があります。おすすめは以下のネット証券です。

証券会社 特徴 クレカ積立
SBI証券 投資信託の取扱数が豊富、投信保有ポイントが充実 三井住友カード(最大3.0%還元)
楽天証券 楽天経済圏との連携、初心者向けの使いやすさ 楽天カード(最大2.0%還元)
マネックス証券 クレカ積立の還元率が高い マネックスカード(1.1%還元)
松井証券 投信の信託報酬還元サービスあり MATSUI SECURITIES CARD

選び方のポイント:

  • 普段使っているポイント経済圏に合わせる(楽天ユーザーなら楽天証券など)
  • クレカ積立の還元率を比較する
  • アプリやサイトの使いやすさを確認する

新NISAでの積立設定方法

口座開設後の基本的な流れは以下の通りです。

  1. NISA口座を開設(証券口座と同時に申し込み可能)
  2. 投資信託の検索画面で「オルカン」または「eMAXIS Slim 全世界株式」を検索
  3. 積立設定を選択
  4. 積立金額と頻度を設定(毎月・毎週・毎日などから選択)
  5. 引き落とし方法を選択(銀行口座・クレジットカードなど)
  6. つみたて投資枠 or 成長投資枠を選択
  7. 設定内容を確認して完了

新NISAでは、つみたて投資枠で年間120万円、成長投資枠で年間240万円まで非課税で投資できます。オルカンはどちらの枠でも購入可能です。

投資開始後のチェックポイント

積立を始めたら、基本的には「放置」でOKです。ただし、以下のポイントは定期的に確認しましょう。

① 運用レポートの確認(年1〜2回)

三菱UFJアセットマネジメントの公式サイトで月次レポートや運用報告書を確認できます。国別比率の変化や、ベンチマークとの乖離率などをチェックしましょう。

② 積立状況の確認(毎月)

積立がきちんと実行されているか、残高は増えているかを確認します。クレジットカードの限度額超過などで積立が止まっていることもあります。

③ リスク許容度の見直し(年1回)

ライフステージの変化(結婚、出産、退職など)に応じて、投資方針の見直しが必要になることもあります。

やってはいけないこと:

  • 毎日の値動きを気にしすぎる
  • 暴落時にパニックになって売却する(狼狽売り)
  • 短期的な利益を期待する

まとめ:オルカンは”世界への入り口”になる王道ファンド

長期投資で期待される役割の総括

オルカンは、世界経済の成長を丸ごと取り込める、シンプルかつ合理的な投資手段です。

  • 約47カ国、2,600銘柄以上への分散投資がこれ1本で完結
  • 年率0.05775%という業界最低水準のコスト
  • 新NISAとの相性抜群で、非課税の恩恵を最大限に活用できる

「何に投資すればいいかわからない」という方にとって、オルカンは最初の一歩として最適な選択肢といえるでしょう。

リスクとメリットのバランスを理解する重要性

ただし、オルカンが「完璧な商品」というわけではありません。

  • 実質的には米国株が約66%を占め、米国市場の影響を大きく受ける
  • 為替リスクがあり、円高局面では基準価額が下落する
  • 株式100%の商品であり、暴落時には大きく下落する可能性がある

こうしたリスクを理解したうえで、自分のリスク許容度に合わせて活用することが大切です。

初めての資産形成におすすめする理由

オルカンは、「世界経済の成長に長期で参加する」ための入り口として、これ以上ないほど優れた商品です。

難しい投資判断は不要。毎月コツコツと積み立てて、あとは時間を味方につけるだけ。20年、30年という長い時間軸で見れば、世界経済の成長とともに資産も育っていくことが期待できます。

「投資は難しそう」「自分には無理かも」—そう感じている方こそ、まずはオルカンから始めてみてはいかがでしょうか。新NISAという追い風を受けて、資産形成の第一歩を踏み出すチャンスです。

※ 投資にはリスクが伴います。投資判断はご自身の責任で行ってください。本記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。


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