BTC相場はどこへ向かう?半減期後の値動きと今後の価格予想をわかりやすく解説

BTC 2026

2024年4月に4度目の半減期を迎えたBTC(ビットコイン)は、同年12月に史上初の10万ドル突破という歴史的なマイルストーンを達成しました。しかし、2025年に入ってからは10万ドル超えから調整局面に入り、現在は9万〜9.5万ドル付近での推移が続いています。

「ここからビットコイン相場はどこへ向かうのか?」「半減期後の上昇サイクルはまだ続くのか?」──多くの投資家がこうした疑問を抱えているでしょう。本記事では、最新の市場データと過去の半減期サイクルを踏まえ、BTCの今後の価格予想と投資戦略について徹底解説します。

BTC(ビットコイン)の現在地:最新の相場環境を整理

現在の価格帯と市場の強弱バランス

2025年12月現在、BTCは約93,000〜94,000ドル(日本円で約1,400万〜1,450万円)付近で取引されています。2025年10月には史上最高値となる約126,000ドル(円建てで約1,890万円)を記録しましたが、その後は調整が進み、11月には17%以上の下落を経験しました。

現在の市場の強弱バランスを見ると、以下のような特徴があります:

  • Fear & Greed Index(恐怖・強欲指数):22付近の「極度の恐怖」を示しており、短期的には売られすぎのシグナル
  • 利益供給率:全供給量のうち約67%が利益状態にあり、これは強気相場のピーク時(98%以上)と比較すると控えめな水準
  • 短期保有者比率:短期保有者と長期保有者の供給比率が18.5%に上昇し、投機的な動きが増加

こうした指標から読み取れるのは、ビットコイン相場が「ユーフォリア(熱狂)」ではなく、「蓄積と調整」のフェーズにあるということです。

投資家が意識する主要レベル

テクニカル分析の観点から、現在のBTC市場で投資家が注目する価格帯は以下の通りです:

価格帯(USD) 意味合い 重要度
100,000ドル 心理的節目・突破すれば上昇加速 ★★★★★
95,000ドル 直近のレジスタンス(上値抵抗線) ★★★★☆
90,000ドル 現在の攻防ライン・サポート候補 ★★★★☆
86,000ドル 重要サポート・割れれば下落リスク ★★★★★
83,000〜85,000ドル 次の下値目標・買い支え期待 ★★★☆☆
70,000〜75,000ドル 最悪ケースのサポートゾーン ★★★☆☆

JPモルガンの分析によると、現在のBTCの生産コスト(マイニングコスト)は約90,000ドル付近と推定されており、この水準が「ソフトフロア(下値の目安)」として意識されています。

直近相場の背景にある需給と心理

2025年後半のビットコイン相場の動きを理解するには、いくつかの重要な背景要因を押さえる必要があります。

【機関投資家の動向】

2024年1月にSEC(米国証券取引委員会)がビットコイン現物ETFを承認して以来、機関投資家からの資金流入が続いています。しかし、2025年11月にはETFから9億ドル以上の資金流出が発生し、これが調整の一因となりました。12月に入ってからは流出が落ち着きつつありますが、強力な資金流入の再開には至っていません。

【企業の大量保有(ホエール動向)】

MicroStrategy(現Strategy社)は引き続きBTCの買い増しを続けており、2025年12月初旬には約10,600BTCを追加購入し、総保有量は約66万BTCに達しています。また、12月初旬にはクジラ(大口保有者)が約48,000BTC(月間新規発行量の約240%相当)を吸収したとの報告もあり、長期保有者による蓄積が続いています。

【マクロ経済環境】

FRB(米連邦準備制度)は2025年12月のFOMCで25ベーシスポイントの利下げを実施する見通しです。金融緩和は一般的にリスク資産にとってプラス材料ですが、市場は既にこれを織り込んでおり、今後の金利見通しがより重要な注目点となっています。

テクニカルで読むBTC:重要ラインとトレンド判断の基準

サポートライン・レジスタンスラインの役割

BTCのテクニカル分析において、サポートライン(下値支持線)とレジスタンスライン(上値抵抗線)は価格の転換点を見極める上で極めて重要です。

【現在のサポートライン】

  • 90,000ドル:心理的節目であり、直近1ヶ月半の下落トレンドにおける攻防ライン。この水準を維持できれば、91,000〜93,000ドルへの反発が期待できる
  • 86,000ドル:複数のアナリストが重要サポートとして指摘する水準。12月初旬の急落時にこの付近で反発した実績あり
  • 83,000〜85,000ドル:より深い調整が起きた場合の下値目標。流動性が薄いゾーンを抜けた先にある買い支えポイント

【現在のレジスタンスライン】

  • 91,400〜91,600ドル:短期的な抵抗帯。売り手の確信が弱く、上抜けの可能性あり
  • 95,000ドル:直近高値付近。ここを明確にブレイクすれば10万ドルへの道が開ける
  • 100,000ドル:最大の心理的節目。突破すれば次の上値目標は110,000〜115,000ドル

ブレイク時に想定される価格シナリオ

現在のビットコイン相場は、上下どちらにもブレイクする可能性がある「レンジ相場」の状態です。ブレイク方向によって、以下のシナリオが想定されます。

【上方ブレイクシナリオ】

90,000ドルのサポートから反発し、95,000ドルを明確に上抜けた場合:

  1. まず100,000ドルの心理的節目をテスト
  2. 100,000ドルを突破すれば、110,000〜115,000ドルへの上昇が視野に
  3. 2025年末までに111,500ドル到達という予測も(市場構造とETF需要が追い風となる場合)。こうした見立ての比較には、ビットコインの価格予想が参考になります。

【下方ブレイクシナリオ】

86,000ドルのサポートを割り込んだ場合:

  1. 83,000〜85,000ドルゾーンで一旦の買い支え
  2. さらなるETF流出や悪材料があれば、70,000〜75,000ドルまで調整の可能性
  3. ただし、この水準は長期保有者にとっての「割安買い場」と見なされる可能性が高い

短期・中期で見る相場の転換ポイント

トレンドの転換を判断するための具体的なシグナルを整理します。

【短期(数日〜2週間)のシグナル】

  • 強気転換:日足で95,000ドルを終値ベースで上抜け
  • 弱気継続:86,000ドルを日足終値で割り込む
  • 注目イベント:FOMC声明(12月10日)後の価格反応

【中期(1〜3ヶ月)のシグナル】

  • 強気転換:週足で100,000ドルを明確にブレイクし、サポートとして定着
  • 弱気転換:週足で75,000ドルを下回り、週足レベルでの下降トレンド入り
  • 確認指標:ETFの資金フロー(流入継続 vs 流出継続)、オンチェーンの蓄積指標

半減期後のBTC市場はどう動く?歴史から見る特徴

過去の半減期後の価格推移の傾向

BTC半減期は約4年に一度発生し、マイニング報酬が半分になるイベントです。これまでに4回の半減期があり、過去3回はいずれもその後の強気相場につながっています(半減期の歴史とサイクルの整理も参照)。

半減期 日付 報酬 半減期時の価格 1年後の高値 上昇率
第1回 2012年11月 50→25BTC 約12ドル 約1,100ドル(2013年) +9,000%以上
第2回 2016年7月 25→12.5BTC 約650ドル 約19,800ドル(2017年) +2,900%
第3回 2020年5月 12.5→6.25BTC 約8,600ドル 約69,000ドル(2021年) +700%
第4回 2024年4月 6.25→3.125BTC 約63,000ドル 126,000ドル(2025年10月) +100%

注目すべきポイントは、半減期後の上昇率が回を重ねるごとに低下していることです。これは市場の成熟化と時価総額の巨大化(現在約1.9兆ドル)によるものと考えられます。

需給変化が価格に与える影響

半減期BTC価格に影響を与えるメカニズムは、シンプルに言えば「供給の減少」です。

【供給面の変化】

  • 2024年4月の半減期により、1日あたりの新規発行量は約900BTC→約450BTCに減少
  • 年間インフレ率は約1.4%まで低下(金のインフレ率を下回る水準)
  • 2140年頃までに全2,100万BTCが発行完了予定

【需要面の変化】

  • ETFによる機関投資家マネーの流入
  • 企業財務戦略としてのBTC保有(MicroStrategy、Tesla等)
  • 「デジタルゴールド」としてのヘッジ需要

供給が減少する一方で需要が維持または拡大すれば、価格は上昇圧力を受けます。ただし、過去のサイクルでは、この効果が価格に反映されるまでに半減期後100日〜400日程度を要する傾向があります。

現在の相場が過去と似ている点・異なる点

第4回半減期後のビットコイン相場を過去のサイクルと比較すると、いくつかの類似点と相違点が見えてきます。

【類似点】

  • 半減期後に史上最高値を更新している点(2025年10月に126,000ドル)
  • 高値更新後に調整局面が訪れている点
  • 「半減期サイクル」への市場参加者の期待が継続している点

【相違点】

  • ETFの存在:今回は史上初めて、現物ETFが承認された状態での半減期サイクル
  • 半減期「前」の高値更新:従来は半減期後に高値をつけることが多かったが、今回は半減期前(2024年3月)に最高値を更新
  • 機関投資家の影響力増大:ETFフローが価格を左右する新たなドライバーに
  • マクロ経済との連動:FRBの金融政策との相関がより顕著に

スタンダードチャータードのアナリストは、「従来の4年サイクルモデルだけではBTCの動きを説明しきれなくなっている」と指摘し、ETF需要と機関投資家の動向がより重要な変数になっていると述べています。

今後のBTC相場で注目すべきポイント

投資家がチェックすべき具体的な価格帯

今後のBTC投資において、以下の価格帯を意識することが重要です。

【買い検討ゾーン】

  • 86,000〜90,000ドル:サポート帯であり、リスクリワード比が改善する水準
  • 75,000〜80,000ドル:より深い調整となった場合の「割安買い」候補
  • 70,000ドル以下:長期投資家にとっての絶好の買い場(ただし到達するかは不確実)

【利益確定検討ゾーン】

  • 100,000ドル:心理的節目での部分利確を検討
  • 110,000〜120,000ドル:2025年の目標レンジ上限付近
  • 150,000ドル以上:中期的な強気目標(スタンダードチャータードの2026年目標)

シナリオ別の価格予想(上昇・横ばい・調整)

2025年末〜2026年にかけての価格予想を3つのシナリオで整理します。

【シナリオ①:上昇継続(確率:約30〜40%)】

条件:ETF資金流入の回復、FRBの緩和的姿勢継続、地政学リスクの後退

予想レンジ:100,000〜130,000ドル(2025年末)

2026年目標:150,000ドル(スタンダードチャータード)〜200,000ドル(強気派予測)

【シナリオ②:レンジ相場(確率:約40〜50%)】

条件:ETFフローの膠着、マクロ環境の不透明感継続

予想レンジ:80,000〜100,000ドル(数ヶ月間のボックス相場)

特徴:長期保有者による蓄積が進む「静かな強気相場」

【シナリオ③:調整深化(確率:約20〜30%)】

条件:大規模なETF流出、FRBのタカ派転換、暗号資産規制強化

予想レンジ:70,000〜85,000ドル(一時的な下落)

注意点:オプション市場では、2025年末に90,000ドル以下となる確率を約50%と評価

リスク管理として意識すべき注意点

BTC投資におけるリスク管理のポイントを整理します。

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【ボラティリティリスク】

  • 過去30日間の価格変動率は約6%超
  • 1日で5〜10%の価格変動も珍しくない
  • 投資可能資金の一部に限定し、生活資金は絶対に使わない

【流動性リスク】

  • 急落時にはスプレッドが拡大し、想定価格での売却が困難になることも
  • レバレッジ取引は強制ロスカットのリスクが高い

【カウンターパーティリスク】

  • 取引所の破綻リスク(過去にはMt.Gox、FTXの事例)
  • 大量保有の場合はハードウェアウォレットでの自己管理を検討

【税制リスク】

  • 日本では暗号資産の利益は「雑所得」として最大55%の課税
  • 確定申告の義務を忘れずに

まとめ:BTCの展望と賢い向き合い方

今後の市場で重要になる視点

これからのビットコイン相場を読む上で、以下の視点が重要になります。

  1. ETFフローの動向:機関投資家マネーの流入・流出が価格を左右する最大のドライバーに
  2. マクロ経済環境:FRBの金融政策、インフレ動向、リスクオン/オフの流れ
  3. オンチェーン指標:長期保有者の動向、取引所残高、蓄積パターン
  4. 規制動向:米国を中心とした暗号資産規制の方向性

中長期でのBTCの可能性

BTCの中長期的な見通しについて、主要な予測をまとめます。

  • スタンダードチャータード:2026年に150,000ドル、2030年に500,000ドル
  • JPモルガン:金との比較で理論上170,000ドル程度の価値があると試算
  • ファンドストラット:2026年に150,000〜250,000ドル
  • AI予測モデル平均:2025年末に約1,870万円(約120,000ドル)、2030年に約5,600万円(約370,000ドル)

著名投資家のジャック・ドーシー氏は「2030年までに100万ドル」という強気予測を示し、ティム・ドレイパー氏も「半減期を経て250,000ドルに達する」と予想しています。長期サイクルの俯瞰には、4年サイクルの解説が参考になります。

最後にBTCは「デジタルゴールド」として認知が広がり、ETFを通じた機関投資家の参入により、かつてないほど金融システムに組み込まれつつあります。一方で、高いボラティリティや規制リスクは依然として存在します。価格予想に振り回されず、自分自身のリスク許容度と投資目的を明確にした上で、ビットコイン相場と向き合うことが、長期的な成功への鍵となるでしょう。

※ 投資判断はご自身の責任で行ってください。本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。暗号資産は価格変動が激しく、元本割れのリスクがあります。

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