お金の勉強をしたい人:人生はお金によって左右されてしまうけど、うまくお金と付き合うためにはどうすればいいかな。お金の勉強をしてみたい。
タクミです。「お金に支配されない13の真実」という本のレビュー記事を書いています
本書は193の心理学的な研究から
13個の「お金と人間の心理」についてまとめた本です
非常にボリュームがある本ですが、お金に関して役立つ内容です
本記事を読んで興味をもたれたら、ぜひ一読いただきたい名著です
【絶対読むべき】「お金に支配されない13の真実」の後編
6:お金で人間のやる気はひきだせるのか
子供に家事の手伝いをしてほしいからと、お小遣いをあげたことはないでしょうか
同じく勉強してほしいからと、勉強したらお小遣いをあげたり、逆にもらった人もいるかもしれません
実は、想像どおり「お金で人間はやる気になる」のは本当です
ちなみに私も「風呂掃除」「皿洗い」で30〜50円もらっていました
ただし、コツとしては「成果」でなく「必ず達成できること」にお金を払うのが良いそうです
- お金の効果が出にくい:数学のテストで80点以上をとれたら100円をあげる
- お金の効果が出やすい:数学の教科書を10ページノートに書き写したら100円をあげる
1は数学が得意な子供には嬉しいですが、数学が苦手な子供は、いつまでたってもお金をもらえません
2は数学が苦手かどうかにかかわらず、確実に100円をもらえます
人間は「お金で損したくない」生き物ですし「必ずお金がもらえる」ことに喜びます
努力次第で必ずお金がもらえる2のほうが、子供の勉強意欲は高まるようです
ただし、マイナス意見としては「お金(インセンティブ)がないと自発的に勉強しないのではないか」というものです
これは実際にその通りのようですので、「短期的に努力させたい」ときに「お金」を褒美にするのが良いそうです
7:お金より役立つのは「褒め言葉」
お金は人間のモチベーションを高める効果があります
しかし、逆にお金を渡すとモチベーションを下げてしまうこともあります
特に「遊び」の最中にお金を貰うと、遊ぶためのモチベーションが下がります
たとえばスマホアプリでゲームが好きな人は、誰にいわれなくてもゲームを続けますよね
しかし、例えばスマホアプリを1時間やると500円もらえるとすると、途端にゲームのモチベーションが下がるようです
ゲームで遊ぶのは「お金が欲しい」のではなく「レベルが上がる」ことや「達成感」を味わいたいからですよね
この場合、ゲームの成果をだれかに褒めてもらうほうが、ゲームをするモチベーションになります
お金でモチベーションが上がるのは、あくまで「退屈なこと」「プレッシャーのかかること」に対してということです
8:お金はいくらあっても足りなく感じるのか
起業家の中には、普通の勤め人の人が生涯稼ぐ以上のお金を毎年稼ぐようなお金持ちがいます
しかしお金持ちは、さらにお金を増やそうとビジネスをするケースが多いそうです
昔は一部のお金持ちしかもてなかった「テレビ」「パソコン」「スマホ」「エアコン」などは
年々リーズナブルになり、お金持ちにならなくても所有できるようになりました
それでもお金持ちの人がビジネスを続ける理由はなぜなのでしょうか
これは「お金に対するタイプ」によるものです
- 自由を買う人
- 自由のために戦う人
- 貯めないでいられない人
- 自己否定する人
- バーゲンで買わずにいられない人
- 熱狂的に収集する人
- 愛情を買う人
- 愛情を売る人
- 愛情を盗む人
- 操る人
- 帝国を気づく人
- ゴッドファーザー
説明は省略しますが、「お金を貯めたくて仕方がない人」のタイプに当てはまると、いくらお金を稼いでも、もっとお金を増やしたくなります
お金に対するタイプは、あなたが「外交的」か「内向的」かによっても変わります
このように、人間によってお金に対するタイプが異なります
パートナーを選ぶ際には「お金の価値感が似ている人」を選ぶとうまくいきやすいそうです
9:お金と貧困は密接に関係している
貧困は要注意です
心理学に、貧困になると人間は選択を誤りやすくなります
借金に追われていると、お金のためにリスクの高い選択を選んでしまいがちです
研究結果の中でも、貧困状態になるとIQが下がるという結果があるようです
貧困に限らず、「焦っている状態」も同じことがいえます
たとえば遅刻しそうなときには、遅延している電車を降りて割高のタクシーを捕まえようとしたことはないでしょうか
冷静にみればタクシーがつかまらないリスクもありますので、遅延の趣旨を連絡しないといけません
とにかく焦っている状態になると、著しくIQが下がります
冷静に考えればうさんくさいお金儲けの話にも、お金に余裕がないときは「これに賭けよう」と判断を誤ります
お金と向き合うためには、常に冷静でないといけないのですね。株価が下がると冷静でいられなくなりますけどね。。
10:お金は人のダークな部分を引き出してしまうのか?
お金もちはケチなイメージがあります
お金を使わないからこそ、お金持ちになったとも考えられます
たとえば普通の所得の人、高給の人、お金もちの人で「だれがいちばん寄付をするか」調査すると
どの人たちも「ほぼ同じ割合」しか寄付をしないことがわかりました
決してお金持ちになったからといって気前が良くなるわけではないことがわかります
またお金持ちのひとは「自分は重要人物だ」と考えやすいようです
TEDの動画で「高級車に乗る人は横柄になりやすい」という公演がありました
お金をたくさん稼げると、他人よりも自分は守られる存在だ、と考えるようです
たしかにサラリーマンで年収2000万円を超えていた知り合いの人は、チェーン店で店員さんの対応が遅いとすぐにイライラしてました。お金があると自分は偉いと思い込んでしまうようです
11:お金と善意と幸福とは?
お金を寄付するほうが幸福を味わいやすいようです
つまり利他主義ですね
お金を自分のために使うよりも、誰かを救ったり喜んでもらうために使うと
結果的に自分の幸福につながりやすいようです
ちなみに税金を納めるのは誰でも嫌なことでありますが
お金もちになって税金をたくさん納めるのは、それはそれで満足感があるようです
必死に節税について考えるよりも、しっかり稼いでしっかり納税したほうが誰かに寄付するのと同じように満足感があるようです
12:お金を貯めるための方法とは?
お金を貯める方法について悩む人は多いですよね
なぜお金を貯めるのが難しいかといえば
将来、必要になるかわからないことにお金を貯めるのが難しいからだそうです
特に「1年先までに貯金する」のは、イメージがしにくく、結局貯金に失敗しやすくなります
将来に向けて貯金をするには、「数字を細かく具体的にする」のがコツのようです
- 1年後までに100万円貯める
- 365日後までに100万円貯める
同じように1年後までに100万円貯めるにしても
数字が具体的なほうが将来のイメージをしやすく、お金を貯めやすくなります
さらに「貯金の先延ばし」をするほうが、お金を貯めやすくなります
- 毎月の給与から10%を先取り貯金する
- 1年後の昇給後に10%を貯金する
1ではせっかく待ちに待った給与が入った瞬間に貯金しないといけないため、ストレスが溜まります
2では昇給がある1年後に、昇給して今よりも多い給与から貯金すると考えられるので、ストレスが少なく貯金できます
毎月の給与から貯金するよりも、半年に1度のボーナスから貯金するほうが簡単ですよね
貯金をするなら「今すぐ貯めよう」とはせずに「将来もっと多くを貯金しよう」と考えたほうが効率が良いそうです
13:お金は「経験」に使うべし
お金は「経験」に使いましょう
経験とは以下のものです
- 高級レストランでの食事
- 旅行
- 人との交流
もちろん高級ブランドの財布やバッグや革靴を買うのも一つの経験ですが
「思い出」としてなんども楽しむことができる「経験」にお金を使った方が
満足度は高くなります
そして、「好きなもの」にとことんお金を使いましょう
本書では「一文無しだけどグルメにお金をかける人」の例が紹介されております
元は年収1400万円を稼ぐ高級取りでしたが、アルコール中毒により失職しホームレスとなり、給与は激減します
しかしこの方は「食にお金をかける」習慣を持っており
普段は質素な食材を購入しつつも、時には「高級食材」を購入して
本当に少量ずつ消費して、毎日の食事を楽しんでいるようです
お金の大小に関わらず「自分の好きなこと」にとことん工夫してお金を使うのがもっとも満足度が高いお金の使い方のようです。
まとめ。お金に支配されないために必要なこと
本書をまとめます
6:お金でモチベーションをあげるなら「努力で達成できること」にする
7:お金以上にモチベーションをあげる「褒め言葉」を知る
8:お金との付き合い方には様々なタイプがいる
9:お金がなくなるとIQが下がる
10:お金をもつと人間は傲慢な気持ちを隠しにくくなる
11:お金は誰かのために使う方が満足感が上がる
12:お金を貯めるなら「今日」より「将来のお金」を貯金する
13:お金を使うなら「経験」「好きなこと」に使う
これらは本書の一部を抜粋したものです
さらにお金の勉強をしたい人は、ぜひ一読してみてください