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就職四季報の平均年収と年齢は参考になる?

 

タクミです。

 

就職活動をしてから早くも6年が経過しました。

 

すでに過去の話ですが、就職活動の時期は就職四季報を組まなく読み込んで「この企業は院卒の採用が多い」「ここは平均年収が高いけど離職質はN\A(ノーアンサー)だから怖い」など、試行錯誤していたのを思い出します。

 

さて社会人になってからふと思ったのですが、「就職四季報の平均年収と年齢は本当にあたっているのか」ということです。

 

就職先を探す上で、最優先になるのが「待遇」ですから「何歳でいくらもらえるのか」は非常に重要な指標です。

 

今回はとある企業の1社員の私が、実際に働いてみてわかった「就職四季報と年齢は参考になるのか」をまとめてみました。

 

 

 

就職四季報の平均年収と年齢は参考になる?

就職四季報の平均年齢到達は30代前半。

結論としては就職四季報の年収は、30代前半程度で到達するのではと思います。

 

私の場合、四季報に記載の平均年収と年齢は30代後半でしたが、実際には32歳のタイミングで到達できそうです。

 

就職四季報では総合職、技術職、一般職を含めた年収が出ていることもありますし、若手の採用が多い企業では、平均年収が実際の数値よりも低くなります。

 

そのため、総合職のみ、平均年齢が高い企業では、ある程度、四季報に記載の年収と年齢が釣り合うのではと考えています。

 

また、就職四季報に記載されている平均年収と年齢については、あくまで「平均」ですので、その年齢になれば記載されている平均年収に到達するわけではありません。

 

ただ、今回はあくまで四季報記載の年収に到達する年齢についてみていますので、私の企業を含む多くの年功序列の企業では、それまでの年収は四季報の平均年収未満となります。

 

そのため、生涯年収を1年あたりで割った場合の平均年収を考えると、四季報の平均年収に到達してから、ようやく若手時代に抑えられていた年収分を回収するイメージになります。

 

年功序列の企業では、長年勤める方が有利になるので、入社5年以内〜30代前後で転職する場合、これから元を取れるのにと少しもったいなく感じてしまいますね。

 

 

就職四季報の平均年収を見るときに気をつけること。

学生の方、転職予定の方は、就職四季報の平均年収に目がいくと思います。そのため、平均年収を見る場合の注意点を説明します。

 

まずは「退職金の有無」です。平均年収がやたら高い企業の中には、退職金を前払いしている企業があります。

 

60歳以降に2000万円の退職金をもらうのではなく、年間50万円を40年に分けてもらえる(平均年収は50万円分プラスになるので見た目の平均年収が高くなる)ということです。

 

これは考え方次第ですが、若いうちからお金をもらえる方が一般的には嬉しいと思うので、あえて平均年収が高い企業を選ぶという手もあります。

 

しかし手元にお金があるのに老後の貯金をするのは難しいので、このような企業では老後の資金形成は難しくなります。

 

一方で、20代〜30代で起業資金、投資資金を貯めたいという方には、通常の年功序列の企業よりもオススメです。

 

退職金の有無については、四季報だけでなくインターネットでいきたい企業を検索すると出てくる場合がありますので、必ずチェックしましょう。

 

また、平均年収は福利厚生などの補助を含む場合があります。

 

例えば家賃補助が月3万円もらえる企業では、年間36万円分、年収が高くなるので見た目の平均年収が高くなります。

 

しかし年齢制限や条件付きの家賃補助の場合、必ずしも社員全員が補助を受けられるわけではないので、補助がない場合は実際にもらえる年収は低くなります。

 

お得なのは「刈り上げ制度」がある企業で、これは家賃15万円の家に住む場合、会社名義でマンションを借りて、給与から補助額を差し引いた分を天引きされます。

 

この場合、家賃5万円の補助がある場合、実費は15万円ー5万円→10万円で済みます。

 

しかし、家賃補助を給与やボーナスと合わせて支給する企業では、家賃補助分が課税対象になります。

 

年収400〜700万円の場合、手取りは7〜80%になりますから、せっかく家賃補助を5万円もらっても、課税後は80%の4万円程度の価値にしかならない、という場合があります。

 

平均年収が高いからといって多くの税金を取られては手残りが少なくなります。

 

そのため、平均年収が高いから良いと判断するのではなく、平均年収はそこそこだけど、家賃がほぼかからない社宅があるなどの面で考えると、実際に使えるお金は多くなります。

 

一方で、逆の発想として、見た目の年収を高くする方が有利になる場合もあります。

 

例えば転職前提で就活する場合、転職の際には「前職の年収」を記入する欄があります。

 

これは転職する際に見られる項目が、「社歴」「学歴」「資格」などに加えて、「年収」もその一つだからです。

 

例として、「ビズリーチ」のような転職サイトでは、年収750万円以上※になるとプレミア会員として、登録されるので、オファーがくる企業が変わってきたりします。

※以前は1000万円だったようですが、2022年1月現在、下がったようです。

 

刈り上げ社宅で月10万円分の補助がある方が生活は楽ですが、課税対象だけど家賃補助で月10万円もらえる方が、見た目上の年収としては120万円も上乗せすることができます。

 

また、お見合いサイトやマッチングアプリなどの婚活では年収が重要な要素になってきますし、クレジットカードの審査でも年収が高い方が有利です。

 

このように年収を見た目上増やすことのメリットもありますので、就職四季報の平均年収を見る場合は、福利厚生はもちろん、将来どんな生活がしたいかをイメージしながら決めることをおすすめします。

 

 

まとめ。就職四季報の平均年収と年齢は参考になる。

今回は就職四季報の平均年収と年齢は参考になるのかというテーマで書いてみました。

 

仕事は、やりがいやスキルアップ、休みが取れるか、残業は長いのか、など色々な要素を考慮して決めていく必要があります。

 

しかし、その中でも生活に直結するのが「年収」です。

 

就職四季報では平均年収と年齢が記載されていますし、その実態についても細かに数値化されているので、年収を確認する上で重要な要素になります。

 

とは言え、実際には四季報に記載の平均年収は、平均年齢よりも早くもらえることがありますし、また福利構成の有無によっては、平均年齢よりも後にならないと貰えない場合もあります。

 

就職四季報はあくまで一つの情報源として役立ちますので、就職活動、転職活動中の方はぜひ参考にしてみてください。

 

最終的にはインターネットでも情報を検索することも必要ですが、最初の情報源として四季報をぜひ活用してみてくださいね!