タクミです。
今回は浅草にあるフレンチレストラン「オマージュ」さんを訪問しました。
2018年にミシュラン2つ星を取得されたお店ということですが、立地が浅草というフレンチのイメージが薄い場所ということもあり「どんな料理なんだろう」と興味津々でした。
結果として、今まで訪問したフレンチレストランの中でも群を抜いて美味しく独創的な料理に大変感動しました。
ミシュランのフレンチレストランにあるドレスコードが厳しくきびきびした雰囲気とは異なり、一軒家レストランならではのアットホームな空間も素敵でした。
今回は「オマージュ」さんのディナーコースを堪能してきたのでご紹介します。
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【ミシュラン☆☆】2つ星フレンチレストラン「オマージュ」で美食を堪能!
オマージュさんは台東区の浅草にあります。駅から北へ徒歩15分程度。周囲は飲食店が多いです。住宅街の一角に突如おしゃれな建物が出てきたら目印です。
今回のメニュー。ディナーの予約となります。非常にシンプルなメニューのため、何が登場するのかを想像する楽しみがあります。
一品目:オリーブ3種類。オリーブの上にお花やサワークリームが載っていたり、ナッツのような甘い味わいがあったり、それぞれ美味しくいただきました。
近くで見るとこのような形です。丁寧に盛りつけられたお花が素敵です。
二品目:ひよこ豆ベースのホットスナック。豆ベースということでイスラエルやインドの食べ物を彷彿とさせます。
ディップ用のクリームはすくう場所によって味が分かれており、見た目も華やかで可愛らしく、味わいは素朴ながらクリームの味が秀でていました。
三品目:リサトマト。前の2つはメニューにない料理ということで、ここからがメニュー通りの提供になります。トマトのコンソメスープ、クルトンにはトマトの味を濃縮したものが含まれており、中心のフルーツトマトを崩しながら食べます。
トマトを丸ごと使った料理なのですが、食べ方によって甘味、酸味、旨味が交互に押し寄せてくるという面白い料理でした。
四品目:スナック。この段階でMVPの料理がきました。うにとバターをビスケットで合わせたホットスナック。美味しすぎて脳がぼーっとするくらいの刺激がありました。
うにをモチーフにした土台は裏返すことができます。裏には、うにベースのムースがあり、これを日本のわさびと合わせた一品。遊び心が素晴らしくテンションが最高に達した瞬間です。
ホットスナックは他にも二品。こちらはモンゴウイカのタルタル。かじると旨味が爆発して何も考えられなくなります。うにでも十分に美味しいのにこれはすごいです。
さらにホットスナック三品目。フォアグラと梅と生ハム、長ネギのサンド。フォアグラの濃厚さと梅の酸味がマッチしていて、これまた絶品。最高峰のスナックが3品も出てくるなんて感動です。
五品目:ぼたんエビ。これまた濃厚なスープが絶品。メインディッシュに到達する前に気持ちはお腹いっぱいになりました。オシェトラ産キャビアも贅沢に使われており、食べ応えが抜群です。
ここでパンとバターが出てきました。パンは東日本橋にある「ビーバーブレッド」というパン屋さんに特注で作成したものとのことです。栗を感じると思ったら、イタリア産の栗粉を使っているとのこと。脇役のパンですら並々ならぬこだわりを感じます。
六品目:松笠焼き。甘鯛の焼き物にホタルイカのタルタルを合わせたもの。パリパリの皮とふわふわの身のコントラストが美味です。味変にホタルイカのタルタルを使うというなんとも贅沢な一品です。
七品目:シャモロックのスープ。ラビオリでシャモを包んだ一品。暖かいスープにシャモの出汁が出ており、胃が温まります。メインディッシュの前に小休憩、といいつつ、アワビが贅沢に使われていたり、「畑のキャビア」と言われる「涙豆」が使われていたり、実はオマージュさんの「スペシャリテ」という一品でした。
八品目:黒毛和牛。フレンチのメインは赤身肉でさっぱりとしていることが多いのですが、オマージュ産のメインは繊細な脂身が美味しい牛肉でした。ここに山芋をスライスしたものやレッドオニオンを乗せていただくと脂身を中和して、ちょうどいい塩梅に混じり合います。
九品目:雷おこし。私は大の甘党で子供の頃から「雷おこし」が好きでした。そんな雷おこしの「最高峰」という料理がこちら。味わいは確かに「雷おこし」。なのですが、食感はふわふわしていたり、冷たいジェラートだったり、サクサクした本物の「雷おこし」だったりと変化自在。オマージュさんの特徴である「食べる部位で味が違う」というなんとも不思議な体験をしました。これだけのためにオマージュさんを再訪するのもありです。
十品目:苺。この時点でとんでもない品数だと思いますが、これまた絶品。苺のシャーベットかと思いきやパンナコッタの常温のふわふわしたクリームがあったり、カラメリゼしたバニラビーンズが香ばしかったり、一つの作品を多方面から楽しめる一品でした。
十一品目:ふきのとう。雷おこしから数えて3品目の甘味。贅沢すぎませんかこれ。そして抜群に美味しい逸品です。ショコラにふきのとう?という合わせ方ですが、これが非常にマッチ。想像を超えた味わいでした。ショコラはロール型になり、ふきのとうのスポンジケーキと合わせるとこれまた絶品。東京屈指のパティスリーでも味わえない甘味の数々です。
十二品目:お茶菓子。いやいやこんな量が出てくるとは想定していませんでした。薄皮のラスク、生チョコ、人形焼、カヌレ、そして浅草名物のかりんとう。お茶菓子は小さいお菓子が2〜3個ちょこんとあって口直しする程度が一般的ですが、最後の最後までボリュームもあり、そして本当に美味しいお菓子を堪能できました。
ようやくコースのご紹介が終了しました。メニューにない二品を含めると十二品目もあり、また一皿の中で2〜3種類の味わいができる料理が多いことを考えると、とんでもない量の料理をお腹に入れられたことになります。
圧倒的な充実度でした。今までのフレンチレストランも大変美味しく大満足ですが、オマージュさんは、料理のこだわり、遊び心が群を抜いていると感じました。本当におすすめしたいレストランです。
「オマージュ」の料金は?
オマージュの料金は以下のとおりです。
- ディナーコース:26,400円×2
- ノンアルコール:800円×4
- 合計:56,000円/2人
一人当たり28,000円となりました。
ランチコースになると13,200円からの提供になりますので、お手頃に利用されたい場合はランチを狙ってみることをおすすめします。
私はこれだけの料理のクオリティ+品数+独創生+ミシュラン2つ星ブランドという前提があってこの値段は「非常に安い」と感じました。
ドリンク料金が1,000円以下であったり、お水にもメニューの中で値段をつけているところが非常に良心的です。ノンアルコールであっても1杯1500円以上するところが多い印象でしたので。
また接客も気さくな女将様と若手のウェイター様による、気張らない雰囲気でした。緊張することもなく、またBGMもありませんので、リラックスして料理に集中することができました。
また客層はリピーターの方が多いのか、非常に落ち着いた印象で、ギラギラした人は一人もおらず、黙々と食事を楽しんでいる印象でした。キラキラ+派手な空間や高級な雰囲気を楽しむなら、ジョエルロブションをおすすめしますが、本当に美味しい料理を楽しむならオマージュが良いと感じました。
味のクオリティやボリュームでいれば、今までのレストランの中でも随一だと私個人は感じました。余計な装飾がない分、食材にお金を使っていることを体感できました。
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まとめ。本当に美味しい料理を楽しみたいなら浅草の「オマージュ」がおすすめ!
高級なフレンチ料理は何度行っても学びがあり、楽しい空間です。
主に結婚記念日やデートの勝負の日、お祝いなど、特別な日に利用されることが多いと思います。
私もそうでしたが、最初の頃は有名でわかりやすいフレンチレストランを訪問していました。装飾も豪華ですし、雰囲気も楽しみたいからです。
オマージュさんはこじんまりとして、アットホームなお店の印象と、出てくる料理のハイクオリティさのアンバランスさが、本当に印象に残り、大変楽しい時間を過ごせました。
立地も浅草ということで、周囲は和食や鰻など日本料理店が多いのですが、独創的で、破壊的に美味しい料理を楽しみたい方は、ぜひオマージュさんを訪問してみてはいかがでしょうか。
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