シンプル都心ライフ

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やりたいことが多すぎるのは贅沢なことかもしれない

タクミです。

 

「やりたいことが多いので時間が足りない」と思うことがあります。

 

「やりたいことがあるなら時間を作ればいい」とは頭で理解していても、物理的にやりたいことがたくさんあるならば、全てをやることはできません。

 

最悪の場合、「今日は何をやろうか」と考えているうちに、時間がどんどんなくなってしまい、「やりたいことができない」という悪循環にはまることもあります。

 

しかし、そんな時は「やりたいことが多すぎることは贅沢なこと」だと割り切るようにしています。

 

今回は「時間をどのように使うのか」という話です。

 

 

 

やりたいことが多すぎるのは贅沢なことかもしれない

「やりたいことがあって全部できない>やりたいことがない」と考えてみる

「やりたいことがある」ということは、ある意味、恵まれていることです。

 

  • 資格試験の勉強をしたい
  • 仕事に関することを調べたい
  • 旅行に行きたい
  • 趣味の楽器やスポーツをやりたい
  • 新しいことに挑戦したい

 

やりたいことを上げていけばいくらでも出てきます。そして、全てのことをやることは、当然ですができません。

 

そんなときは「やりたいことがない、という状態よりはマシ」と考えるようにしています。

 

「やりたいことがない」のは自然なこと

「やりたいことがない状態」というのは、決しておかしいことではなく、自然なことです。

 

「やりたいこと」があった人でも、時間の経過とともにやりたいことができるようになると、「やりたいことは全てやりきった」という状態になります。

 

仮にうまく行っている状態だとしても、例えば以下の例のように、目標を見失ってしまうこともあります。

 

  • 学歴が欲しくて勉強していたが、希望の大学に入ったら目標を見失った。
  • 第一希望の企業に内定したが、仕事の目標を見失った。
  • 貯金が増えて安定してきたが、稼ぐ意味を見失った。
  • モテたくて努力してきたが、結婚したら落ち着いてしまった。

 

うまくいかないことがある時は、目標が達成できないことに悩みますが、目標が達成できた場合は、「次の目標を見つけないとやりたいことがない」という状態になり、結局悩んでしまいます。

 

目標が達成できない状態が続くと「どうせ努力しても達成できないなら、目標なんて立てない」という無気力な状態になります。

 

そうでなくても、最初からお金を稼ぐことに無頓着な人もいます。

 

「やりたいことは特にないけど、生きていくために仕方なく働いている」という人の方が大多数かもしれません。

 

サイエンス的な視点で書くと、「人間が生まれたのも死ぬのも偶然」でしかないようですから、目的なく生きても何も問題はないのです。

 

「自然体でいること」でやりたいことが出てきたらラッキー

周囲の人から「やりたいことを見つけた方が良い」と言われたことがある人も多いと思います。

 

しかし、「やりたいこと」というのは、見つかったらラッキーくらいに考えている方が、無駄に肩の力が入らず健康的だと思います。

 

私の例で言えば、18〜19歳の頃は、大学受験に失敗したことがダメージになって「やりたいことが見つからない」という状態でした。

 

健康的な精神状態でないのに「やりたいこと」を無理に探しても、空回りするばかりです。

 

結果として、自己都合で留年する、という大失敗をしました。

 

運よく大学院から志望大学に入り、就活もギリギリ大手企業に滑り込めましたが、本当にやりたいことが出てきたのは、仕事を5〜6年継続して30歳を超えてからです。

 

学歴や大手企業、海外出張、都心生活、モテなど、やりたいと思ったことがひと段落した段階で、学生時代にやっていたクラシックピアノを再開したり、苦手だったITの学習を再開したりしています。

 

ある意味、30歳を超えてようやく自然体になったので、「将来に役立つこと」ではなく「自分がやりたいこと」にエネルギーが使えるようになったと言えます。

 

人によっては、10代や20代の早い段階で自然体になる人もいると思いますが、一般的には親元を離れて経済的に自立して数年経ってから、ようやく自分のやりたいことを探せるようになるのではと思います。

 

私は、他にもブログを書いたり、読書をしたりと、やりたいことだらけで時間が足りない、という悩みを抱えていますが、どれも「将来のため」ではなく「自分がただやりたい」ということなので、ストレスが20代の頃よりも大幅に減りました。

 

もし読者の方が、「将来のために時間を使う」段階から、「やりたいことがたくさんあり、困っている」という状態ならば、それは非常に恵まれたとなのだと思います。

 

まとめ。やりたいことが多いのは贅沢なこと

私は20代の頃は「やりたいこと=将来のためになること」という状態になっていました。

 

「英語の勉強がしたい、TOEICの勉強をしたい」というのは、「大学院の院試に合格するため」「就活で評価を高くするため」「会社で高評価を受けるため」という営利的な目的がありました。

 

30代になり、特にお金を稼ぐことにはつながらない楽器の演奏に1〜2時間の時間を支えている時、「本当に楽しいことに時間を使えるようになった」と嬉しい気持ちになります。

 

一方で、10代、20代前半を振り返ると、「将来のためになることすら、希望通りにいかない」という状態であったため、「自分のやりたいことをやる」ということが全くできていませんでした。

 

そのため、何もやりたいことがなくなってしまい、一時的に大学に通うことも辞めてしまったこともあります。

 

「やりたいことを見つける」には、まずは「経済的に自立する」ということから始める必要があります。

 

親元を離れて、自分の裁量で生活をして、お金も高級なものから激安なものまで色々と使ってみる。

 

そんな生活をして30代になったタイミングで、1つでもやりたいことが出てきたなら、それは幸運なことだと思います。

 

今の状態で「やりたいことがない」という人は、無理にやりたいことを探すのではなく、まずは「お金を稼ぐ・貯める」という経済的なところからスタートしてみることをおすすめします。

 

そのうち、仕事を継続してお金が自然に貯まるようになると「年収が上がっても、年々資産が増えるだけの単調な人生」に思えてきます。

 

そのタイミングで、学生時代にやっていたことを再開してみたり、旧友と会ったりすることで、何か一つでもやりたいことが出てくる可能性があります。

 

「やりたいことが既に多くて困っている」という私のような人がいるように、決して「やりたいことがあることが良い」というわけではありません。

 

それよりも「周囲の評価を気にせず、自然体でいられる」という状態を維持できる方が、非常に心地よいのだと最近は思います。

 

真面目な人ほど、「やりたいことがなくて悩んでいる」という状態になっていることが多いと思います。

 

そんな人は、無理にやりたいことを探すよりも、まずは経済的に安定することを目指し、それを達成した後で、学生時代など幼少期に好きだったことを思い出してみることをおすすめします。

 

参考図書はこちらです。