タクミです。
今回は「幸せをお金で買う5つの授業」という本を読んだのでまとめます。
サクッと読めますが、私が今までインターネットで断片的にインプットしていた知識がまとまった本です。
結論は非常にシンプルですし、kindle unlimitedで読めますので、ぜひ一読してみてください。
「幸せをお金で買う5つの授業」で正しいお金の使い方を学ぶ
幸福になるお金の使い方はシンプル
幸福になるお金の使い方は非常にシンプルです。
- 経験に使う
- ご褒美にする
- 時間を買う
- 先払いをする
- 他人に投資する
たったの5つだけです。それも非常にシンプルですよね。
順番に解説します。
1:経験に使う
物を買うよりも経験にお金を使いましょう。
10万円のお金を持っていたとします。百貨店で服を買うのと、国内旅行に行って体験を買うのでは、後者の方が印象に残ります。
私もこれは同意です。過去に購入した10万円以上の服を持っていますが、それよりも10万円を使って、新卒時代に九州旅行をした体験の方が記憶に残っています。
物であれば、飽きたらメルカリで売れるからお得。という方もいると思いますが、結局は「どれだけ記憶に残る体験ができたか」が重要になります。
その意味では、ハイブランドの物を買うよりも、「旅行に使う」方がお金の使い方としては賢明です。
2:ご褒美に使う
一般的なお金の使い方ですが「ご褒美にする」というのも幸福になるお金の使い方です。
ただしこの項目は注意が必要です。「過度のご褒美」は満足度が高くならないからです。
例えばご褒美にお酒を買ったとします。いつもは300円の缶ビールだったものを、2000円のワインボトルにすれば「ご褒美」になります。
しかし、どんなに美味しいお酒でも、「美味しい」と思えるのは最初の一口目で、それ以降は惰性で飲むことになります。
同じようにチョコレートをご褒美にしたとしても、多くの人は1個目が一番「美味しい」と感じる一方で、連続して10個食べてしまい、10倍の満足度を感じることができなく、むしろ甘ったるい感覚を覚えると思います。
ご褒美は簡単で即効性がありますが、満足度を高めるには「制限」が必要です。
カフェラテを仕事前の眠気覚ましで飲んだらご褒美になりませんが、「美味しいカフェラテを午後のランチ後に飲む」と決めれば、同じカフェラテでも満足度が高くなります。
3:時間を買う
「時間を生み出す行動」は幸福度を上げてくれます。
- 職場のそばに住む
- 家事を代行依頼する
職場は大抵の場合「都心」にあり、職場のそばに住むことは「家賃が高くなる」という大きなデメリットがあります。
しかし、家賃を高くするというコストを支払うことで、毎日の通勤時間を削減して時間を生み出すことができます。
テレワークができる職場であれば満足度はもっと高いでしょう。もし通勤が必要な職場であれば、部屋の快適さ(広さ、築年数など)は多少犠牲にしてでも、アクセスを優先すべきです。
また家事代行サービスもお金を払えばできます。
他人を家に入れたくない人は、「ドラム式洗濯乾燥機」など、価格は高いですが、手間を減らしてくれる家電を購入することで、幸福度は上がりやすくなります。
4:先払いをする
「楽しみを先延ばしする」のは幸福度を高める行動になります。
コンサートのチケットや旅行の飛行機代などは、先払いしておく必要があります。
先払いをすること、つまり先に代償をし払うことで、イベントが始まるまでの間の時間も「どんなコンサートなんだろう」「素敵な旅行になりそうだ」とワクワクできるようになります。
一方で、「後払い」の場合はどうでしょうか。代表的なクレジットカード支払いやリボ払いなど、「ツケ」で支払う行動は、「先払い」よりも満足度が高くならないようです。
想像してほしいのですが、人は「お金が必要なものは価値のあるもの」と捉える習性があります。
もし、エルメスの鞄が1万円で販売されていたら飛びつく人は多いと思いますが、そのうち「1万円でかえる安物でしょ?」という周囲からの評価になったとしたら、一気にエルメスの鞄の価値が下がりますよね。
アウトレットやセールも同じです。例え定価よりも安く購入できたとしても、「売れ残ったデザインが微妙なもの」「商品の質が低いもの」だから、という理由があるので安いわけです。
仮に掘り出し物を購入できたとしても、「これはアウトレットで安くかった物だから」という心理的な印象がついてしまい、銀座の正規店で定価で購入するよりも満足度が得られないこともあります。
クレジットカードは便利ですが、お金を使うときは「先に代償を支払う」ということを意識すると幸福度が高まりやすくなります。
5:他人に投資する
「自分で稼いだお金なのだから、自分だけにお金を使いたい」と思う人がほとんどですよね。
しかし「他人に投資する」という使い方の方が、幸福度は上がりやすくなります。
例えば500円もっていたときに、スタバでトールサイズのキャラメルマキアートを購入できますが、同じ500円、もしくはクーポンを友人にギフトとしてあげれば、もっと幸福度が高くなります。
なんでもかんでも奢りたがる人がいますが、それとはまた異なります。奢りたがる人は「奢った人に自分の言うことを聞かせるため」に、奢っていることがあります。
そのため、このような人は、奢った対象の人から見返りがないと、継続して奢ることはしませんし、むしろ見返りを求めて怒る可能性もあります。
そうではなく、自分の持っている価値(お金)を少しでも他人のために使おうと考えるだけで、幸福度は高くなるということです。
好きな人やお世話になった人への感謝のギフトを百貨店で選んでいるとき、実はギフトをもらう方の人よりも、送る側の人の方が楽しくギフトを選んでいます。
もちろん、まずは自分のためにお金を使う、という前提を持ち、その上でお金が余っているなら、他人のためにお金を使うことも視野に入れてみましょう。
まとめ。お金の使い方を学ぼう
生きていくためには、どんな人でもお金を稼ぎ、使う必要があります。
多かれ少なかれ、誰もがお金をもっと稼ぎたいと思っていますし、もっと使いたいと思っています。
しかし、お金を稼ぐことは誰にでもできる物ではありません。
たまたま頭がよかったり容量が良かったり、遊びで作ったサービスが世の中に受け入れられたりすることで、お金を稼げる人はいますが、総じてそのような人の割合は少ないです。
そうであれば、誰でもできることは「お金を使うこと」だけです。
しかし、本書でも書いてありますが、お金は使い方によって満足度が変わってきます。
同じ金額のお金を使うにしても、「正しいお金の使い方」を知った方が、「お金を使う」という行為から引き出せる満足度は高くなります。
ぜひ、正しいお金の使い方を本書でマスターして、お金の使い方を見直してみてはいかがでしょうか。