タクミです。
最近は資格関連の勉強が多く、読書量が少ない日々を過ごしています。
購入したものの、途中で読めなくなった本が、2〜3年後に読んでみるとおもしろくてスラスラと読めたということもあれば、
購入した日に読み終えたものの、今になっては記憶に残っていない本もあります。
今回は私が過去に購入した本(資格本含む)の中で、実生活に役立った本をご紹介します。
100冊読んだ中で実生活に役立った本
「最高の体調」
「パレオな男」というブログを書いている鈴木祐さんの著書です。
鈴木祐さんの本は他にも数冊読みましたが「体のコンディションを整えたい!」と思ったら、この一冊がおすすめです。
ちなみにブログの方が情報量は多いですが、記事を検索するのに時間がかかるので、まずは本書でサクッと概要をつかむと良いです。
ポイントは以下のとおり。無理せずできることから始めると体調が良くなります。
- 空腹の時間をとる。朝食を抜けば12〜15時間は開けられるのでお手軽。
- コンビニでも冷凍食品でも良いので、野菜をとにかく食べる。私は冷凍ほうれん草、ブロッコリー、ブルーベリー、豚汁の具を愛用しています。
- タンパク質を多めに接種する。プロテインも可。
- 運動する。散歩程度でもいいが、ジムに週2で通うのが良さそう。
- 睡眠は8時間はとる。
- 上記のことをやりすぎない。過度に気にしすぎない。
最後は矛盾するようですが、週に1〜2回はコンビニでサラダを食べてみるとか、スタバではブラックコーヒーにして牛乳や甘味のないドリンクを注文するとか、小さなことから始めるのが良いと思います。
ビジネス会計検定、実務法務検定3級
資格用のテキストですが、「ビジネス」が冠につく会計検定や実務法務検定の3級レベルのテキストをおすすめします。
私は中小企業診断士の学習を始めてからこれらの資格の存在に気づきました。そのレベルですから知名度はまだまだ低いと思います。
しかし、どちらのテキストも実務に即した内容を学習できます。特に実務法務検定は、膨大な法律の中から、どの企業でも、どの職種でも役立つ知識がまとめられています。
資格試験を受験するにはお金がかかりますが、テキストをさらっと読んでみるだけでも、面白く役立つので、何かを勉強したい人にはおすすめです。
なおビジネス会計検定は3級といえども、貸借対照表などの計算問題が出題されますので、算数が苦手の方はビジネス実務法務検定から始めることをおすすめします。
天才たちの日課
ショパンやチャイコフスキーなどの作曲家、著名な文筆化、哲学者などが、どのような日常を過ごしていたのかをまとめた本です。
本書はボリュームがありますが、要点としては「天才と呼ばれる人も、一般の人と変わらず、規則正しい生活を送っていることが多い」ということです。
私もそうでしたが、10代〜20代の頃は「何者かになりたい」という欲求が強く、そのためには人とは違った「個性」「強み」を生かすべきと思っていた時期があります。
しかし30代になると「あたり前のことを継続できること」が「個性」や「強み」になることに気づきます。
クレジットカードの発行、賃貸契約、転職活動では「勤続年数」が重要視されます。
仕事では「難しい業務をこなす」「長時間働く」「上司から評価される」ことではなく「毎日決まった時刻に出勤、退勤する」ことが最重要事項です。そうでないと解雇されるリスクがあります。
本書に登場する天才と呼ばれる人たちの中には、銀行家などの本業と並行して、執筆活動をしている方もたくさんいます。
時代は違えど、まずは「食っていくための金を稼ぐ」ことで四苦八苦しているのは皆同じということがわかります。
「お金の向こうに人がいる」「きみのお金は誰のため」
ゴールドマンサックスを16年間勤務してきた著者が書いた本です。
2冊出版していますが、入門書の「きみのお金は誰のため」は小説で書かれているので、より読みやすいです。
実家は蕎麦屋で誕生した著者が、東大からゴールドマンサックスに入り、2〜3年で退職するほど厳しい環境で16年も勤務できているのは、それだけで価値があることですが、
そのような著者が考える「お金がたくさんあっても意味はない」ということが、本書を読むとわかってきます。
本書を読むことで「貯金が1000万円、2000万円突破した!」「年収が大台に乗った!税金が戻ってきた!」という個人にとって嬉しいことは、
単に「日本銀行や国のお財布のお金が、ある特定の個人のお財布に移動した状態である」と客観的に分析できるようになります。
また、老後に向けてお金をたくさん貯金することで安心しようとしても、少子化によって働き手がいなくなればサービスを受けられないという現実も実感できるようになります。
すでに全国のコンビニやチェーン店では、日本人以外の海外のスタッフが働いている光景がありますが、その人たちすらいなくなってしまえば、お金を持っていても、牛丼もラテも注文できなくなります。(もしくはロボットが配達してくれる)
仕事をするには「人が働くこと」が必ず必要です。その「人が減る」ということは、そのままサービスの質が低下することに直結します。
本書を読むことで、お金を稼ぐこと、将来に向けて貯金、投資することは大切ですが、お金を使った先には、必ず「人がいる」状態であり
その人たちが働いてくれる環境があることで、サービスを受けられる、ということを実感できるようになります。
幸福の資本論
橘玲さんの本の中で、繰り返し読んでいる本です。
本書ではわかりやすく「ソロ充」「プア充」「リア充」などの造語で、お金と人間関係のパターンを分類しています。
本書を読むことで、お金を追い求めても「友人や親類」が少ない状態、つまり「社会的資本がない状態」になり「孤独」を感じたり
「困ったときは助け合える両親、親戚、友人がたくさんいる」という「社会資本」だけ持っていても、お金を騙されて取られたり、裏切られたりして、お財布や銀行の残高である「金融資本」が減って不安を感じたり
激務、ブラックだけど「高給」な企業に入って年収を1000〜2000万円稼げるようになり、自分が行動することでお金を生み出す「人的資本」を高めたものの、
ブランド品や高級マンション、デート代に使ってしまい、「金融資本」が何年経っても貯められず、「将来の不安を抱える」状態になったり。
上記のように「社会的資本」「人的資本」「金融資本」の3つの柱を元に、これらのバランスが崩れると不幸になりやすいという事例をあげています。
これが正しいという訳ではなく、あくまで「考察が面白い本」という体で読むべき本ですが、「確かに」と腑に落ちる情報が多いので、知的好奇心が高い人にはおすすめの本です。
他にもありますが、文量が増えたので、ここで切ります。
少しでも興味がある本はぜひ読んでみていただければと思います。