こんにちは、タクミです!
都内の企業で働く30代の会社員です。
最近、「JTC(Japanese Traditional Company)」という言葉をよく目にするようになりました。
「日本の伝統的な会社」という意味に聞こえますが、実際には「昔ながらの働き方を続けていて、新しい時代に対応できていない企業」というニュアンスで使われることが多いですよね。
私が勤めている会社も、100年以上続いている企業なので、ある意味JTCの一員と言えるかもしれません。
今回は、そんなJTC企業で約10年働いてきた私のリアルな体験を元に、JTC企業の特徴や課題について語ってみたいと思います!
これから就職活動をする学生さんや、転職を考えている社会人の方にとって少しでも参考になれば嬉しいです。
JTC企業で働くってどうなの?10年弱勤めた私の実体験から
JTC企業のリアル1:ブラック?それとも改善中?
JTC企業と聞くと、「激務」「長時間労働」といったネガティブなイメージがつきものです。
しかし、働き方改革の流れが強まった2016年以降、JTC企業も少しずつ変わり始めました。
たとえば、私が入社した当初は、先輩たちが「月150時間残業」なんて自慢していたり、飲み会の幹事をうまくできなかっただけで呼び出されて説教されたり…そんなカルチャーが普通でした。
でも、ここ数年で残業時間は厳しく制限され、飲み会文化も激減。
もちろん、変化には時間がかかりますし、まだ完全にクリーンとは言えません。
それでも、少しずつ職場環境が改善されているのは確かです。
JTC企業のリアル2:スキルが身につかない?
「JTC企業はスキルが身につかない」と言われることもありますが、これは一概には言えません。
事務職や総務職のように、ルーティン業務が多い部署ではスキルが限定されることもあります。
一方で、経理やエンジニアなど、専門性が求められる職種では、簿記や情報処理といった資格を取ることで市場価値を高めることが可能です。
最近では、JTC企業でもコンサルティング部門を持つところが増えており、スキルを活かすチャンスが広がっています。
JTC企業のリアル3:給与が低い?
JTC企業は給与が低いということも言われます。
この理由は「外資系企業」が就職先の選択肢に入ってきたから、というのが理由だとお思います。
インターネットが普及してグローバル化し、海外の情報を含めて、さまざまな情報がインプットできるようになりました。
今までは30歳で700万円、40歳管理職で1000万円のJTC企業が高給と言われていたとしても、
外の世界を見ると、外資なら20代後半〜30歳から1200万円以上が可能になる現実を知ることができます。
特にITエンジニアやコンサルは、近年景気が良いこともあり、JTC企業で3年以上経験を積んでから外資に転職すると、軒並み1000万円をもらえたりします。
このようにJTC企業の年収は低いというよりも、外資系企業の年収が高いことが知れわたったことで、相対的に低く感じるというのが正しいです。
JTC企業とジョブ型企業
JTC企業の反対に、ジョブ型について考えてみます。
ジョブ型企業の働き方は、専門性やスキルが重視される点で、JTC企業とは一線を画します。
例えば以下のような職業が該当します。
- 幼少期からの努力が必要な医師、弁護士、会計士
- 後天的に目指せるコンサルタント、ITエンジニア、Webデザイナー
特に、後者のコンサルタントやITエンジニアは、スキルさえあれば若いうちから高収入を得られる可能性があります。
JTC企業とジョブ型企業、それぞれの選択肢には明確なメリットがあります。
JTC企業のメリット
- 安定性:長期雇用や福利厚生が手厚い
- 再現性:スキルに自信がなくても一定のキャリアが築ける
ジョブ型企業のメリット
- 高収入:専門スキルを活かして早期から高報酬を得られる
- 自由度:自分の働き方をデザインできる
ただし、ジョブ型企業で活躍するには高い専門性が求められ、成果を出すためのプレッシャーが大きい点も忘れてはいけません。
まとめ。
今回はJTC企業で10年ほど働いている私個人の感想をまとめました。
結局のところ、どちらが「良い」「悪い」ではなく、自分の価値観やキャリアの優先順位に合った働き方を選ぶことが重要です。
例えば、安定した環境で長く働きたいならJTC企業。早く高収入を得たいならジョブ型企業。
特に学生の方は、「どちらを選んでも後悔する面もあるけれど、それ以上に得られるものがある」と考えて気楽に決断してみてくださいね!