2024年3月のマイナス金利解除以降、定期預金 金利は上昇傾向にあります。かつては年0.002%程度だった金利が、現在では年1%を超える商品も登場しています。「どの銀行を選べばお得なのか」「キャンペーンは信頼できるのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。最新の動向を一覧で確認したい方は、ネット銀行の定期預金金利ランキングも参考になります。
本記事では、定期預金 比較のポイントから高金利 銀行の選び方、さらには定期預金 キャンペーンの活用法まで、初心者にもわかりやすく解説します。安全に資産を増やすための知識を身につけましょう。
定期預金 金利を理解しよう
定期預金とは何か（仕組みと特徴）
定期預金とは、あらかじめ決められた期間（満期日）までお金を預け入れる預金商品です。普通預金と異なり、原則として満期まで引き出せない代わりに、より高い金利が設定されています。
預入期間は銀行によって異なりますが、一般的には1カ月、3カ月、6カ月、1年、3年、5年、10年などから選べます。100万円を預け入れる場合、預入期間1年の定期預金が最も利用されています。独自調査によれば、定期預金利用者の約7割が1年以内の短期商品を選んでいます。
定期預金 金利の大きなメリットは「元本保証」です。満期時には必ず預けた元本が戻ってきます。株式投資や投資信託のように元本割れのリスクがなく、安全に資産を増やしたい方に適しています。
普通預金との金利の違い
普通預金と定期預金では、金利に大きな差があります。2025年12月時点の金利を比較してみましょう。
メガバンク（三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行）の場合、普通預金の金利は年0.20%程度、1年もの定期預金の金利は年0.275%です。一方、ネット銀行では普通預金で年0.28〜0.50%程度、1年もの定期預金では年0.50〜1.00%を超える商品もあります。
たとえば、100万円を1年間預けた場合の利息を比較すると、メガバンクの定期預金（年0.275%）では約2,750円（税引前）ですが、ネット銀行の高金利定期預金（年1.00%）では約10,000円（税引前）となります。銀行選びで利息に3倍以上の差がつくことがわかります。
中途解約の扱いと注意点
定期預金は満期前でも解約できますが、中途解約した場合は当初の約定金利が適用されず、大幅に金利が下がります。これは定期預金を利用する上で最も注意すべきポイントです。
中途解約時の金利は銀行によって異なりますが、一般的には約定金利の10〜50%程度、あるいは普通預金金利と同程度まで下がります。たとえば、年1.00%の定期預金を中途解約した場合、実際に適用される金利が年0.10〜0.50%程度になることもあります。
ただし、通常の円定期預金であれば、中途解約しても元本が減ることはありません。「金利は下がるが元本は保証される」という点は安心材料です。したがって、定期預金は「しばらく使う予定がないお金」を預けることをおすすめします。
現在の定期預金 金利の動向（2025年版）
メガバンクとネット銀行の金利差
定期預金 比較において、最も注目すべきはメガバンクとネット銀行の金利差です。2025年12月時点の主な金利を見てみましょう。
メガバンク（三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行）の1年もの定期預金金利は年0.275%で横並びです。一方、高金利 銀行として知られるネット銀行では、UI銀行が年1.00%、大和ネクスト銀行が年0.90%、ソニー銀行が年0.55%（キャンペーン時）など、メガバンクの3〜4倍の金利を提供しています。
この金利差が生まれる理由は、店舗運営コストの違いにあります。ネット銀行は実店舗を持たないため、店舗維持費や人件費を抑えられ、その分を金利として還元できるのです。
近年の金利上昇要因
2024年以降、定期預金 金利は上昇傾向にあります。その背景には日本銀行の金融政策の転換があります。
日銀は2024年3月にマイナス金利政策を解除し、その後も段階的な利上げを実施しています。2025年1月末には追加の利上げが決定され、政策金利は0.50%程度となりました。この政策金利の上昇に伴い、銀行の預金金利も引き上げられています。
マイナス金利解除前は、メガバンクの普通預金金利は年0.001%、定期預金金利は年0.002%という極めて低い水準でした。現在は普通預金で年0.20%、定期預金で年0.275%と、約100倍以上の金利上昇となっています。
キャンペーン金利が増えている背景
定期預金 キャンペーンが活発化している背景には、銀行間の顧客獲得競争があります。特にネット銀行は新規口座開設者向けに高金利の特別プランを用意し、顧客基盤の拡大を図っています。
キャンペーンの時期としては、夏と冬のボーナスシーズン（6〜7月、12〜1月）が定番です。これに加えて、新年度が始まる4月や、銀行の創立記念日なども狙い目となります。
2025年12月現在、実施中の主なキャンペーンとして、SBI新生銀行の新規口座開設者向け3カ月もの金利年1.20%、auじぶん銀行のデビュー応援定期預金（3カ月もの年1.20%、1年もの年1.00%）、ソニー銀行の円定期特別金利キャンペーン（2026年3月1日まで）などがあります。横断的な比較には、定期預金金利の最新ランキングとキャンペーンまとめが便利です。
高金利で選ぶ！2025年おすすめ銀行の特徴
ネット銀行の強みと活用メリット
高金利 銀行として注目されるネット銀行には、金利以外にも多くのメリットがあります。
第一に、手数料の優遇です。多くのネット銀行では、ATM出金手数料や他行宛振込手数料が月数回まで無料になる特典があります。第二に、24時間365日いつでもオンラインで口座開設や各種手続きが可能な利便性があります。第三に、証券会社との連携による資産運用の効率化が挙げられます。たとえば、楽天銀行と楽天証券の「マネーブリッジ」を設定すると、普通預金金利が年0.28%にアップします。
2025年12月時点の定期預金 金利ランキング上位には、UI銀行（1年もの年1.00%）、大和ネクスト銀行（1年もの年0.90%）、オリックス銀行（1年もの年0.85%、新規口座開設者は年1.20%）などが並んでいます。おすすめ銀行の比較は、円定期はどこがいい？最新の比較ガイドでチェックできます。
地方銀行・信用金庫のインターネット支店の魅力
意外と知られていないのが、地方銀行や信用金庫のインターネット支店です。全国どこからでも口座開設が可能で、本店よりも高い金利を提供しているケースが多くあります。
たとえば、静岡銀行のインターネット支店では、新規口座開設者限定の「ウェルカム定期預金」を提供しています。また、きらやか銀行のSBIさくらんぼ支店では、高金利の定期預金商品を取り扱っています。豊田信用金庫のとよしんインターネット支店も、全国から口座開設可能で高金利キャンペーンを頻繁に実施しています。
これらの地方金融機関のインターネット支店は、大手ネット銀行に引けを取らない金利を提供していることがあるため、定期預金 比較の際には選択肢に入れることをおすすめします。
金利だけでなく見るべき「総合的なお得さ」
銀行選びでは金利だけでなく、以下のポイントも確認しましょう。
ATM手数料については、どのATMで何回まで無料で引き出せるかを確認します。振込手数料については、他行宛振込が月何回まで無料かを把握します。口座開設の手軽さについては、オンラインで完結するか、本人確認書類は何が必要かをチェックします。ポイント還元については、楽天銀行のように取引でポイントが貯まる銀行もあります。
たとえば、SBJ銀行は定期預金金利が高いだけでなく、セブン銀行ATM・イオン銀行ATM・イーネットで入出金が月10回まで無料、他行宛振込も月5回まで無料という手厚い特典があります。最新の高金利キャンペーン情報は、高金利の定期預金比較とキャンペーン特集で随時確認できます。
定期預金を比較するときのチェックポイント
適用金利の条件（新規口座・預入金額・期間など）
定期預金 比較では、表面上の金利だけでなく、その適用条件を必ず確認しましょう。
新規口座開設者限定の金利は、すでに口座を持っている方には適用されません。預入金額の条件として、「100万円以上」「300万円以下」など上限・下限が設定されていることがあります。預入期間の条件として、キャンペーン金利が適用されるのは特定の期間（6カ月、1年など）のみの場合があります。適用期間の条件として、口座開設から3カ月以内の預入に限定されることがあります。
高金利を謳っていても、自分が希望する条件では適用されないケースもあるため、細かい条件まで確認することが重要です。
キャンペーンの注意点（募集総額・期間・限定条件）
定期預金 キャンペーンには、いくつかの注意点があります。
募集総額については、「先着順で規定人数に達し次第終了」というキャンペーンもあります。人気の商品はすぐに募集終了になることがあるため、早めの申し込みが重要です。キャンペーン期間については、いつまでに預け入れれば適用されるのか、満期まで保有する必要があるのかを確認しましょう。限定条件については、「インターネット経由での申し込み限定」「特定のアプリダウンロードが必要」など、追加条件がある場合があります。
また、キャンペーン金利は「初回満期日まで」の適用であることが多く、自動継続後は通常金利に戻ることがほとんどです。満期後の金利も確認しておきましょう。
安全性と保証制度（預金保険機構）
定期預金の安全性を支えるのが「預金保険制度」です。日本の銀行に預けた定期預金は、1金融機関につき預金者1人あたり元本1,000万円までとその利息が保護されます。
万が一、銀行が破綻した場合でも、預金保険機構によってこの範囲内であれば全額保護されます。したがって、ネット銀行や地方銀行であっても、預金保険制度に加入している限り、メガバンクと同等の安全性が確保されています。
1,000万円を超える資金がある場合は、複数の銀行に分散して預けることで、全額を保護対象にすることができます。これは「ペイオフ対策」と呼ばれる基本的なリスク管理手法です。
初心者におすすめの定期預金の組み方
すぐ使わない資金の見極め方
定期預金に預ける金額を決める前に、自分の資金を以下のように分類しましょう。
生活防衛資金として、月々の生活費の3〜6カ月分は普通預金に置いておきます。急な出費や収入減に備えるためです。近い将来使う予定のお金として、1年以内に使う予定がある資金（旅行、家電購入など）は短期の定期預金か普通預金が適しています。当面使う予定のないお金として、1年以上使う予定がない資金は、より高金利の定期預金に預けることで効率的に増やせます。
無理に長期の定期預金に預けると、急にお金が必要になった際に中途解約せざるを得なくなり、金利のメリットを失ってしまいます。自分のライフプランと照らし合わせて、適切な預入期間を選ぶことが大切です。
普通預金＋定期預金の組み合わせ例
200万円の貯蓄がある場合の組み合わせ例を紹介します。
普通預金（高金利タイプ）に50万円預けます。楽天銀行のマネーブリッジ設定で年0.28%など、高金利の普通預金を活用します。いつでも引き出せる流動性を確保します。短期定期預金（6カ月〜1年）に100万円預けます。1年もの定期預金を中心に、金利の高いネット銀行を選びます。金利上昇時に機動的に預け替えができます。中期定期預金（3年）に50万円預けます。3年以上使う予定がない資金を、3年もの定期預金に預けます。複利効果で効率的に増やせます。
この配分であれば、急な出費にも対応しつつ、効率的に資産を増やすことができます。
金利上昇期に有効な分散預け入れ戦略
現在のような金利上昇期には、「ラダー戦略」と呼ばれる分散預け入れが有効です。
たとえば、300万円を定期預金に預ける場合、100万円ずつ1年もの、2年もの、3年ものに分散します。こうすることで、毎年1本ずつ満期を迎え、その時点の金利で預け替えができます。金利が上昇していれば、より高い金利の恩恵を受けられます。
長期の定期預金に全額預けてしまうと、その間に金利が上昇しても恩恵を受けられない点に注意が必要です。現在は日銀が追加利上げの可能性を示唆しており、今後も金利上昇が続く可能性があります。短期の定期預金を中心に、柔軟に対応できる体制を整えておくことをおすすめします。
まとめ：金利を上手に味方にして安全に資産を増やす
金利の高い銀行を選ぶポイントのおさらい
定期預金 金利を最大限活用するためのポイントを整理します。
ネット銀行や地方銀行のインターネット支店をチェックしましょう。メガバンクの3〜4倍の金利を提供している銀行も多くあります。定期預金 キャンペーンを活用しましょう。新規口座開設者限定やボーナスシーズンのキャンペーンで、さらに有利な金利を獲得できます。適用条件を必ず確認しましょう。預入金額、期間、申込方法など、高金利が適用される条件を細かくチェックしてください。金利以外のメリットも比較しましょう。ATM手数料、振込手数料、ポイント還元など、総合的なお得さを見極めましょう。
長期的な資産形成における定期預金の役割
定期預金は、元本保証という安全性が最大の魅力です。株式投資や投資信託と比べてリターンは限定的ですが、「減らしたくないお金」を守るには最適な選択肢です。
長期的な資産形成においては、定期預金を「守りの資産」として位置づけ、投資信託やNISAなどの「攻めの資産」と組み合わせるのが効果的です。リスクとリターンのバランスを取りながら、自分に合ったポートフォリオを構築しましょう。
次のアクション（比較・口座開設・資金配分の見直し）
今すぐ始められるアクションとして、以下の3ステップをおすすめします。
ステップ1として、現在の預金状況を確認します。今どの銀行にいくら預けているか、金利はいくらかを把握しましょう。ステップ2として、高金利 銀行を比較検討します。本記事で紹介した銀行の公式サイトを確認し、最新の金利とキャンペーン情報をチェックしましょう。ステップ3として、口座開設と資金移動を行います。より有利な条件の銀行が見つかったら、口座を開設して資金を移しましょう。
金利は日々変動しますので、定期的に情報をチェックすることも大切です。定期預金 比較を習慣にして、賢く資産を増やしていきましょう。
