無気力だけど意識の高い大学生:大学なんて時間の無駄。みんなと同じような行動をしても何も変わらない。でも一体何をしたら良いんだろう
タクミです。20歳の頃に大学を半年サボって清掃会社のアルバイトをフルタイムでやってました。ミュージシャンになりたくて作曲用の機材などを購入したかったからです。
当時、大学に通うことは時間の無駄だと思ってました。
つまらない講義、稼げない知識、漫画やゲームやってる同期。刺激がありませんでした。
「20歳の可能性のある若い時期に、大学なんかで人生を浪費したくない。大学なんて中退して、がっつりバイトで稼いで、作曲機材買って、ミュージシャンになってやるんだ」
多少短絡的な行為でしたが、当時はこんなことでしか現状の不満を晴らす方法が思いつかなかったのです。
その結果、私は通っていた大学を留年します。大学留年をするとどうなるかについて知りたい方はこちらの記事をどうぞ
そんな大学から逃げ出したい気持ちで始めた清掃会社で、私の人生を変えた3つの出来事をご紹介します。
大学留年して清掃会社でアルバイトの過去。人生を変えた3つの学び
正社員と派遣社員で全く扱いが違う。大学は恵まれている。
20歳の頃は本当に世間しらずでした。
清掃会社を始める前は、地元の個別塾の講師をしていたので世間に疎かったのです。なので正社員と派遣社員の違いもわかっていませんでした。
清掃会社に入って、私には4人の先輩がつきました。
- 24歳のメガネかけた生意気な男
- 40歳前後の声がしゃがれたベテランのおばさん
- 寡黙で目つきの鋭い30代後半のおじさん
- 180cm以上でガタイのいい30歳前後の先輩
社歴では②→③→④→①の年齢順でしたので、②のベテランのおばさんが一番偉い人だと思っていました。
現実には①の若造が正社員で、その他3人のアルバイトの派遣社員に罵声を浴びせるなど、人をゴミのように扱っている実態を知りました。当然、私にも罵声が浴びせられました。
正社員と派遣社員の圧倒的な力関係があることを知り、大学を中退してフリーター生活を送るのが怖くなりました。
そして派遣社員の先輩から、「大学を中退なんて、なんでもったいないことするの?」と聞かれ、大学に通えること自体が贅沢なんだと気付かされました。
金持ちは身近に存在する
清掃会社なので、会社のオフィスやパチンコ店など法人関係から、個人宅の清掃まで行います。そしてお金持ちは地元にもたくさんいることを知りました。
・5LDKのマンション最上階なのに、全く使用された形跡のない部屋。
→投資用マンションだったのでしょうか。清掃するところがなく、2時間の予定が20分で終わってしまいました。
・401号室から404号室までの4部屋を全て持っている某闇職業の人。
→壁に組長の肖像画が貼ってありました。とにかく物を傷つけないようにビビりながら清掃していました。
・地下一階から4階まである一軒家の社長宅
→自己啓発本がずらりと本棚に並んでいました。階層が多すぎて清掃が大変でした。
私の出身地は東京の中でも治安が悪く、住民の所得が23区で最下位の場所ですが、どんな場所であっても稼いでいる人は稼いでることを知りました。
綺麗な状態は気持ちいい
他人の家やオフィスの清掃ですが、清掃が終わって綺麗になった状態を見るのは快感でした。
私はトイレ掃除担当だったので、それはそれは見るも無残な姿のトイレと戦いを繰り広げてきました。「なぜ、この場所にこれがあるんだろう」という日々の戦いを続けていました。
しかし作業後の綺麗になった姿を見て、「本当にやってよかった」と満足感を味わえました。特にトイレのように汚い場所を掃除し終わった後の満足案は格別です。
一時期、トイレ掃除で幸運になる、系の本が流行りました。
同じ地元出身の北野武さんも「素手でトイレを掃除してた。公衆便所もやってた」という話を聞いて、一時期タクも素手で実家のトイレを磨いたりしてました。
そこまでする必要はありませんが、綺麗な状態を保つことは、心身の健康状態を保つことにも関係してくることは間違いないです。
掃除することの重要性を学びました。
まとめ。大学留年するなら清掃会社でアルバイトしよう
私が清掃会社でフルタイムで働いていたのは3ヶ月と短いです。しかし清掃会社でアルバイトをしたことで、大きな学びと気づきがありました。そして以下のように人生が変わりました。
- 大学に通える環境に感謝し、留年して大学に戻る。その後、勉学に奮起して東大の大学院に進学、卒業後に一部上場企業で働く機会に恵まれる。
- お金はサラリーマン以外でも稼げると、本業以外の副業に挑戦。トータルで100万円以上のお金を稼ぐ。
- 掃除を習慣にすることで、清潔な環境を保つことを心がける。一人暮らしの部屋や、会社の席まわりを清潔で綺麗な状態に保つようになる。
今では清掃会社でアルバイトできた経験に感謝しています。
そして、未だに清掃会社の人を見ると感謝の気持ちが湧いてきます。
というわけで今回は、大学留年が決定した私が清掃会社のアルバイトで働いていたことで人生を変えた3つの学びをご紹介しました。