「パーキンソンの法則」をご存知ですか
「パーキンソンの法則」というのは、「お金を無駄遣いするには理由がある」ことがわかる法則です
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する
つまり「パーキンソンの法則」とは、いくらお金を稼いでも、稼いだ分だけ使いたくなってしまう法則のことです
最近支出が多いなぁと思っている方は、もしかしたらパーキンソンの法則に当てはまっているからかもしれません
お金の法則、支出を減らすには「パーキンソンの法則」を理解しよう
パーキンソンの法則は、どんなに収入が増えても、収入増加にともなって支出が増えてしまう法則です
例えば年収300万円稼いでいた人が、年収500万円を稼げるようになると、家賃をあげたり交際費が増えたりします
同じように年収500万円の人が、年収1000万円になっても、住む場所を変えたり高級な腕時計をつけたりして支出が増えてしまいます
もし年収300万円の時代のお金の価値観のままでいれば、年収500万円、年収1000万円になっても支出は同じままでしょう
しかし「パーキンソンの法則」があるので、ほとんどの人は収入が増えるに従って支出も増えてしまうのです
「パーキンソンの法則」は空白を埋めたがる
パーキンソンの法則は空白を埋めたがります
例えば大容量の冷蔵庫を購入したのに、気がついたら冷蔵庫が満杯になっているようなものです
あなたの本棚は、本以外のものを置いたりすることで満杯になるまで埋まった状態になっていないでしょうか
コレクションが趣味の人がいれば、まだ持っていない種類のカードやアイテムを欲しがってしまう気持ちがわかるでしょう
パーキンソンの法則は、空白を埋めたがる習性があるのです
パーキンソンの法則に負けないためには、”美術館”を参考にする
パーキンソンの法則に人間は大きな影響を受けているということを学びました
それでは、どのようにしてパーキンソンの法則から逃れることができるのでしょうか
筆者のオススメは、美術館を参考にすると言うものです
美術館は広大な敷地内に、数点の絵が飾られています
本来であれば、広大なスペースすべてに美術品を詰めこんだほうが、お客の満足度は上がり、売り上げも増えそうです
しかし、ほとんどの美術館は、必ず作品の間隔は広くとられています
これは視覚効果を生かしています
つまり、広い空間に小さな作品が1つある方が、メインの作品が目立つのです
例えば六本木美術館のように、あれだけ土地の代金が高い場所に、広大な敷地面積を保有する美術館は、非常に価値があるといえます
美術館は、パーキンソンの法則とは異なり「空間自体に価値を持たせる」ことを主軸にしています
一方で六本木の街並みを見ればわかるように、雑居ビルから商業施設の一つ一つが狭い土地に詰めこまれています
これは貴重な土地を無駄にしないために、まさしくパーキンソンの法則が働いているものです
「空間を大切にする」
パーキンソンの法則に勝つためには、空間の価値を理解しましょう
収入の8割、9割で生活する
さてパーキンソンの法則を知ったら、さっそく実生活に活かしてみましょう
まずは収入の8割で生活することを考えてみます
パーキンソンの法則に従うと、収入の10割すべてを使い切る生活になってしまいますからね
そこで収入の2割は貯金や投資に回すようにしましょう
難しければ収入の1割を貯金や投資に回すようにしましょう
そのために日々できる事は、モノを買うときに「本当にこれは必要だろうか」と、よく考えることです
百貨店やショッピングモールに行った時、「買いたいなぁこれ」と思うことがあるでしょう
ほんとに欲しいものはぜひ買うべきです
欲しいものを買うと、モチベーションが高まる経験をした人は多いでしょう
本当に欲しいモノを買うためにお金を稼ぐのですから、人生のモチベーションになるものはどんどん購入すべきです
しかし、”そこそこ欲しいもの”には要注意です
- なんとなく流行ってるから
- 今使っているものが飽きてきたから
- 友達が最近買ったって自慢してきたから
いろいろな理由をつけて、そこそこ欲しいものまで購入するようになってしまいます
カバンは1つで十分です
財布も1つで十分です
洋服も最低限あれば充分です。全く同じ服を着回しても問題ありません
新しいものを購入したくなった時は、常に「パーキンソンの法則」を思い出しましょう
- 今月ボーナスが入ったから、好きなもの買っちゃおう。だけど2割は貯金や投資に回そう
- お小遣いで3万円もらっちゃった。2万円までは使うけど1万円取っておこう
このように少しでもお金を残そうとする意識を身に付けましょう
まとめ。支出を減らすには「パーキンソンの法則」を理解しましょう
収入を全て使い切ろうとするのは、もしかしたらあなた自身の問題ではなく、「パーキンソンの法則」のせいかもしれません
収入が入ったときには、1割から2割は貯金や投資に回すことを意識してみましょう
お金は、本当に欲しいものを使うためにあります
しかし、そこそこ欲しいものまで購入する必要はありません
そして「収入を使い切る」ためにお金を稼ぐのではありません
急にお金が使いたくなった時は、一旦立ち止まって「パーキンソンの法則」を思い出してみましょう
何も意識していなかった時と比較して、無駄遣いが大きく減りますよ