激務の仕事をこなす人:今年は気がついたら有給休暇も取れていない・・休日出勤も多いし学生時代を最後に海外旅行にもいけてないな。このまま定年退職するまで我慢の人生かな。
タクミです。広告代理店に勤める傍ら、週末海外旅行のノウハウを使って世界一周した「東松寛文」さんの『休み方改革』が販売され、早速読みました
広告代理店といえば「激務激務激務」のイメージがあり、「有給休暇」なんて都市伝説に思います
東松さんはそんな激務の広告代理店に勤めながら、有給休暇や週末を使って世界中に旅行されています
サラリーマンは最強の生き方です!
社畜と非難されがちなサラリーマンですが、終始ポジティブな口調で休み方、働き方をご紹介してくれています
ちなみに本書では「休み方のノウハウ」を紹介していますが、「モチベーション」を高める自己啓発書として読む方がオススメです
リーマントラベラー 東松さんの『休み方改革』は全サラリーマン必読の名著!
休みとは「主体性」をもつこと
「休み」とは「主体性をもつこと」だそうです
リーマントラベラーの東松さんは入社3年目までは激務、終電帰りが当たり前の生活を送っていましたが、
「旅行にどうしてもいきたい!」と「主体的」に考えたときに、「どのようにしたら会社から休みをもらえるのか」を真剣に考えられたようです
いまだに日本企業では「有給休暇」などの休みに厳しい会社も多いですよね
広告代理店といえば「仕事仕事仕事」のイメージなので、なおさら休みを取得しにくいのではと思います
そんな環境であっても、強く「主体的に」何かをしたいという気持ちをもつことが、大切なのだと学びました
自分で選択すると「幸福」になる
会社で「休みをとる決意をする」ということは「幸福になる」ということだと、東松さんは語ります
前述の通り、「自分の意思で決定して行動する」ことが、幸福に生きるためには重要だからです
逆に言えば「会社の言いなり」で「自分の時間がないくらい激務」であれば「不幸」になっていくわけですね
しかし、東松さんの本では、「残業なしで仕事効率を上げる」ようなことは書いておりません
おそらく、東松さん自身、現在も平日の仕事の時間は終電や深夜まで働くこともあるのではと思います
しかし、金曜日の夜だけは「定時帰り」を徹底する、「有給休暇を1日とる」などを実施することで、「週末海外旅行」という「主体的行動」を実現できているのだと思います
「自分の人生、自分でやりたいことを決める。これはサラリーマンでも同じこと」という東松さんの主張があふれています
休みをもらうために「仕事」を猛烈に頑張る
東松さんの「休み方改革」では、単に「仕事をサボって休みをとって旅行に行こう」という生ぬるい本ではありません
「終電まで仕事をしても終わらないくらい業務量が多く、飲み会も頻繁にある」ような「自分の時間が最大限になくなってしまう」環境でも、「いかに旅行までに仕事を終わらせるか」を考える大切さを伝えてくれています
「休み明けに仕事に身が入らない状態では、休みを許可してくれた上司の信頼を失う」
これが東松さんの主張です
つまり、「休み」は「仕事の効率を上げるもの」と考えているわけです
休みを取ったからには、「休日は全力で遊び、仕事に役立つインプットをする」ことが重要であると書いています
休みを積極的に取ろうとすることで、仕事の効率もあげようというわけです
忖度(そんたく)こそがサラリーマンに求められるスキル
東松さんは「DDCA」サイクルという手法を使って、休みを積極的にとるようにしています
これはノウハウのようなものですが、Decide(決定する)を先に持ってくるというシンプルな手法です
つまり「もう週末に海外旅行の予約を入れてしまった」という事実を作った上で、上司に休みをもらうという手法です
- すでに航空券を発券してしまった。キャンセルすれば数万円損することになる
- すでに海外でのコンサートのチケットを予約してしまった
- どうしても外せない用事で海外に行かないといけない
このように、「休みを申請するよりも前に、休むことを確定してしまう」方法が紹介されています
この方法のメリットは、仕事が終わらない場合には本当に数万円が無駄になってしまうので、「本気で仕事に取り組むこと」ができるようになるということです
普通であれば、上司に休みが取れるかを申請してからギリギリで航空券を発行しますが、これでは「主体性」が非常に低いですよね
上司が「休みは認めない」と言えば「有給休暇」や海外旅行は諦めるしかなくなるからです
「DDCAサイクル」で「休みを先に決めてしまう」。
かなりリスクのある方法ですが、一度は試してみようと思います
週頭の「月曜日」から「週末の金曜日の定時」を意識する
東松さんは「週末の海外旅行」をライフハックにしているので、月曜日から、金曜日の定時のことを考えているようです
金曜日に残業が入ってしまえば、空港に到着できなくなってしまいますからね
そこで東松さんが実践しているのが「締め切りを早める」という方法です
つまり、水曜日が締め切りの仕事があれば火曜には終わらせる
金曜日が締め切りの仕事があれば木曜日に終わらせる
このように「締め切りを前倒し」でこなしていけば、時間を作り出すことができます
実際には、なかなか「締め切りを前倒しする」くらいの仕事の効率化をするのは難しいですが、意識的に「早めに仕事を終わらせよう」と考えるのは大切とのことです
なぜ、休み方改革をするかと言えば「自分の好きなこと」を見つけるため
東松さんは本書の中で「休みを単にとっても仕方がない」と書いています
つまり「休みをとることが目的なのではなく、自分で勝ち取った休みを使って、自分が何が好きなのかを考える時間に当てる」ことが、大切だと書いています
東松さんの場合は「海外旅行」がキーワードだったわけです
「休み方改革」を読んで、今までは我慢していた有給休暇を申請し、生み出した時間を自分の時間に使うように心がけるようにしてみます
まとめ。リーマントラベラー 東松さんの『休み方改革』は全サラリーマン必読の名著!
私が東松さんの本を読んでおもったことは「東松さんが休めるなら、世の中のサラリーマンは誰でもできる」ということです
東松さんも、もしかしたらこの部分を伝えたいのかもしれません
大手広告代理店は「平均寿命」が短いと噂されるくらいの「激務」です
さらには「裁量性がない」とも言われ、上司の命令は絶対というイメージもあります
そんな企業で働いている「若手社員」であるにも関わらず、20代の頃から有給休暇を取得して海外旅行に行きまくっているライフスタイルが素晴らしいのです
「東松さんのような、ある意味ブラックな企業でも、主体的に行動すれば休めるんだ」という、ある種の自己啓発の要素が強いわけです
ぜひ、リーマントラベラー東松さんの「休み方改革」を読んで、「自分ももっと休み方を考えて充実した生活を送ろう」という気持ちになってみてくださいね!