貯金ができない人:なかなかお金が貯まらないなあ。人並みにはお金を稼いでいるはずなのになぜかお金が貯まらない。お金を貯めようという気持ちはあるんだけど「お金に支配されない」ためには、どうすれば良いのだろう。
タクミです。昨年は貯金0になり、今年は1年で貯金300万円近くまで戻しました
私を含めて、多くの方は「お金に支配」されています
今回は「お金に支配されない13の真実」という本を読んだので、こちらのノウハウを公開します
今回の記事は、このような方にオススメです
- お金を使うのはなぜか知りたい人
- 貯金ができない理由を知りたい人
- 満足のできるお金の使い方を知りたい人
なお本書は非常にボリュームがあるので、前編と後編に分けて記事にします
【絶対読むべき】「お金に支配されない13の真実」は良書!【前編】
1:お金は麻薬と同じであり、手放すときに最大のストレスが溜まる
お金は麻薬のように脳に刺激を与えます
子供ですら、自分のお小遣いを渡されたら、自分のお金を離そうとしないですよね
人間には「所有」欲があります
一度、自分のものと思い込んだら
「少額」かどうかにかかわらず
「お金を手放すことに最大のストレスが溜まる」のです
また「人間はお金に執着」します
例えば死ぬ間際になって「お金を数える」だけで
死に対するストレスが下がるそうです
これは「お金がある安心感」を感じることができるから
つまりお金があるから死なないわけではないのですが
お金があることで「お金がある安心感」を味わうことができるのです
ちなみに日本人の方は「貯金が得意」の方が多いですよね
これは「お金を使う」から満足感があるのではなく
「お金が溜まっている」ことに安心感を持ちたいから「貯金する」と言えます
お金は「たくさんあることを実感する」ことが満足に繋がるようです
貯金をしたいなら「死ぬことについて考えたり、持っているお札を数えたりする方が、お金を貯金しようと思うらしい。生々しいですね
2:クレジットカードで支払金額が増える?
お金を手放すことは最大の苦痛であることを学びました
しかしクレジットカードを始め、最近は「お金が減る」実感が少ないですよね
現金支払するよりも、クレジットカードの支払いの方が
支出が多くなってしまう
これはあるあるですよね
「クレジットカードなら1%もポイントが還元される」と思いつつ
現金で支払うよりも2%の支出が増えたら「お金はなくなる」わけです
クレジットカードは便利ですし、最近はキャッシュレスの時代になりました。しかし「現金を見ない」で買い物をする習慣は「想像以上にお金を減らす」ことに繋がります
3:「大きな支出」と「心の勘定」に注意する
大きな支出になると、支出がマヒしがちになります
例えばスーパーでお会計をするときに
合計2000円の買い物と4000円の買い物だと2倍もの差になります
当然ですが、スーパーで4000円の買い物は「使いすぎ」と反省するかもしれません
これは「食費」という「心の勘定」からお金を出さないといけないからです
また2000円で「お米」なら問題はないですが
2000円の「牛肉」を買うのは「贅沢」に感じますよね
同じ2000円でも、購入するものによっては「贅沢」に感じます
一方で、大切な人に「3万円」のプレゼントを購入するか
もしくは少しだけ安めの「2万8千円」のプレゼントを購入するか迷ったら
なんとなく「3万円」のプレゼントの方が価値が高い気がしますよね
これは「大型出費」「記念代金」のような
「特別費」という「心の勘定」から出ているからです
先ほどと同じ「2000円」の増加ですが
「特別費」という勘定から出ているので「予算を増やしやすい」心理と
「3万円のうちの2000円」と考える「割合が小さいからはした金に思う」心理が合わさって
2万8千円よりも3万円のプレゼントを購入しやすくなるということです
ちなみにレストランでよくある、松竹梅の料金プランは
もっとも料金の高い「松」を購入させるのではなく
「中間プラン」の「竹」を選択させるために用意されているようです
もしランチで竹が1500円だとすると
「1500円はランチにしては値段が高い」と考えますよね
しかし松を「2000円」、梅を「1000円」で用意すると
「梅は一番しょぼいから満足度が低そうだし、無難な竹にしよう」という心理になります
このように「ランチに1500円は高いから別の店にしよう」という離脱欲を減らして
「中間のランクならちょっとだけ節約になるだろう」という心理を元に、お金を払ってしまうというわけです
高級レストランで良く利用される手法ですよね。多くの人は「無難」が「最適」だと思い込みたがるので、実は「最安値」でも十分なのに「真ん中のランク」を選んで「余分にお金」を払ってしまうわけです
4:投資はなんでみんな「損」するのか
人間は「失敗を認めたくない」心理があります
ある実験でサルにバナナを渡すときに
- 最初にバナナを2本見せておいて、2回に1回「2本渡す」パターン
- バナナを1本見せておいて、2回に1回「余分に2本渡す」パターン
この2通りで実験をすると
サルは2のパターンを選ぶようになります
これは1のパターンでは「2本もらえると期待していたのに1本だと損した気持ちになる」からです
逆に2のパターンでは「1本確実にもらえると思っていたら、たまに2本もらえてラッキー」となります
確率は「2分の1で2本のバナナをもらえる」ことに変わりがないのに
バナナの渡し方によって、サルに与える影響が異なるのです
つまりサルですら「期待して損したくない」わけです
投資ではなぜか「損」する人が多いのです
投資では、儲かると思って購入した株などの金融商品の価値が下がることがあります
しかし「売却」しない限りは「お金が減る」ことは確定しません
多くの人は「1円ですら損したくない」と考えるので
損した状態で売却ができなくなり、さらに損失を増やしてしまうわけです
さらに自分で選択して購入したものに、人間は「高い価値」を出します
アウトレットモールで高級ブランドの服が1万円の破格で売られていた場合
サイズもカラーもデザインもちょっと微妙だけど購入したとします
すると、購入した途端に「服に1万円以上の価値がある」ように感じてしまいます
実際にはハイブランドであっても
「古着」になった段階で価値が下がります
それでもメルカリやフリマで販売するときの値付けは
相場の価値よりも高くしがちになってしまうのです
なぜなら「自分が良く考えて購入したものだから価値があるもの」と思い込んでしまうからです
断捨離できずにいつまでたっても数年前の服が溜まっている人は、自分が購入したアイテムの価値が高いものだと勘違いしてしまうから、という理由があるのかもです。実際には、価値がないものがほとんどなのが残念です
モノを購入したり販売するときは「自分の価値観」ではなく「市場でのアイテムの相場」を見るようにしましょう
さらに買い物をするコツとしては「購入したアイテムが家にある姿」を想像するのも良いそうです
アイテム単体では素晴らしく見えても、家にすでにあるアイテムと組み合わせが合わないこともありますからね
5:バーゲンは割引率に注意する
「3つ買うと靴下が1000円で購入できる」など
スーパーではまとめ売りで安くなることがありますよね
本当は2つで十分なのに、1つ余分に買ってお金も余分に購入してしまう
これは「1つあたりの金額」で考えてしまう心理があるからです
同じようにバーゲンでは「割合」にも注意しましょう
- 5000円のものが4500円に割引される
- 1000円のものが500円に割引される
同じ500円引きであっても、2の方がお得に感じませんか?
これは割合の問題でして、1は1割引なのですが、2は5割引だからです
しかし大切なのは、2のアイテムが本当に欲しいのかどうか、です
本当は1のアイテムを購入しに来たのに
2のアイテムがお得だからという理由で2を購入しないようにしましょう
スーパーのレジ前に割引で売られている「価値の薄いもの」には要注意です
まとめ。 お金に支配されない心理学を知ろう
「お金に支配されない13の真実」の前半をまとめると以下の通りです
- 人間は、お金を使うよりもお金を貯めることで安心感を得ようとする
- お金が見えないクレジットカードでは支払い金額は増えてしまう
- 大きな支出では小さな支出が鈍感になり、人間には「心の勘定」がある
- 人間は「お金で損したくない」気持ちが非常に強く、自分が買ったものを過大評価する
- 割引率が高いものに価値を感じやすい
ちなみに前半ですら、かなり端折って書いております
それくらい「お金に支配されない13の真実」は情報量が多く
1冊のレビューをするのに非常に時間がかかりそうです
もっと詳しく知りたい方は、ぜひ本書を読んでみてください
お金について勉強したい人には「絶対読むべき本」と断言できます
それくらい情報量も研究結果(エビデンス)も大量に乗っている本です
ちなみにメンタリストのDaiGoさんの放送では
こちらの本の内容をかなり参考にされているようです
私もDaiGoさんの放送からこちらの本を読んでみました。ページ数が多く読み応えがある本ですが、本当にオススメです