稼げる資格を知りたい人:稼げる資格を取得したい。医師免許や弁護士は難しすぎるから無理だけど、普通の会社員でも狙い目で年収1000万円を超える資格はないかな。
タクミです。先日、プロジェクトマネジメントプロフェッショナル(PMP)の資格に合格しました
何度も失敗しましたが、最後の最後で試験に合格できました。
— タクミ@シンプル都心ライフ (@steveperry1373) 2020年5月31日
1年間かかりましたが、これでまだ会社にいられそうです
まだ取得しないといけない資格があるので、少し休んでまた勉強生活に戻ろうと思います
PMPはIT企業やマネジメント業務を仕事にしている方ならご存知かと思いますが、PMPとは米国の資格で「プロジェクトマネジメントの方法論」について体系的にまとめられたノウハウを理解すると合格できる資格です
私は会社の昇進条件の一つとしてPMPを取得しました。PMPは実は稼げる資格として常に上位に位置しています。そのため「PMPに合格すれば転職価値があがる」と予想していたのも事実です
そこで今回はPMPに合格してわかったことについてまとめました
【民間資格】年収1000万円稼げる資格?プロジェクトマネジメントプロフェッショナル(PMP)に合格してわかったこと
PMPとは何か?
PMPの説明は公式サイトから引用いたします
PMP® とは、PMI 本部が認定しているプロジェクトマネジメントに関する国際資格です。
PMP® 試験は、PMI が策定した知識体系である PMBOK® (Project Management Body of Knowledge) ガイド に基づいて実施され、受験者のプロジェクトマネジメントに関する経験、教育、知識を測り、プロフェッショナルとしての確認を目的として実施されます。
専門知識を有していることを証明するために、米国PMI本部が資格認定を行うものであり、法的な資格、免許ではありません。PMP® 資格は、プロジェクトマネジメントに関する資格のデファクト・スタンダードとして広く認知されており、プロジェクトマネジメント・スキルの評価基準として、IT・建設をはじめとする多くの業界から注目されています。
PMPはPMBOKと呼ばれるプロジェクトマネジメントガイドを元に問題が出題されます
またPMPは米国の資格です。そのため日本国内のみならず海外での知名度が高く外資系企業に転職する際に有利になります
似たような資格では、IPA社が実施している「プロジェクトマネジメント試験」があります。こちらはPMBOKを元にしている試験なのは同じですがPMPとは異なる試験です
PMPの難易度は?
難易度からいえばPMPはプロジェクトマネジメント試験よりも「難易度は低い」です。
プロジェクトマネジメントの資格が欲しいけど勉強に自信がない方にもオススメな資格です
PMPは年収1000万円以上稼げる資格?
PMPは稼げる資格の常連であり、実際にPMP保持者の平均年収は14万ドル(1500万円)とのことです
もちろんこれは海外のデータですので日本では当てはまりません
しかし日本においてもPMPを取得することができれば「大手IT企業」「外資IT企業」に転職することができる可能性があります
つまりPMPを取得すると年収を増やせる可能性が広がるということです
PMPの試験内容は?
PMPの試験内容は以下の通りです
4時間で200問の選択式(4者択一問題)となります。
- コンピュータによる試験
- 日本語での受験が可能 (必ず試験申し込み時に申込書に必ずチェックマークを入れること。)
- 200問のうち25問は、ダミーのテスト問題です。
- ダミーのテスト問題は、受験者の点数に反映されず、将来のPMP®試験の評価のために使われるものです。
このテスト問題は、出題領域の中でランダムに配置されます。4時間の試験開始の前に試験時間に含まれない15分のコンピュータチュートリアルがあります。
引用元URL:https://www.pmi-japan.org/pmp_license/pmp/guideline.php
試験時間が4時間もかかりますので、PMPは受験をするのに半日かかると見ておきましょう
さらにPMPは25問のダミー問題があるのが他の試験と異なるポイントです
なおPMPの合格点は60%です。PMPは満点を取ることがほぼ不可能な試験であり、ダミー問題を含むことから、模試付きの参考書で70%以上の点数を出せるようにしておくことをオススメします
PMPは誰でも受験できるわけではない?
残念ながらPMPは誰でも受験できる資格ではありません。PMPを受験するには以下の前提資格を満たす必要があります
プロジェクトを指揮・監督する立場で一定期間のプロジェクトマネジメントの経験があること。
- 高校卒業またはそれに相当する資格をお持ちの方は、60ヶ月間のプロジェクトマネジメント経験を含む、プロジェクト業務※を指揮・監督する立場での7500時間の実務経験が必要です。
- 大学卒業またはそれに相当する資格をお持ちの方は、36ヶ月間のプロジェクトマネジメント経験を含む、プロジェクト業務※を指揮・監督する立場での4500時間の実務経験が必要です。
引用元URL:https://www.pmi-japan.org/pmp_license/pmp/entrance_exams.php
- 受験条件となるプロジェクト業務は、試験申し込みから遡ること8年以内の業務に制限されています。
これに加えて35時間以上のプロジェクトマネジメント用の座学を受講する必要があります。こちらはオンラインでも受講可能です
例えば大学を卒業してIT企業に入社した人がPMPを受験するには、少なくても3年以上はプロジェクトマネジメント業務に携わる必要があるため、入社4年目以降に受験が可能になります
他の面倒な点として、PMPの試験申し込み申請時に、プロジェクトマネジメント経験について英語で入力する必要があるため、PMPは受験までのハードルが高いことがネックです
逆にいえば前提資格の必要がないIPAのプロジェクトマネジメント試験は勉強さえできれば合格できますが、PMPは前提条件が必要であるため希少価値のある試験といえます
PMPの受験料は高すぎ?
PMPの受験料は非常に高額です
なんと1回受験するのに「555ドル(約6万円)」かかります。幸いなことに試験に不合格になった場合には再受験ができますが、その場合は「375ドル(約4万円)」かかります
対処としてPMI会員に入会することで受験料を安くすることができます。しかしPMI会員になるには「139ドル(約1,5万円)」も必要になるので、結局安くならないというオチです
先にお伝えすると私は3回目のPMP受験で合格しました。3回分の受験料は以下の通りです
1回目:555ドル(62,078円)
PMI入会費:139ドル(15,548円)
2回目:275ドル(30,762円)
3回目:275ドル(28,841円)
合計:13万,7229円
1回目で合格しても6万超えの試験です
さらに35時間分の講義を自腹する場合には追加で料金がかかります。PMP受験にはお金がかかります・・
PMPに合格するまでの勉強時間は?
PMPの合格までの勉強時間は100〜200時間といわれています
学習期間は2020年6月〜2021年5月までの1年間でしたが、しっかりと勉強したのは3回目の試験の2ヶ月のみで、会社終わりに1時間、休日に3〜5時間をPMP勉強に充てました
そのため、合計80〜100時間くらいの学習時間だったと思います。これに40時間の講義を合わせるとPMPの学習に費やした総時間は120〜140時間となります
他の資格と比較すれば、PMPはそこまで大量の勉強を必要としません。十分に会社に通いながら合格できる資格であるといえます
なお参考書については講義で配られた参考書に加えて「プチまな」というサイトを使って「月額800円」課金していました
試験3日前に「PMP虎の巻」という本を購入し、模試部分を含めて2回解いて試験に臨みました
PMP対策としては35時間の講義で配られる参考書をベースにして、ウェブサイトのアプリや参考書を繰り返し解くことがオススメです
PMPを受験する場合の注意点とは?
PMPを受験する場合の注意点は以下の通りです
- 試験日を変更する場合、2日前から変更できない
- PMPは3年ごとに更新する必要がある
- 1年間に3回目までしか受験できない
まずPMPは予約後に試験日の変更ができます。ただし有料(1回につき8000円程度)がかかります
ただし試験の2日前になると予約日の変更ができなくなります。PMPは試験代が高額であるため、不合格になると金銭的ダメージが大きいです。試験日は十分に余裕をもって予約しましょう
またPMPは3年ごとに更新する必要があります。この際に1万円以上のお金がかかるため、PMPは試験合格後もお金がかかることに注意が必要です
最後にPMPは1年間に3回までしか受験できません。万が一3回目の試験で不合格になった場合には、来年受験することになります
何としてもPMPは3回目までに合格するようにしましょう
PMPを取得して変わったことは?
私はPMPを取得して3ヶ月になります。変わったことは以下のとおりです
- 会社の名刺に「PMP取得者」であることを追記できてかっこいい
- 会社の昇進資格の1つをクリアできて精神的に解放された
- 転職サイトに「PMP」を持っていることを記載できる
まずPMPを取得すると会社の名刺に「PMP取得者」であることを記入できます。これはちょっとした自己満足感がありました
次に私の場合はPMP取得は会社の昇進資格の1つです。この資格充足条件をクリアできて精神的に解放されました。会社にいるかぎり資格取得できないと昇進・年収アップができないためです
最後に転職サイトにPMP取得していることを追記しました。これによりPMP保持者を優遇してもらえる企業に転職しやすくなります
実際に私が検討している企業では「PMP保持者歓迎」とあります
転職を検討している会社の募集要項に「PMP保持者歓迎」と書かれていれば、積極的にPMPを受験してみることをオススメします
まとめ。PMPは受験資格を満たしているなら取っておくとオススメ
私はPMPを取得してよかったと考えています
PMPは日本ではまだマイナーな資格だとおもいます。しかしその分だけ資格取得者が少ないため、PMPを持っていると市場価値が高めることができます
今回はPMPに合格してわかったことについてまとめてみました
資格だけで年収が上がることはありません。しかしPMPに合格できるように仕事、勉強に取り組むことで年収アップに繋がる可能性があります
ぜひPMPに興味がある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか