将来の働き方を考えている人:毎日、仕事のストレスや残業がすごい。理想的な働き方をするには20代、30代にどのようなことをすればいいのだろう。若いうちから働き方を選べるのは一部の人だけだけど、40歳くらいには達成していたい。
タクミです。今年で社会人生活6年目を迎えます。
学生時代は社会人になってから3〜5年で自分でビジネスをして月20〜30万円稼いで趣味の音楽に没頭したい。
こんなことを思っていましたが、予定よりも時間がかかっています。
しかし20代、30代は会社員として働きつつ、将来に向けて準備をしたと仮定します。
そうすれば時間はかかるけど40歳くらいに自分で仕事を選べる理想的な働き方ができるのではないかと思うようになりました。
そこで今回は将来の理想的な働き方をするために、今から10年後の40歳までにやることをまとめました。
1つの会社だけで働き続けるよりも、色々な働き方をしてみたいという方に向けた記事になります。
将来、理想的な働き方をするために40歳までにやること【サイドFIRE】
【前提】理想的な働き方の定義とは。
まず大前提として、理想的な働き方を定義しました。
その結果、
「自分の好きなときに、好きな仕事を選んで、好きな人と働けること」
と定義しました。
これを聞くと、理想的な生活とは「働かずに遊んで暮らすことじゃない?」と思う方もいると思います。
これは人によるところかと思います。
私は20歳の頃に半年間、大学に行かずニートのような生活をしていました。
結果的に「何もすることがなくつまらない」ということがわかり、留年して大学に戻り、その後、大学院まで進学しています。
この留年の経験から、私にとっては「暇な時間に何もしない」ことは苦痛で耐えられない性格とわかりました。
ですので、金銭的に働く必要がなくなったとしても、できる限り何か仕事をしていたいと考えています。
ステップ1:現在の仕事の状況を分析する。
次に「仕事」と「お金」の関係を考えると以下の通り分類できます。
---A.理想的な仕事---
- 収入は多い+ストレスは少ない
---B.概ね理想的な仕事---
- 収入は普通+ストレスは少ない
- 収入は多い+ストレスは普通
- 収入は普通+ストレスは普通
---C.一部、我慢が必要な仕事---
- 収入は少ない+ストレスは少ない
- 収入は少ない+ストレスは普通
- 収入は多い+ストレスは多い
- 収入は普通+ストレスは多い
---D.我慢が必要な仕事---
- 収入は少ない+ストレスは多い
私の場合は、今はどこにいるか考えてみると「Cの3と4の間」であることがわかりました。
私の年齢で比較すれば収入は多い一方で、仕事量も多く、責任も重いので生涯にわたって仕事をできるかといえば、疑問が残ります。
また総合商社、外資系、金融、その他高給な企業と比較すると、私は30歳で1000万円を超えられるエリート層ではないため、高給とはいえないと思います。
ただエリート層の方々は総じて「激務」ですので、「Cの3」でトップクラスの方は過労やストレスによる病気、さらには寿命を削るリスクがあります。
この中で、一番理想なのは「1」ですよね。ただしほとんどの場合、恵まれた仕事をできる人は学歴、職歴、才能、運に恵まれた本当に少数の人だけです。
そのため、現実的にはBの仕事を選ぶことができれば、仕事の不安は少なくなるのではと思います。
ここで気づいたのは「お金を稼ぐ必要性が低くなれば、ストレスの低い仕事を選べるのではないか」ということです。
ということで、それならいくら稼げば良いのか考えてみました。
ステップ2:過去にやりたいと思っていた仕事を振り返る。
先ほどの表から、Bのラインを引用してきました。
---B.概ね理想的な仕事---
- 収入は普通+ストレスは少ない
- 収入は多い+ストレスは普通
- 収入は普通+ストレスは普通
また、一部Cの「一部、我慢が必要な仕事」についても、ストレスが少ない以下のラインを引用しました。
- 収入は少ない+ストレスは少ない
もし、「ストレスが少ない仕事」がもっとも理想的な仕事だとするなら、目指すべきは「Bの1」「Cの1」どちらかになります。
そうなると考えるべきは「お金の面」です。
私は学生時代、やりたいと思っていた職業は以下の通りです。
- 俳優
- ミュージシャン
- 塾講師
- 大学の教授
かなりバラエティが豊かです。これらの職業を先ほどの表に当てはめると以下の通りになります。
- 俳優(収入は少ない+ストレスは少ない)
- ミュージシャン(収入は少ない+ストレスは少ない)
- 塾講師(収入は少ない+ストレスは少ない)
- 大学の教授(収入は少ない〜普通+ストレスは少ない)
なお塾講師とは「予備校の先生」のことをイメージしています。
また、どの職業も「自分のやりたいこと」であるので「ストレスは少ない」と仮定します。
その一方で、どの職業も「収入は少ない」のがネックとなりました。
ステップ3:過去にやりたいと思っていた仕事のリスクを考える。
次に過去にやりたいと思っていた仕事のリスクを考えます。
たとえば、俳優、ミュージシャンは売れている方は数千万円の高給取りとなります。
一方で、そうでない大多数の方は晩年になってもアルバイトをしながらオーディションを受ける生活をしています。
またクレジットカード、ローンを組みにくい、賃貸契約をしにくい、など会社員と比較してステータス面で多くのデメリットがあります。
次に、予備校講師も一部の人気講師は参考書も出版できますしメディアに出ることもできます。
しかし、教育業界の収入平均で見ると低めで労働時間が長いのがネックです。
最後の「大学教授」はいわば理想的な仕事に見えます。
しかし、大学教授になるまでに「大学4年生卒→修士課程2年→博士課程3年→ポスドク→助教授→准教授→教授」と道のりが長いのです。
また、助教授になるまでは収入が非常に少ない状態になります。
どういうことかといえば、東大教授になるまでには、ミュージシャンや俳優と同じように「一生、教授になれないかもしれない」という不安を抱えるリスクをとる必要があります。
実際に、助教授になれず、「ポスドク」と呼ばれる博士課程後に、収入が不安定の期間が非常に長い人も多くいますし、博士課程まで取得しても助教授になれない人もいます。
また、リスクをとって東大教授になっても収入の面では会社員のほうが良い場合もあります。
私は東大の教授から「年収だけでいえば民間企業に行ったほうが圧倒的に多くもらえる」という話を聞きました。
つまり、一括採用で民間企業に入社した年功序列の会社員の方が収入の面では有利だということです。
東大教授になって本郷三丁目近辺の高級マンションで生活できたら理想だなと思っていましたが、私の知っている教授、准教授は神奈川、茨城などに住んでいました。
このように「仕事」と「お金」は密接に関わっています。逆にいえば「お金を稼がないといけない不安」を減らすことができれば、収入の多さによらず「自分の興味があること」を仕事にできるといえます。
ステップ4:収入が少なくても理想的に生きる方法を考える。
では、収入が少なくなっても理想的に生きる方法について考えてみます。
例えば金融資産をもつことです。
貯金100万円以下の状態と、貯金1000万円〜2000万円の状態を比較すると、「お金を稼がないといけない」というプレッシャーが大きく異なります。
次に資産運用や副業で収入を得る方法を考えます。
運用資産100万円では、年間5%のリターンを得たとしても年間5万円にしかなりませんが、1000万円〜2000万円あれば年間50〜100万円にもなります。
またブログ、せどり、アフィリエイトなどインターネットを使って稼ぐ方法を取り入れることで、年間20万円以上から上は青天井で稼ぐこともできます。
他には個人で仕事を受注できるスキルがあれば、毎月5〜10万円は稼げると思います。
例えばシステム開発、保守のスキルがあれば、企業のウェブサイトの構築、運用を受け持ってお金を得ることができます。
他にも楽器やスポーツ、英語学習など、高等なスキルを持っていればYouTube発信などを使って個人で集客もできるようになると思います。
ステップ5:現在の自分の状況から10年後までにできることを考える。
ここまで分析した上で、最後は現在の自分の状況から10年後の40歳までにできることを考えてみました。
まずは金融資産をもつこと。私の場合、会社員生活を10年間継続した場合、年間貯金額は以下の通り想定されます。
- 楽観的:年間250万円〜300万円
- 中庸:年間150万円〜200万円
- 悲観的:年間100万円
悲観的とは、人生何があるかわかりませんから、大型出費が必要になったり、結婚してその資金に使ったりすることを想定しています。
では、10年後にどうなっているか考えてみます。0を1つ増やすだけの簡単な作業です。
- 楽観的:2,500万円〜3,000万円
- 中庸:1,500万円〜2,000万円
- 悲観的:1,000万円
上記の通りになりました。中庸になった場合を想定すると、1,500万円が貯まる想定ですので、現在の資産と合わせて2,000万円はある想定になります。
この資金は資産運用するので、もう少し上振れすると楽観視していますが、40歳で2,000万円あれば、5%のリターンで年間100万円(月に8,3万円)はもらえると考えます。
他にも、ブログなどのインターネット関連の収益、もしくは個人でウェブサイトを受注するスキルを身につけていれば、本業の他に年間60万円(月5万円)は稼げているのではと思います。
これで合計160万円の追加となり、40歳以降は本業の収入の大小に関わらず、貯金0であったとしても、年間160万円ずつ資産が増えるようになります。
次に今の仕事を続けていた場合、40歳で想定される年収は以下の通りです。
- 楽観的:1,000万円〜1,200万円
- 中庸:850万円〜950万円
- 悲観的:800万円(時短勤務だと400〜600万円?)
悲観的とは、30歳の現時点から全く出世しない場合を想定しています。
40歳時点では、収入の増減を期待しない想定とした場合、転職、退職なしで今のストレスが多い状況を変えるには以下の方法が考えられます。
- 出世や社内評価を諦めて残業の少ない部署に異動願いをする。
- 出世や社内評価を諦めて時短勤務にする。
このように、資産と副収入があれば、お金のことを気にせず、必要な分のみ働いて仕事量を減らす「サイドFIRE」の生活ができます。
ただ、この方法ではお金に縛られないにしても、出世や社内評価をもらうことを諦めるという選択をする必要があります。
これは結局「C:一部、我慢が必要な仕事」に当てはまる気がします。
自分のやっている仕事が評価されない状態でいくらお金をもらっても満足感は増えないからです。
そうなると「転職」か「複業」が考えられますが、現時点では何をしたいかまでは思いつきません。
とはいえお金の不安が減ることで「本業でストレス過多、残業過多」の生活以外のライフスタイルも視野に入ってきます。
まずはブログなどのインターネット収益と個人でも仕事を受注できるスキルを身につけつつ、無理なく資産を増やしていこうと思います。
まとめ。10年後の理想的な働き方を考えよう。
私は、今後の10年間である程度の資産を作りつつ、副業も合わせてお金にとらわれすぎない生活を送りたいと思います。
もちろん40歳になって、「本業で出世してバリバリ働きたい」という欲がでてくるかも知れません。
30歳と40歳では仕事の裁量も異なりますし、今より忙しくてもストレスは減るかも知れないからです。
とはいえ、その逆に出世すればするほどストレスが増え、休みも減っていくなら、40歳の時点までに次の選択肢も考えたいと思います。
その際に、貯金もスキルもない状態だと選択肢が絞られてしまうので、30歳の今の時点から準備を進めたいと思います。
今回は現在30歳の筆者が、40歳時点で仕事の選択肢を広げるためにやることをご紹介しました。
読者の方の中には「できるだけ働かずにリタイアしたい」「起業して自由に生きていきたい」など、目標がある方も多いと思います。
どのような目標を持ったとしても、まずは10年単位と長めに設定して少しずつ目標に近づいていくのが良いと思います。
私も学生時代に考えていた頃よりも、目標達成まで時間がかかっていますが、マイペースに理想的な働き方ができるように行動していきたいと考えています。