シンプル都心ライフ

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30分椅子に座っているスキルがあれば生活には困らない

タクミです。

 

「30分椅子に座っているスキルがあれば生活には困らない」ということを思いましたので、記事してみました。

 

今は30代のIT企業勤務の会社員です。

 

振り返れば、私は子供の頃から、頭の中のことを紙に書くのが好きでした。

 

学校の授業中は、先生の話を聞かずに、ノートに当時流行っていたパワプロ(野球ゲーム)のスキルを整理して書き写したりして過ごしていました。

 

大学生になってもジュンク堂池袋店5Fのビジネス書、自己啓発本を買い、「ノートに将来の目標を書く」という行為をひたすら真面目に取り組んでいました。

 

気がつくと、30分でも1時間でも、ノートに文字を書いているんですよね。社会人になると、こちらのブログを30〜1時間30かけて、書くことが好きになっていました。

 

どれも私にとっては当たり前のことなのですが、よくよく考えれば、たとえ30分でも椅子に座っていることができれば、生活に困ることはないのでは、と思い立ちました。

 

今回はそんな話です。

 

 

 

30分椅子に座っているスキルがあれば生活には困らない

生活を豊かにするには「読解力」が最重要

なぜ30分席に座っていることが生活に困らないことに繋がるのか。

 

それは「30分席に座る能力があれば、読書や勉強を通して「読解力」が身につくからです。

 

最初は読書も勉強もせずに、私のように暇つぶしでノートに落書きをしたりと、何もスキルらしいものは身につかないと思います。

 

しかし、30分席に座るスキルがあると、次第に「情報をインプット」したくなってきます。

 

漫画でもゲームでも良いのですが、やりたいだけ遊ぶと、次第に飽きてきます。

 

「漫画もゲームも、結局は他人の空想を消費して楽しむだけの行為」ということに気がつくと、自分でも何かコンテンツを作りたいと考え始めます。

 

とはいえ、自分で何かを作り出すには、頭の中に他人の知識をインプットする必要があります。

 

何もないところからクリエイトはできないのです。そこで漫画もゲームも情報量が少ないので、映画や読書を始めます。

 

映画では、人間の気持ちを理解することができますし、ノンフィクションであれば、過去の戦争や芸術家の人生など、他人が何に苦しんで、それを乗り越えて(時には乗り越えられず)死んで行ったのかを学ぶことができます。

 

文字を読むことが苦手な人は、まずは映画をおすすめします。私は大学生の時に100本以上の洋画を見たことが、世の中や海外に興味を持ったきっかけになりました。

 

そのうち、映画は情報収集の効率が悪いことに気づきます。小説の実写版を見てから原作を読むとお分かりの通り、文字の方が遥かに細かい描写が描かれており、読みこむのに時間を要します。

 

当然、「言葉」を理解する必要があります。漢字や日本語独自の表現もあれば、洋書の翻訳であれば、日本語に直訳できない用語は違和感を感じることもあります。

 

そのうち、自分が読める平易なレベルの本を読み続けていくと、最低限の読解力が身に付きます。

 

ここで、英語など、外国語の勉強が読解力をさらに高めてくれます。

 

英語を勉強すると、「この英語の表現は日本語でなんと表現するのだろう」という気持ちになります。

 

同じように「この日本語は英語だとどのように表現するのだろう」と、英語の勉強を通して、常に考える癖が身に付きます。

 

英語の論理は、日本語よりも明確です。主語も明確に記載される場合が多いので、「誰が何をしたか」がわかりやすいのです。

 

英語の勉強をすると、日本語の意味も深く理解できるようになってきます。その時点で、日本語で書かれた新書など、少しレベルの高い本を読み込んでみると、それなりに理解することができます。

 

ITや化学、医学、法律、金融など、専門分野の知識は、業界独自の表現を知る必要があるので、英語の勉強と同じように捉える方が良いです。

 

「伝えること」に特化した新書を乱読することで、業界独自の表現以外の用語については、どの本を読んでも理解できます。

 

この時点で、専門分野の参考書を購入して読み込むと、今まではちんぷんかんぷんだった知識がそれなりに理解できるようになります。

 

一つの分野で専門分野の知識を身につけられれば、他の専門分野の学習の仕方も同じですので、時間をかければ複数の分野の知識を身につけることができます。

 

この時点で、言葉が少ない「数学」「統計学」など、図や数値を用いた難易度の高い学問を復習してみます。

 

すると、学生時代には理解できず捨ててしまった学問が、スルスルと理解できるようになります。

 

数学や物理が苦手、というのは、「教科書に書かれている説明が理解できない」ということです。つまり読解力の問題だったわけです。

 

教科書の場合は、その分野を学ぶ前の知識が身についた前提で、簡潔に説明がされているので、例えば中学1年生の教科書が理解できなければ、小学校レベルの算数を復習する必要があります。

 

長くなりましたが、これらは全て「読解力」がキーワードになります。

 

そして読解力を身につけるには、30分でも椅子に座っている必要があります。

 

じっとできないタイプの人や、一人で読書をするよりも誰かと話をすることが好きな人にとっては、年齢に関係なく読解力を身につける時間をとることはできません。

 

一方で、30分でも席に座っているスキルがあれば、人によって個人差はあれど、時間をかけていくことで、読解力は時間と共に強化されます。

 

読解力があれば、会社で必要となる知識を理解できますし、専門分野の知識も独学できるようになります。

 

知識が身につけば、自身のスキルが向上したことになりますから、転職で高待遇の企業に入社できる可能性も高くなります。

 

仮に待遇はそこまで良くない会社であっても、インターネットや書物から得られる情報を実生活に取り入れることにより、無駄なお金の浪費が減り、お金の増やし方を知ることができます。

 

私自身、中学校までは地元足立区の学校にいて、成績もオール3程度のどこにでもいる学生でした。

 

幼少期は、特に周囲から勉強を強要されることはありませんでした。両親も親戚も、自営業やフリーターの人が多く、勉強の優先度が高くない文化があったためです。

 

高校はいけるところに入って、高校を卒業したら何をするかも、何も展望がありませんでした。見えている世界が本当に狭かったのです。

 

しかし15歳の頃から、時間をかけて自分なりに大学受験の勉強をしたり、本屋に通い出したり、映画をレンタルするようになってから、本当に少しずつ見える世界が変わってきました。

 

30分椅子に座るスキルだけは、中学生時代から私にはあったので、たとえ非効率なやり方、間違ったやり方であっても、何かしらの情報をインプットする習慣が身につきました。

 

結果として大学受験は失敗し、偏差値50くらいの大学に入ることになりました。

 

そこで腐ってしまい大学もサボり、留年も経験しましたが、大学時代も本や映画など何かしらインプットを続けていました。

 

21歳ごろになって、ようやく読解力がつき始めました。本当は18歳の時に欲しかった能力ですが、4年遅れで参考書の内容が理解できるようになりました。

 

すでに大学3年生になっていたので、大学の再受験をするには歳をとり過ぎていました。

 

たまたま理系の大学にいたのですが、物理も化学も理解できず捨てており、唯一生物だけ暗記物だったので理解できて理系にいる、という頭は文系の人間です。

 

それでも入れそうな大学院の研究室を血眼で探して、運よく東大の大学院の院試に合格できたことで、その後の就職も大手企業に滑り込めました。

 

社会人になると、周囲は高学歴の人達だらけです。9割以上の人は偏差値65以上の大学出身でしたので、読解力のある人達です。

 

入社した会社では専門分野の学習が必要な分野でしたが、みな未経験、文系出身ながら資格をどんどん取得していました。私は3年経っても5年経っても、一つも資格が取れません。

 

院試に通るレベルの読解力や英語力は身についていましたが、数学や論理など、自分が避けてきた分野に対する読解力がなかったからです。

 

諦めて、海外の資格を取ることにしました。複雑な日本語は出てこない資格で、英語が理解できれば合格できるからです。

 

英語の資格は2年間で2つ取得できました。日本語よりも英語の方が得意じゃないか、と気づきました。英語では単語を知っていれば、中学レベルの問題文であることがほとんどです。

 

30代になってから、また読書の習慣を始めました。所属している会社の人たちのレベルに対して、自分の読解力、教養、専門知識どれもが劣っていると感じたからです。

 

まずは教養から、ということで適当なジャンルの本を図書館で借りたり、kindleで買って読んでみました。

 

2ヶ月もすると次第に読解力が身についてきたので、専門書にもトライしてみたら、20代では理解できなかった概念が理解できるようになっていました。

 

それからは、毎日30分は読書か専門分野の勉強をするようにしました。

 

私はフルタイム勤務なので、仕事後になると22時を過ぎてしまいます。22時には奥様が就寝するので、電気をつけて勉強ができません。

 

休日は奥様との時間を過ごすので、やはり時間を取れません。勉強するよりも奥様の機嫌を良くするほうが重要だからです。

 

結果として、朝4〜5時に起きて、風呂場で湯船に浸かりながら、読書や専門分野の勉強をするようにしました。

 

これなら平日も休日も関係なく、読解力を身につける時間を取ることができます。22〜23時には寝ているので、最低6時間くらいは睡眠も取れており、特に体に負担は感じていません。

 

大手企業に入社でき、30代になったということで、生活に困ることはありません。しかしせっかくなら一度きりの人生ですから、もっと待遇の良い会社に転職してみたい、という気持ちがあります。

 

それには自分のスキルを高める他、ありません。

 

20代では挫折して避けていた専門分野の学習ですが、30分椅子に座って本を読んだことで、ようやく専門分野の読解力が身についたようです。

 

本当は25歳の時に欲しかったスキルですが、7年遅れで専門書が読めるようになりました。

 

どんなに人よりも読解力が低くても、時間さえかけて諦めなければ、読解力は時間と共に身についてきます。

 

思い返せば、中学時代にノートに落書きしていたことから、30分席に座るという習慣が始まっており、それが30代になった今、少しずつ結果につながっています。

 

愛嬌やコミュニケーション能力、美貌や芸術的才能など、生まれながらに備わっているスキルがある人ならば、読解力はなくても生活するには困らないでしょう。

 

しかし、私を含めてそうではない人にとって、読解力がそのまま将来の収入や生きやすさに繋がってきます。

 

本当なら、18歳までに数学的な専門書を読み込めるだけの読解力を持っておきたかったなあとは思いますが、自分のポテンシャルは自分では選択できません。

 

ただ、私にもできた「30分椅子に座っている」という行為が、時間をかけて生活に困らないだけの読解力を高めることにつながったのではないか、と30代の今は思います。

 

最初から専門書を読み込むことはできません。高校レベルの各教科で8〜9割取れた人でないと、勉強の土台ができていないと思います。

 

私はこの土台がない状態で、難しいことをやろうとし過ぎて、30代まで時間がかかってしまいました。

 

読解力があれば、必要な勉強を理解することは容易いでしょう。

 

資格勉強を始めようと思った人は多いと思います。大学受験に取り組もうとしている高校生や社会人から再入学しようとしている人も多いと思います。

 

勉強をするモチベーションがある時点で、あとは自動的にうまくいくとは思いますが、もしうまくいかないときは「読解力のどこに問題があるのか」と分析してみましょう。

 

1日30分でも、コツコツ学んでいけば、希望の大学に入学したり、資格試験に合格できるようになると思います。

 

私も30代になって、初心に戻り資格勉強を始めています。

 

まずは30分椅子に座ることから始めてみてはいかがでしょうか。