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生活費6割、貯金2割、自己投資2割にできるか



タクミです。

 

とある動画を見ていた時に「生活費6割、貯金2割、自己投資2割が理想」という表現を耳にしました。

 

本多静六さんは「生活費75%、貯金25%」、バビロン大富豪の教えでは「生活費7割、借金返済2割、運用1割」というように、大抵の書物では貯金の目安を「10%〜25%」に設定しています。

 

しかし生活費を6割にしないといけないのは、かなりスパルタと言えます。

 

もちろんこの水準を実現できるのが理想なのですが、どれだけ難しいのかシミュレーションしてみました。

 

 

 

生活費6割、貯金2割、自己投資2割にできるか

前提:手取り収入を元に考える

日本の平均年収は450万円程度です。この場合、手取り年収は320万円ほどでしょうか。

 

もし、今回の基準を満たそうとすると以下のようになります。

 

生活費: 192万円

貯金:     64万円

自己投資:64万円

 

どうでしょうか。生活費を192万円に抑えるのはほぼ無理といえます。

 

自己投資に64万円も使っている場合ではありません。生活費に全て使うと256万円ですから、これなら月20万円の支出でもOKですので、一人暮らしならなんとかなりそうです。

 

少し仕事を頑張って年収を600万円に増やします。手取りは480万円ほどです。

 

生活費: 288万円

貯金:    96万円

自己投資:96万円

 

一気に現実的な数値になりました。生活費に288万円使えるので、それなりに豊かな生活ができますし、貯金額も年間100万円近くできるようになります。

 

そして、自己投資にも年間100万円使うことができます。資格試験の勉強、受験費用、参考書代、スクール、習い事など、年間100万円も使えれば相当スキルが身につきそうです。

 

さらに仕事を頑張って年収800万円に増やします。年間手取りは600万円ほどです。

 

生活費: 360万円

貯金:     120万円

自己投資:120万円

 

この水準であれば、日々の生活も十分に豊かにできますし、貯金も年間100万円以上できます。一般NISAの上限枠まで投資ができますね。

 

さらに年間120万円の自己投資ができます。国立の大学院なら年間60万円ほどの授業料ですから、社会人学生をすることもできます。私立も文系であれば、十分学費を支払うことができます。

 

最後に年収1000万円になるとどうでしょう。年間手取りは720万円ほどになります。

 

生活費: 432万円

貯金:    144万円

自己投資:144万円

 

年収1000万円になると、生活費もぐんと上がります。悠々自適に生活をしつつ、がつっと貯金、自己投資ができますね。

 

このようにシミュレーションしてみたところ、少なくとも年収600万円を超えたあたりから、生活費6割、貯金2割、自己投資2割にトライできるといえます。

 

貯金を一切せずに自己投資に充てたり、20代はとにかく遊ぶことにお金を使う、と貯金も自己投資もしない状態になると、少しバランスが悪いと言えます。

 

生活費は300万円は欲しいところです。貯金50万円、自己投資20万円で合計370万円ですから、年収500万円ほど稼いだら、年間20万円くらいは自己投資に充てるというのが、無理ない範囲ではないかと思います。

 

自己投資と浪費の違い

自己投資と浪費は違います。

 

自己投資は「使ったお金以上の金額を将来稼げる」ことが目標です。

 

教養を高める。芸を磨く、というのも人生の豊かさでいえば投資ですが、教養を身につけるにも芸を磨くにも、まずは「お金」が必要です。

 

旅行や美味しいものを食べることは「素晴らしい体験」です。しかし「お金を稼ぐこと」に直接繋がらない行為のため、ここでは「浪費」と割り切りましょう。

 

海外旅行であれば、ほんの少しは英語のスキルが鍛えられますが、同じ30万円を使うなら、語学学校に通うなり、TOEICを複数回受験する費用にあてるほうがスキルは身につきます。

 

まずは自分が働く業界の専門知識を身につけることにお金を使いましょう。

 

どの分野でも役立つのは「IT」「会計」「英語」です。まずはこれらのスキルや資格を取得して、本業の収入を600万円以上稼ぐことからスタートしましょう。

 

私の場合を振り返る

私の場合は「自己投資」が少ない、というお金の使い方の特徴があります。

 

2022年の支出割合

生活費: 390万円(56%)

貯金:     300万円(43%)

自己投資: 6万円 (1%)

 

年間たったの6万円しか自己投資に使っていません。全て書籍代です。

 

貯金が300万円近くできたのは良いのですが、全体の1%しか自分の教育に使っていないことを考えると、2023年はもっとスキルアップにお金を使いたいと思いました。

 

2023年の支出割合(計画)

生活費: 400万円(59%)

貯金:     250万円(37%)

自己投資: 30万円 (4%)

 

さすがに自己投資2割は使いすぎだと思うので、4%の30万円までは教育費に使っても良いことにします。

 

主に私の本業のIT関連の資格勉強と、資格試験の受験料になると思います。

 

無駄遣いはしすぎず、とはいえ必要なもの(3000〜4000円の専門書を10冊買うなど)はバンバン購入していきたいと思います。

 

まとめ。自己投資できるように年収を上げよう

自己投資をするには年収がある程度必要です。

 

年収が低いうちから自己投資にお金をかけるのは得策ではありません。

 

生活費もかつかつな状態で、いきなり数十万円のスクールや通信講座に申し込むのはリスクが高いです。

 

生活費は下げすぎると健康を害しますし寿命も縮まります。

 

若いうちは耐えられても30代以降に体にもろに影響が出てきます。

 

どこに住むかで生活費は変動しますが、月に20万円、年間240万円くらいは生活費として使えれば、大きな問題にはなりません。

 

そして貯金も重要です。1年間働いたのに、手元に資産が残っていなければ、タダ働きして、1年間寿命を削ったことと同じです。

 

貯金も年収が増えるまではなかなかやりにくいです。

 

恥ずかしい話ですが、私も資産1000万円にもうすぐという状態になりましたが、貯金ができるようになったのはここ3〜4年の話で、新卒時代〜4年目までは貯金も自己投資もできていませんでした。

 

年収は2年目から600万円弱はあったのですが、ほとんどを生活費(娯楽費)に使い切ってしまいました。

 

年収700万円をこえて、ようやく貯金ができるようになりました。今後は自己投資比率も増やしていきたいです。

 

タイトルにある通り「生活費6割、貯金2割、自己投資2割」という基準は相当スパルタです。

 

自己投資2割というのがハードルが高いですね。どうしても生活費(娯楽費)を増やしたいという気持ちになります。

 

1割でも相当多いほうですので、自己投資は手取り収入の4〜5%を目安にすれば良いのではないかと個人的に思います。

 

お金のかからない投資(図書館・安いサブスクなど)もありますから、何がなんでも自己投資にお金を使わないといけない、ということもありません。

 

ただ、自己投資をしないと将来の年収が増えていかないのも、これまた事実です。

 

社会人になってからは全く勉強も本業以外の活動もしていない、という人は、ぜひ今からでも自己投資にお金を使うようにしてみてはいかがでしょうか。

 

変な高額スクールは不要ですので、今までハードルが高かった1冊3000円以上の専門書を1冊購入してみることをお勧めします。