タクミです。32歳の都内で働く会社員です。
私は、2022年11月より、5時起きで勉強をする習慣を始めました。
きっかけは、職場が変わったことです。期限付きですが、本社とは別の場所で働いています。
残業時間が多少減ったことに加えて、以前よりも業務負荷が少なく、終業後も気力が余ったことから、「勉強を始めよう」と思い立ちました。
現在は2022年12月18日です。約1.5ヶ月が経過しました。勉強の総時間は100時間を超えました。
本ブログでは、都心に住む生活状況を発信することがメインです。
綺麗ごとなしにいえば、都心ライフはお金が必要です。より理想的な生活をするには、今以上にお金が必要です。
お金を増やすには、仕事で成果を上げて昇進するか、スキルを身につけてより待遇の良い会社に転職するのが近道です。
ということで、将来の獲得賃金を増やすべく、スキルアップのために勉強を始めました。
前置きが長くなりましたが、100時間を勉強に使って学んだことについて、経過報告します。
30代5時起き勉強ライフ。100時間勉強してみた経過報告
勉強時間の測り方。
私は「TIME HUCKER」というアプリを使って、勉強した時間を手動でコツコツ入力しています。
「TIME HUCKER」では、読書や遊び、勉強の時間など、自由に時間を測定できますが、私の目的は「勉強時間を測ること」なので、基本的には「勉強」の行動を記録しています。
- 2022年11月:3821分
- 2022年12月:2468分
- 合計:6289分(104.8時間)
上記のとおり、約1.5ヶ月の間に100時間の勉強をすることができました。
なお勉強する時間は机に向かっている時間ではなく、参考書を読み、過去問を解き、新しい知識を身につけている間、と決めているので、机に座っている時間はもっと長いです。
通勤時間も音声のみで講義を聞いていますが、これは勉強時間にカウントしていません。
理由は、電車の乗車時間は10分未満、徒歩移動が15分と短いので、気分転換として聞いており、記憶に定着できるわけではないと判断したためです。
1.5ヶ月で100時間ペースですから、四半期で200時間、半年で400時間、1年で800時間のペースです。
1日あたり2時間強、1ヶ月あたり60〜70時間の勉強になります。
朝5時起きとはいえ、出勤までの時間全てを勉強にはあてておらず、朝日記を書いたり、のんびりする時間にもあてているので、朝の勉強は1〜1.5時間くらいです。
帰宅は早ければ19時ですが、奥様と二人暮らしなのと、21時過ぎには就寝の準備をするので、基本的には朝の時間と週末の勉強で、勉強時間を稼いでいます。
私の体感としては「もっと勉強している気がした」というのが正直なところです。
しかし、時間を測ってみるとわかりますが、机に座っているだけの時間、空想して気が逸れている時間、トイレ、食事で中断する時間などを、勉強時間から除外すると、勉強に集中できる時間は1日2時間程度、ということなのかもしれません。
一人暮らしであれば、もっと好きなだけ勉強だけに時間を使えますが、二人暮らしで関係性を維持する方が優先度が高いので、勉強一辺倒になり、奥様との関係性が悪化することがないように注意したいです。
100時間の勉強の成果公開
次に100時間の勉強成果を公開します。分野がITになりますので、わかりにくい箇所は飛ばしてください。
- PMPの3年目更新のため、60PDU取得、更新完了。
- IT基礎知識の本を1〜2周実施。広域を総復習。
- Udemyを利用してセキュリティ、DB、ネットワークの基礎を復習。
- 安全情報確保支援士の午前2の過去問で8割を取れるまで勉強。
私はIT企業に在籍しています。そのためIT関連の勉強がメインになります。
PMPとは、プロジェクトマネジメントプロフェッショナル、の略称で、アメリカの資格です。
ITに限らず、プロジェクトマネジャーとして結果を出すためのノウハウを理解し運用できるかを問う問題が出題されます。
PMPは有効期限が決まっており、3年ごとに60時間分の研修を受講して、更新料を支払わないと資格が失効するようになっています。
私は2020年5月にPMPを取得したので、2023年5月までの研修受講、更新が必要でした。勉強のスタートダッシュとして、研修受講は最適だったので、一気にマネジメントに関する研修を受けて更新しました。
ITの知識を参考書を1〜2周して復習する
次にIT知識全般の本を1〜2周しました。2019年なので4年前になりますが、以下の記事をたまたま見つけて、記事を参考に書籍をまとめ買いしました。
記事の筆者は、東大理科三類→Googleエンジニア転職、ということで、100万人に1人レベルの勉学の才能がある方です。
当然、頭のスペックも努力量も私は全く及んでおりませんので、この通り勉強してもGoogleに転職できる可能性は限りなく0です。
記事が参考になったのは、未経験からITを勉強する場合に、どのような勉強方法をするのかを理解できる、という点です。
理科三類に合格できる=9科目を9割以上理解できる=得意科目は大学レベルまで理解できる、ということになります。
それだけの才能があり受験勉強をトップでクリアした方でも、未経験の分野のITでは、エントリー資格となる「ITパスポート」のテキストから勉強しています。
勉強ができる人=抽象度の高い難しいことを即座に理解して暗記し、アウトプットできる、と思いがちですが、記事を読む限り、「基礎の基礎」から根本的にITの仕組みを理解しようとしているように見えます。
私は20代の頃は、基本情報、応用情報とも、受験の1ヶ月前から付け焼き刃で勉強して、常に1〜2点足らずで不合格、という結果で、恥ずかしながら受験することを放棄していました。
テクニックだけで合格点の付近までいけたとしても、そして仮に運よく資格取得できたとしても、仕事では使える知識になりませんでした。単に用語の意味をなんとなく知っている、というくらいにしかなりません。
私はIT企業で働いていますが、業務内容ではプログラミング言語を用いてシステム開発することはせず、プロジェクトの進捗管理、品質管理を生業としています。
しかし、ITの基礎的な知識やプログラミング経験が薄い状態では、業務を円滑に遂行するためには不十分だと痛感しています。
ということで、私も勉強方法を改めて、I Tの根本から学び直すことにしました。
IT関連の本、参考書を10冊以上購入して学習
全てkindleで購入しています。1冊あたり3000円の高額な本が多いですが、10冊以上買って3万円以上を注ぎ込みました。
- CPUの創りかた:習熟度60%。PCが0と1をどのように判断するか理解できます。
- 入門コンピュータ科学:読みやすいが分量が多い教科書なので辞書的に用語を検索しています。
- はじめて読む486:習熟度40%。CPUの仕組みの説明。C++やアセンブリの前提知識がないと読めないので保留。
- 暗号技術大全:習熟度70%。素数と中学レベルの方程式が分かれば暗号化が理解できます。1日で読み切った本で超絶おすすめ!
- ふつうのコンパイラをつくろう:習熟度10%。プログラミングの知識が必要なので保留。
- Webを支える技術:習熟度70%。日常で利用しているブラウザからの検索の仕組みが分かりやすく書かれておりおすすめ!
- マスタリングTCP/IP:習熟度70%。一番おすすめ!ネットワークは苦手で勉強を避けていましたが、これを読んで一気に興味が湧きました。
- 情報処理安全確保支援士 過去問対策:習熟度20%。2023年4月に受けるので早めに購入。午後問題の対策をしています。
- 統計学入門:習熟度30%。さらっと序盤の3割を読んだくらい。Pythonを使った機械学習をやる上での基礎知識なので、あとまわし。
- ネットワーク技術 設計入門:習熟度20%。ネットワークのスペシャリスト用の本なので、参考程度に読む。
前述の記事でおすすめされていた本を中心にしています。
100時間の勉強では、各参考書をパラパラと眺めて、1〜2周するくらいしかできませんでした。
またプログラミング言語の知識が必要なものは、まだ時間がかかるので省略しています。
一方で、暗号化の本やTCP/IPなど、今まで苦手分野だと思い込んでいたものがスルスルと理解できるようになる神本にも出会えまして、その本はサクッと読み進められました。
一冊の参考書を何度も繰り返して身につける、という王道からは大きく外れた方法で勉強していますが、まずは勉強しないといけない全体像を掴む、という目的のために、気合で苦手分野含めて読み進め、最初の100時間を使うことにしました。
とはいえ、専門分野の知識を本だけで身につけるのは、やはり難しいです。わかったふりをして、間違って概念を理解していることもあると思います。
Udemyの講義でセキュリティ、DB、ネットワークの基礎を学ぶ
私が勉強を開始した奇跡的なタイミングで、私の在籍する会社で、Udemyの無制限受講のプランがでてきました。
Udemyとは、主にIT分野の専門家の人が講師をする、オンラインの学習サイトです。
1講義あたり1800円〜で、30時間程度のまとまった講義を受けられる神サイトです。
それを、なんと2023年1月末までの期間限定ですが、無料で受ける機会に恵まれました。会社には本当に感謝しています。
そこで、セキュリティ、データベース、ネットワークの基礎知識を講義を聞いて理解しました。独学では理解が難しい分野も、動画聴講により、視覚と聴覚を使うことでスルスルと頭に入ります。
受講期間が終了した後も、個人的に気になる講義は自腹で購入して、学習を継続しようと思います。本当に素晴らしい時代に生まれてよかったと実感しています。
100時間の中では、ITの基礎知識の座学と、データベースの実機を使った勉強(MySQL上でコマンド実行するハンズオン式)までできました。
次の100時間では、MySQLの接続時に使用したGCP(Google Cloud Platform)のエントリー試験、もしくはAWS(Amazon Web Service)、C++などプログラミングの理解ができる講座を受講しようと思います。
アウトプットは過去問を解く
インプットした情報は、アウトプットして身につける必要があります。
100時間の勉強の中では、安全情報確保支援士の午前問題を解くことにしました。
この資格は情報セキュリティのスペシャリストになるための資格です。
セキュリティはIT業界に関わらず、全業種で必要になりますから、勉強して損はありません。
この他に、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験の午前問題も解いたりしていました。
資格を受ける、受けないに関わらず、知識を固めるために、アウトプットは定期的にやりたいです。
まとめ。朝5時起きで100時間の勉強をすると、かなり勉強が捗る
今回、自分の勉強量を振り返ってみましたが、100時間の勉強の割には思ったよりも分量をこなせているなと思いました。
次の100時間でも、今回と同じように基礎のインプットとアウトプットを繰り返しつつ、クラウドの技術など、新しい知識をインプットしようと思います。
さらに次の100時間で、インプットした知識を定着させるために、過去問題を解いたりハンズオン(実際に操作して勉強する)の時間を増やそうと思います。
たったの100時間ぽっちの勉強ですが、今まで断片的にしか理解していなかった知識が、着実に結びついている実感があります。
弁護士、会計士など、士業を目指している方は2000〜3000時間の勉強が必要と聞きます。
それに比較すれば、ITは資格試験が多いとはいえ、もっとも難しい試験でも300時間程度あれば、合格できる可能性があります。
過去に合格できたPMPは100時間弱、ITILFoundation v3は30時間ほどでした。
不合格になった基本情報、応用情報の過去の勉強量は、合計して100時間くらいでしょうか。たったの1.5ヶ月で、過去5年分の合計勉強時間と同じくらい勉強できました。
直近の目標としては、2023年4月の安全情報確保支援士の合格を目指します。
また、その間、4ヶ月ほど時間があるので、AWSかGCPの入門資格も合格しておきたいところです。
朝5時起きを開始したことで、少しずつですが勉強の時間を生み出すことができ、100時間分の勉強をすることができました。
たったの100時間程度の勉強ですが、今までにないくらい勉強の手応えを感じています。
20代のうちにサボっていた分を、今後1〜2年で取り返すべく、フルタイムで働きながらも勉強を継続していきたいと思います。