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30歳を超えたら読書は意味がないのか。

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タクミです。

 

読書が大切だということは、誰もが理解していることですよね。

 

何せ、1冊の本の中に、ある人や企業の人生の教訓が詰まっているわけです。

 

仮に、私が本を1冊書いて、30数年間で学んだことをまとめてみたところで、1冊分、つまり12万文字(作文用紙300枚分!)もかけるのかな、と思うと疑問が残ります。

 

それくらい、本にはたくさんの情報が詰まっています。

 

そのため「読書が意味がない」なんてことはないのですが、私は10代の頃に「読書は30歳を超えたら意味がないよ」と、当時50代くらいの方に言われたことがあります。

 

それから15年が経過し、30代になった私が考える「30歳になったら読書は意味がない」という理由についてまとめてみます。

 

私の結論としては「読書は生涯続けられる趣味。ただ30歳になったらそれ以上にやることがある」ということです。

 

 

 

30歳を超えたら読書は意味がないのか。

読書から学べること

まず、「読書」といっても小説なのか、ビジネス書なのか、雑誌なのか、ジャンルで異なりますよね。

 

私は小説は読まないので、主にビジネス書や雑誌を読んでいます。

 

ビジネス書から学べることは多く、私は高校生の頃から読み始めたこともあり、早めに社会に出る準備をすることができました。

 

ビジネス本に近いジャンルで、自己啓発書も人気ですよね。人生に悩んだときに、読むだけで気持ちが楽になる体験は、私も何度もあります。

 

教養の分野であれば、科学、生物、宗教、歴史など、教科書ではわかりにくい分野、知識が浅い分野を、深く学ぶことができます。

 

1冊1万円を超えるなら、さすがに割高だなと思いますが、高くても1冊1500円〜2000円、Kindle unlimitedに登録されている本なら、月1000円程度でいくらでも読むことができます。

 

私は高校時代に地元の本屋に通い始めたことで、本当に良かったと感じています。

 

学生と社会人の読書の違い

それでは30歳になると、読書のなにが変わるのか考えてみます。

 

まずは「責任」です。学生時代は学部に関する勉強をする必要がありますが、趣味で多種多様なジャンルの本を読むことで、知的好奇心を磨いたり、語彙力をつけることができます。

 

一方で、会社員は本業の仕事に役立つ知識を真っ先に身につける必要があります。

 

大抵の会社では研修制度があるので、読書をしなくてもそれなりの知識が身につきます。

 

そうすると、会社員として仕事をするスキルは、会社の中で身につくので、あえて業務時間外に読書をする必要性は無くなります。

 

本業だけで、平日の8〜12時間は奪われてしまいますから、残った時間や休日は、体力の回復に使う必要があります。

 

学生時代とは異なり、読書をするだけの「物理的な時間」が減りますし、なにをするにも「時給換算」しますから、本業の収入アップに関係のない分野の本は読みにくくなります。

 

また、会社員の給与は「入った会社の給与テーブル」「年次」「残業代」「役職」「手当」で決まります。

 

たとえば、最初に入社した会社が30歳で年収500万円と決まっていたとします。

 

その場合、20代のうちに1000冊以上のビジネス本を読んだり、TOEICで800点以上のスコアを取ったり、情報処理の資格をとっても、同じ会社にいるかぎり年収は500万円となります。

 

読書をすることの目的を「年収を増やす」ことにすると、30歳に限らず、社会人になれば読書をしてもあまり変わらないという結果になります。

 

それでは30歳、もしくは会社員になったら読書は意味がないのか、というと、そんなことはなく、別の意味があると私は考えます。

 

社会人が読書をすると仕事を継続しやすくなる

社会人が読書をするメリットの一つとして「仕事を継続しやすくなる」というのがあげられます。

 

読書をすると、それこそ大企業を創業した人の話や、才能あふれる人の話を知ることができて、大変勉強になります。

 

しかし、私を含めて普通の会社員のかたが知りたいのは、実はささいなことだったりします。

 

  • 仕事が辛い時にどうやって乗り越えたのか。
  • 仕事を転職した方が良いのか。
  • 仕事をいつまで続けるべきなのか。
  • お金は生涯いくら必要なのか。
  • 結婚する方がいいのか。独り身の方がいいのか。
  • 上司との関係性がうまくいかない時の解決方法はないか。
  • 生きている意味は何なのか。貴重な時間を仕事に使う必要性はあるのか。

 

これらのささいな疑問が積み重なると、悩みが大きくなり、仕事を続けられなくなります。

 

そんな時に、読書をすることで、「成功している人も、自分と同じような悩みを持っていたんだ」ということがわかったり、「これだけ失敗した人の話を見たら、自分の悩みは小さいものだ」と思ったりできます。

 

実際問題、自分の悩みもそうですが、大抵の悩みは「どっちでもいいこと」「時間が解決してくれること」ばかりです。

 

転職してもしなくても生涯賃金は大きく変わらないですし、大企業のしがらみが嫌でベンチャーに転職しても、ワンマンな社風に嫌気が刺すかもしれません。

 

年収は年功序列で歳を取れば増えやすい(最近は増えない会社も増えていますが)ですし、30代になると、初婚どころか離婚、再婚をする人も増えてきますので、「人生色々だな」と思い、悩むことも減っていきます。

 

とはいえ、悩んでいる最中はそのことが気になって仕方がないはずですから、そんな時に読書をすることで解決することは多いです。

 

そもそも、読書をするだけでも、まとまった時間が必要です。

 

静かな空間で、1人で黙々と本を読む行動は、「瞑想」に近いものがあり、読書をするだけで、悩みがするっとなくなっていくこともあります。

 

結果として、仕事が継続できるようになるわけです。

 

まとめ。読書はリターンを求めず、読みたい本を読もう

30歳を超えてからは、自分の性格もわかってきますし、人間関係のコツも掴めて、悩みも減っていきます。

 

それでも読書をすることで、新しい発見があったり、仕事を続けるノウハウを学べることもあります。

 

また、読書自体が楽しいものになれば、趣味として年齢関係なく続けることができます。

 

読書が苦手な人は無理に読書をする必要はありません。大人になってから読書をしても、年収が増えるわけではないからです。

 

しかし、読書にリターンを求めなければ、読解力も教養も身につき、何より考え方を常に新しくすることができます。

 

そういう意味では、30歳を超えたとしても、読書は意味があると私は思います。

 

ただ、資格勉強と同じで、大人になってからの読書はリターンを求めると続けられません。

 

年収は会社によって決まるからです。

 

読書にリターンを求めず「YouTubeやTwitterをやるよりも知的な娯楽」として、捉えておくくらいで良いと思います。

 

まずは本業の仕事を優先し、時間ができたら読書をしてみることをおすすめします。