(千代田散歩:旧近衛師団司令部庁舎前)
タクミです。
最近、至る所で見かける書評に影響されて、「Just Keep Buying」を読んでみました。
本書の主張はシンプルでありながらも、データサイエンスの視点から客観的な数値をもって説明しているので、非常に説得力があります。
お金を増やすためにはシンプルな方法を取ることが重要であると説いています。その方法を本書では、次の3つと紹介しています。
1. 収入を増やす
2. 投資に回す
3. ひたすら投資を継続する(just keep buying)
このシンプルさが逆に難しさを感じさせる部分でもあります。
以下、各章についての感想を述べていきます。
書評「Just Keep Buying」を読んで投資のモチベーションを上げてみた
1. 収入を増やす
最初の関門である「収入を増やす」は、簡単に書いてありますが、個人的には最も難しいと感じました。
著者は、収入が高くないと貯金を始めるのは難しいというデータを示しており、これは非常に納得できるポイントです。
生活費が足りず、リボ払いや借金を抱えている状態では貯金は不可能です。
一方、収入が増えれば自然と貯金ができるようになります。
生活費には上限があるため、収入が増えると貯金に回せる額も増えるという理屈です。
私自身も同意見で、貯金ができるようになったのは年収が700万円を超えてからです。
600万円では生活費や遊びに使い果たしていましたが、700万円になると、遊びに使った後でもお金が残り、自然と貯金ができるようになりました。
収入を増やすことは、転職や副業のハードルが高いため、現実的には「できる範囲で貯金する」という結論に至ります。
2. 投資に回す
近年では投資をする人が増えてきましたが、貯金だけではお金は増えません。
著者はインデックス商品を買うことを推奨しており、これは他の多くのマネー本と同じ結論です。
素人が個別株を選ぶのは競馬と同じであり、プロの投資家よりもインデックス商品をコツコツ買う方が安定するというデータも示されています。
難しいことを考えず、私を含め、多くの人はインデックス商品を買うだけで十分だと思います。
3. ひたすら投資を続ける
投資を継続することの重要性も強調されています。
一見、簡単そうに見えますが、「続けること」が最も難しい部分です。
特に、資産が半分になるような大暴落が来た時に、投資を続けられるかが鍵です。
私は2019年に投資を始めましたが、2020年の感染症のタイミングで大きな含み損を抱えました。
それでも投資を続けられたのは、元金が少額だったからです。
具体的には200万円が元金で80万円の含み損を抱えました。
もし今のように2000万円の元金を投資していたら800万円の含み益を抱えて相当ショックを受けていたでしょう。
今後も同じような暴落が来ても投資を続けることが重要です。
著者の主張通り、「just keep buying」、たんたんと投資を続けることが肝要です。
結論
「Just Keep Buying」は、特に既に投資を始めている人や、投資のモチベーションが低下している人にとって非常に有益な本です。
経験者にとっては既知の内容かもしれませんが、その知識が正しいことをデータで裏付けてくれます。
本書ではありませんが、他のデータで投資を継続している人の平均期間は「4年」というデータがあるようです。
残念ながらインデックス投資のようにコツコツ投資をするスタイルでは、10年〜30年以上の長期間の資産運用が必要になります。
投資で一発逆転!というスタイルではないのです。
私は2019年に投資を始めてから4.5年が経過しています。
平均よりは長い年月を投資してきましたが、駅伝でたとえると10区あるうちの1区を通過したくらいの位置です。
次は2区の戸塚中継場を目指して、投資を続けていければと思います。
投資を続けるモチベーションを高めるためにも「Just Keep buying」はおすすめです。