タクミです。
元麻布にあるミシュラン3つ星の「かどわき」さんを訪問しました。
このお店は、私が麻布在住の頃にいつかは行ってみたいと思いつつ、20代のうちは早いかな、と思っていたお店です。
立地はスーパーダイエーの裏道にある場所で、六本木ヒルズ49階のアカデミーヒルズで仕事をした帰り道によくお店の前を通っていました。
そんな思い入れを勝手にもっていた「かどわき」さんの予約が取れたので訪問させていただきました。
いつものミシュラン記事とは異なり、写真掲載はしませんので伝わりにくいかと思いますが、本当に満足度が高いお店でした。
タイトルにあるとおり「トリュフ」を始めとした高級食材を多様したバブリーなメニューです。
和食というと、素材そのものの味わいを最大限活かすことを目的として、日本の野菜やお豆、お造りがメインになります。
もちろん「かどわき」さんのジャンルは和食なので、もち米や茶碗蒸し、鮎の塩焼き、鍋に炊き込みご飯と、日本人に馴染みのあるメニューです。
ところが。。もち米の上にちょこんと置いてある蓮の実やえんどう豆が爆発するおいしさなのです。
そして茶碗蒸しもとうもろこしベースで悶絶するおいしさなのに、なんとフォアグラ、トリュフ、蟹がふんだんに使用されています。
今回、追加メニューで選んだフカヒレの唐揚げは、中華料理でもスープに数本しかなくはるさめと区別できないものとは異なり、分厚くザクザクと食べられるサイズで驚愕でした。
最後はメインの炊き込みご飯に、店主の門脇さんご自身が黒トリュフをザクザクすってもらえるというエンターテイメント性もあります。
このご飯。シンプルながらトリュフがうますぎてうますぎて最高でした。
さらに最後のデザートはマスカットやブルーベリーにリコッタチーズと蜂蜜、ナッツをかけたものでしたが、なんとここにもトリュフが入っています。
そして蜂蜜とトリュフが合わさると脳が痺れるくらいの想像を絶する甘味と旨味になり、衝撃的でした。
和食としての料理自体も別格においしい上に、高級食材をガリガリ使うので、その味わいが極限まで高まっています。
保守的な私には驚きの料理ばかりでしたが、結果的には大満足のコースでした。
そして質の良い食材を使用しているため大量のトリュフやフォアグラを食べても、胃は軽く、腹8部目くらいのちょうどよい量でした。
30代になってから、とくにフレンチではメインの前にお腹がいっぱいになることが多く、メインとデザートが消化試合になることがありました。
しかし、かどわきさんのボリュームは食の細めの私にはちょうどよい量でした。その点もあって、最後のデザートまで楽しめたのだと思います。
料理の配膳をご担当いただいた方からは、最後のトリュフごはんは食べきれなくて持ち帰る人がいる、と伺いましたが、おそらく50代以上のお客様も多いからではと推察しました。
私の妻はいくらでも食べられる人ですので、腹5部目でもう一周いけると言っていました笑
たくさん食べたい人や、20代〜30代の方にとっては料理の量自体はそれほど多くありませんが、一品一品の破壊力が高く、生涯記憶に残る料理でした。
今回は個室でしたので周囲を気にせず存分に料理に集中できました。
また配膳の方も手際よく気さくで素晴らしかったですす。
帰りのタクシーの手配も手際よく、千代田区まで20分程度、心地よい気持ちで帰ることができました。
料金は1人あたり4万円からですので、フレンチが2〜3万円からである点を比較すると高めです。
しかし、明らかに食材自体のクオリティが高く、相当の原価がかかっていることが想像できる事を踏まえると当然の価格かと納得しました。
トリュフやフォアグラを使用しなくても抜群に美味しい料理を提供できる前提のもと、さらに高級食材を惜しげもなく使うという贅沢さにエンターテイメント性を感じました。
元麻布という、私にとって馴染みのある立地ということもありますが、思い出補正分を差し引いても、ぜひもう一度訪問したいお店です。
常連になったら黒トリュフが白トリュフになるのかな、と想像しながら、素晴らしい体験ができましたので、こちらに示させていただきます。