今回は気分転換に「大富豪の生活」をのぞいてみたいと思い、こちらの本を読んでみました。
ちなみに「アルティメット:究極の」という意味です。「究極の富裕層」というのは著者の岡村さんが考案した言葉で、資産を5億円以上持っている人たちのこと。
なんとも普通のサラリーマンからすると、途方もない数字ですが、今回の本は、アルティメット級に大富豪となった著者が日常でどのような生活をしているのかをまとめた本です。
サラリーマンの生活については、筆者もよく記事にしてますので、今回はサラリーマンではなく実業家となり、不動産業でアルティメット級に富豪となった岡村さんの本から、「大富豪ってどんな生活をしてるの?」ということを紹介します。
サラリーマンの独身20代の生活記事はこちら
結論からいえば「富裕層は一般人と異なり、見栄でお金をつかわない倹約家」ということです。一体どのような日常を送っているのでしょうか。
「アルティメット富裕層という生き方」を読んだ書評。
富裕層は本物志向で見栄を張らない
よくインターネットでもでてくる情報ですが、究極レベルの富裕層は見栄をはりません。
例えば車を買うときに、コンシューマーレポートというアメリカの消費者からの調査をもとにした情報から、本当に消費者に選ばれている車を買うそうです。
なぜコンシューマーレポートを情報源として使うかというと、普通のランキングなどの情報は企業のスポンサーの都合によって簡単に情報操作ができてしまうからだそうです。
ちなみにアメリカでコンシューマーレポートトップなのは「スバル」だそうです。他にも「トヨタ」のプリウスなどの日本車が人気とのこと。
このように本当に消費者に選ばれている車を購入し、フェラーリなどは趣味として購入するのが大富豪のお金の使い方です。
富裕層は高級ホテルに連泊するときも、スイートルームを取らない
富裕層は高級ホテルで連泊することになっても、クレジットカードなどの優待で部屋の無償アップグレードがなければ普通のクオリティの部屋に泊まるそうです。
これは、スイートルームに泊まるお金はあっても、普通の部屋の数倍のお金を払う価値はないと考えているから。
富裕層は常に合理的に行動します。お金があったとしても「本当にそれは必要なのか」を一般人よりも真剣に考えます。
なので、たとえ高級ホテルのスイートルームを連泊できるとしても、普通の部屋を予約するそうです。
富裕層は豪邸に住むが、掃除がめんどうなので広さは求めない
これは一般人と想定が異なるので簡単に書きます。
富裕層のイメージといえば広々とした大豪邸に住んでいるということです。実際に著者も250平米程度の豪邸に住んでます。
しかし、実際には500平米レベルの家も買えるのに、なぜ半分の250平米なのか。それは掃除などのコストが無駄に感じるからだそうです。
富裕層はセキュリティに非常に厳しい。なのでメイドなどのお手伝いを雇うことは簡単にできますが、内部情報をリークされてしまうリスクを非常に恐れます。
日本のドンファンと呼ばれ、晩年になって一気にその知名度をあげてお亡くなりになられた野崎幸助さんという方がいます。
女性にモテるために稼ぐ、という男のロマンの塊のような方でしたが、女性から金品を奪われたり、死の原因も55歳年下の妻も関係している可能性があるなど、内部の人間の行動リスクは、どんなに家のセキュリティを強固にしても防げないのです。
というわけで、部屋は必要最低限の大きさにしているそうです。(規格外の大きさですが)
富裕層はクレジットカードもブラックレベルを持たない
富裕層はとにかく無駄を嫌います。クレジットカードは最たるもので、プラチナカードやブラックカードは持たないそうです。
ブラックカードといえばアメリカンエキスプレスが有名ですが、年会費はなんと38万円、入会費540000円もかかります。
プラチナカードですら年会費に14万円もかかります。富裕層はこのような無駄を嫌うため、見栄でクレジットカードを持たないそうです。
富裕層は健康保険に入らない
富裕層レベルでは、億単位の金融資産があります。なので万が一病気になったとしても悠々とキャッシュで支払いができます。
ということは「生命保険が必要ない」ということです。富裕層の岡村さんは生命保険を全て解約しているそうです。
そのかわりに、健康には気をつかい「お酒」は控えるし、「チャイナフリー」で日本産の食事を心がけているそうです。
富裕層は学歴よりもリスクをとる
資産数億円レベルの富裕層であっても学歴については、必要性を感じているようです。ただし、東京大学に入学するよりも富裕層になる方が圧倒的に難しいと説明しています。
たとえ強烈な受験戦争を勝ち抜いて東京大学をはじめとした難関大学に入って、就職活動で人気の高給企業にはいったとしても、年収2000万円レベルに到達する人は本当に少数。これは事実です。
一方で、学歴に関係なく、起業したり不動産業をしたり株式投資で成功することで、年収2000万円以上のお金を稼ぐ人はいます。
学歴は、一流企業に入って最低限の生活レベルを保証してくれる一方で、富裕層のように規格外の生活を送ることを諦める必要があります。
富裕層になるには、人生のどこかでリスクをとって起業したり、株式投資でもリスクをとる必要があります。リスクなしで富裕層になることはないのです。
※先祖からの相続などではなく、1代で富裕層を目指す場合の話です。
まとめ。富裕層になるにはリスクをとること。時間をかけること。そして、富裕層になっても生活は質素であること。
富裕層の岡村さんの話から、「富裕層になるには、人生のどこかでリスクをとる」しかないことがわかりました。
確かに、普通のサラリーマンであれば、上位層であっても30代で年収1000万円程度。家賃レベルでは20万円程度。
競争を勝ち抜いて一部上場企業で役員になれば年収は3000万円を超えてきます。家賃で言えば50万円程度の超高級マンションや億越えの一途だても購入できます。
しかし、上場企業で役員を数年継続するのは至難の技ですし、そもそも周囲のレベルも高い一部上場企業で役員になるのも非常に困難です。
だとすると、自ら起業といういばらの道を選択して、地道に時間をかけて事業を成功させる方が、年収3000万円以上、さらに年収1億円以上の生活が見えてきます。
とはいっても富裕層になってほとんどのものがお金で買えるようになると、本当に必要なもののみにお金を使うようになります。ブランド物で着飾っても、ほとんどの富裕層は60歳以上なので、周囲からの見栄を張りたがらない。
結局お金を使うのは、旅行と家くらいになるようです。
というわけで、今回は富裕層の方の日常を学びました。
サラリーマン生活を続けていると、自分の限界を無意識に設定してしまいます。年収はいくらだから家賃や生活費はこれくらいなど、本当に臨む生活がわからなくなります。
なので時には富裕層の方の生活を知って、お金や物事に対する考え方にここまでギャップがあるのか!ということを知るのも大切かなと思います。