社会人で勉強する時間がない人:社会人は時間が足りない。平日は夜まで仕事だし休日は家事や遊ぶ予定が入っている。合格しないといけない資格があるのに社会人になると勉強する時間がとれない。どうしたら社会人でも勉強する時間が取れるのかな
タクミです。先月、PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)というマネジメント系の資格を取得しました
何度も失敗しましたが、最後の最後で試験に合格できました。
— タクミ@シンプル都心ライフ (@steveperry1373) 2020年5月31日
1年間かかりましたが、これでまだ会社にいられそうです
まだ取得しないといけない資格があるので、少し休んでまた勉強生活に戻ろうと思います
PMPはマイナーな資格です。調べてみると勉強時間は100〜380時間と書いてありましたので「そこそこ高難易度な資格」の位置付けのようです。しかし海外の資格なので転職価値は外資系企業を含めてそこそこ高まったのではと嬉しく思います
正直にいいますと私の頭脳は優れているわけではありません。私が持っている資格は数学検定3級と普通自動車免許だけでした。他にはTOEIC890点をもっていますが、これは学生時代に取得したものです。
その証拠に、私は社会人になってからPMP以外の資格試験の勉強もしていたのですが、毎回不合格となり「社会人で勉強時間とるの難しすぎる・・」と嘆いていました
そんな私でもようやく社会人になって初めての資格を取得できたのは「社会人が勉強する場合の考え方」がようやくわかってきたからです
今回は資格試験の勉強で苦しんだ私だからこそわかった「社会人で勉強する時間がなかなか取れない方が資格試験に合格するための考え方」についてまとめてみました
社会人で勉強する時間がなくても資格試験に受かるための考え方【バッファが大切】
社会人はもはや学生ではないと認識する
社会人1〜3年目の若手社員の方は、まだ心のどこかで学生気分で資格勉強をしている人も多いと思います。私ももちろんその一人でした
学生時代は「勉強する時間がたくさんある」わけです。私が21歳のときにTOEICのスコアを400点から800点代まで伸ばしたのは「朝から晩まで勉強できる環境があったから」です。そして若いので体力も有り余っていました
ですので「社会人の勉強も学生時代と同じノリ」で勉強し始めるのですが、社会人になると学生時代と明確に違いが生まれます
- 平日勉強するなら早朝か深夜しかない
- 休日は家事炊事、仕事のストレス発散で時間がない
つまり社会人は「勉強する時間がない」のです。正確には「勉強の優先度をあげるように意識しないといつまで経っても勉強時間を作れない」のです
学生時代は体力がありますから「仕事終わりにカフェ行って勉強すればいいじゃん」と思いがちですが、社会人の仕事のストレスは学生時代には予想できませんでした
社会人は学生ではないということを認識しないと、勉強の優先度をあげることは難しいです
社会人はお金がある。しかし大切なのは「勉強時間」を作ること
社会人は学生と違いお金があります
学生時代は財布に5000円しか持っていなかったので、1000円以上の参考書を買うのにも悩んでいました。しかし社会人になって1000円の参考書を高いと思うことは少ないでしょう
そこでやってしまいがちなのは「お金を使って勉強を効率よくやろう」という勘違いです
- 勉強用の有料スペースに課金する
- 高額な参考書やnoteなどの商材を購入する
- 有料のオンライン講義に課金する
社会人は勉強をするためにお金を使えます。しかし思ったほど勉強の成果がでないことに気づきます
資格試験に合格するために必要なのは「勉強時間を確保すること」です。勉強を効率化するために課金することではありません
資格勉強にお金が必要ならば私が学生時代にTOEICのスコアを900点近くまであげたというのは嘘になります。しかし勉強時間が豊富にあった学生時代はTOEICの勉強ばかりしていれば簡単にスコアは上がりました。
これは「勉強時間を十分に確保した」からです
「資格試験に合格できない」「TOEICのスコアが上がらない」など勉強の成果がでないことの根本原因は「勉強不足」なんですよね。社会人になると「勉強時間を確保する」のが物理的に難しいわけです。なので「いつまで経っても資格試験に合格できない」状態になってしまうのですね
社会人の特権であるお金を使っても勉強は効率的になりません。「勉強時間」をいかに確保するかにかかっています
忙しい社会人はどうやって勉強時間を確保すればいいのか
それでは仕事に忙しい社会人はどうやって勉強時間を確保すれば良いのでしょうか
私がやってみて効果があったのは「効率的に勉強するという概念を捨てる」ということです
つまり「多少、非効率であっても勉強する時間を確保する」ことを意識していました
【資格試験に合格できなかった時の考え方】
- 通勤時間は勉強に集中できないから「効率が悪い」。ぼーっとして体力を回復することに努めよう
- 仕事が22時に終わって帰宅したのは23時。夜に勉強するのは「効率が悪い」から明日やろう
- 珍しく朝5時に起きれた。早朝から頭を酷使すると仕事に影響があって「効率が悪い」から休日にまとまった勉強をとって勉強しよう
どう考えても「勉強から逃げている」だけなのですが、資格試験に合格できなかった時の私は「効率的に勉強できないなら勉強する意味がない」と考えていました
冒頭のPMPを勉強し始めたのは1年前の2019年6月からです。そこからは以下の考え方に切り替えました
【資格試験に合格できた時の考え方】
- 通勤時間はスマホで1問でも問題を解こう。
- 仕事終わりに1問でも参考書を開こう。ノートを見直そう
- 朝はぼーっとしているけど、シャワー浴びながら昨日学んだことを思い出そう
私は勉強の習慣が身についていなかったので、とにかく「小さく」勉強を始めることにしました。1問でも問題を解いたらOK。1日何も勉強しないという日をなくすことを意識しました
やってみるとわかりますが、たったの1問を解くのも最初は難しいです。勉強の習慣化ができていないうちは、勉強に拒否反応がでてしまうのですよね
私のように過去に資格試験に何度も不合格になっている人は「勉強しても不合格になったら時間の無駄だし、勉強するのやめようかな」と考えてしまったりもします
ですので勉強はスモールステップで始めましょう
私は勉強初期の頃は、1問でも問題を解けたら成城石井でプレミアムチーズケーキを購入していました。勉強方法に課金する必要はないですが、ご褒美には課金しまくりましょう
もっとも大切な考え方。バッファをもちましょう。資格は人生にインパクトを与えない
社会人の勉強でもっとも大切な考え方は「バッファをもつ」ということです
バッファとは「余裕」をもつということです。仮に資格試験に不合格でも「何度でも執念でトライ」すればいいのです
そもそも社会人の方が資格試験の勉強をする目的は何でしょうか
- 自己啓発のため
- 勉強が好きだから
- 会社の昇進に必要だから
- 何となく将来が不安だから
この中でもっとも必要に迫られているのは「会社の昇進に必要だから」ですよね。私も会社の昇進のために前提資格が必要なのでPMPを勉強しました
しかし、仮に試験に合格しなくても「会社をクビになる」リスクは少ないです。資格取得が遅れたところで、昇進が何年か遅れるくらいの影響しかありません。資格を取らないと仕事にならない業種は別ですが、TOEICのスコアが低くても実は何も問題ありません
もちろん資格なしの状態ですと「会社で居場所がない」「周囲からバカにされる」と感じるかもしれませんが、そこは精神を鍛えれば大丈夫です笑。他人はそこまであなたに興味を持っていません
多くの方が勉強している資格は「TOEIC」「簿記」「宅建」などさまざまです。しかし資格を持っていることで食べていけるものは非常に少ないです。資格にぞっこんになってしまうと「人生に1度しかない貴重な若い時間」を失うことになります
私は社会人1〜3年目は「ブログを書く」「旅行をする」「美味しいものを食べる」「デートをする」などやりたいことだらけで勉強はほとんどしていませんでした。というより、今も勉強の優先度は低いです。しかし「資格試験」がこれらの経験より重要だと思ったことは一度もありません
私は過去に大学を留年しています。留年して人生終わりかと思っていましたが、時間のバッファを使ってマイペースに勉強したら東大の大学院に合格できた過去があります。1年の無駄でさえ最後に目標を達成できれば帳消しになります
資格試験の取得が1〜3年遅れたところで対して人生にインパクトはない、と考えています。人より時間をたくさんかけて(バッファをもって)最後に目的(試験に合格する)を達成すればそれでいいと思います
私は社会人になってからPMPに合格するまで、他の試験を含めて「9回」試験に不合格になっています。PMPも「2回不合格」になっています。「10回目」でようやく合格できましたが、バッファを十分にもって最後に受かればいいわけです
まとめ。社会人は勉強する時間がなくて当然。バッファをもってマイペースに勉強しましょう
私は社会人になって驚いたことがあります。それは「上司、同僚、部下のほぼ全てが社会人になってから難関資格を取得している」ということです
私はそんな会社にいるので「社会人になって数年経てば自分も難関資格に受かるんだろう」と思っていたら「9回」も試験に不合格になりました
客観的に考えてみれば、私が入社した会社の人は皆「小さい頃から真面目に勉強できる人たち」なわけで、思いつきで一発逆転を狙って東大の大学院に行った私とは勉強に対する姿勢が全く異なることに気づきました
そんな勉強習慣のない私でも「10回目」の試験で資格に合格できました。結局は「バッファをもって勉強をしていけばそのうち受かる」は正しいのかもしれません
資格試験に挫折してしまう人は「周囲と比較してなんで自分は試験に合格できない(スコアが上がらない)んだろう」という考え方をしています。ぶっちゃければ私も資格に受からず精神的にキツイなあとは感じていました
とはいえ自分が選んだ環境なのだから多少キツくても当たり前なんですけどね
資格試験は「思い詰めるほど大切なこと」ではありません。現に私はPMPに合格したあと、何も変わらない毎日を過ごしています。むしろ仕事はよりキツくなりました笑
社会人になって資格試験の勉強に苦しんでいる人は多いと思います。そんな方はぜひ「何があってもマイペースに勉強する」という姿勢を崩さずに「1日1問」から勉強の習慣を身につけられるように頑張ってください
なお私はまだまだ取得しないといけない試験があるので、また「1日1問」勉強したら成城石井のマカロンでも購入して、マイペースに勉強しようと思います
資格が人生に与えるインパクトは限りなく低いです。しかし試験勉強に苦しんだ分だけ合格の喜びが大きいことは事実です。ぜひマイペースにバッファを十分に持って資格試験の勉強に挑んでくださいね!