タクミです。30代の都内在住の男です。
社内財形という言葉は聞いたことはあるでしょうか。簡単にいえば、勤め先の会社の制度として「毎月、毎年、給与から天引きした金額を貯金する」というものです。
一般財形や持ち株会など、会社によって様々な社内財形があります。
さて、私は会社員8年目です。新卒時代から社内財形を活用してきましたが、社内財形にはメリットはあるのでしょうか。
社内財形にメリットはある?8年間利用した感想。
結論:20代の数年間はメリットはある。
社内財形の一番のメリットは「強制的に貯金できる」ということです。
私は20代の頃は、貯金0円になったという記事を過去に書いています。手元の貯金が10万円以下になったのですが、このとき社内財形には約50万円の入金がありました。
私のように、20代は稼いだお金をほとんど使い切ってしまう人が多いと思います。そんなときでも、社内財形の貯金を継続していれば、いざ貯金がないというときに助けになります。
私が社内財形に入金していた金額は、毎月1万1000円の13万2000円、さらに年2回のボーナス時は少し多めの4万2000円です。そのため、年間20万円以上は財形貯蓄をしていました。
社会人になりたての頃は、1万円でも貯金に回すのが大変なくらい、物欲にあふれています。そんな状態でも、無理してでも社内財形を契約しておけ場、気がつかないうちに貯金が増えていくようになります。
財形貯蓄は途中で引き出して使うこともOK
財形貯蓄はいつでも引き出しの申請ができます。
ただし、財形貯蓄のデメリットとして、ATMや銀行口座からお金を引き落とすのとは異なり、お金を引き出すまでに1〜2ヶ月かかります。
そのため、お金がなくなるタイミングの数ヶ月前には引き出すための申請をしておかないといけない点は注意が必要です。
本来はコツコツと貯金する目的で社内財形を始めるものなので、理想としては10年以上は引き出さないほうが貯金はできます。
とはいえ、収入が低く、出費もなにかと多い20代のうちは、どうしても手元のお金では足りなくなることもあります。
そんなときは、手続きが多少面倒で即日引き出しはできないにしても、社内財形の一部を引き出して使いましょう。
iDeCoのような制度では、60歳まで引き出しができない制約がついてしまいますが、社内財形は、種類によりますが途中引き出しもできるので、まずは初めてみてもいいと思います。
うまくいけば、貯金額が増える可能性もあります。
まとまった資金ができたら解約してOK
社内財形は、あくまで貯金を自力ですることが難しい方におすすめです。
そのため、自力で貯金ができる方であれば、社内財形は利用しないほうが、お金を自由に使えます。
一例として、私の場合は、20代後半までは自力の貯金がむずかしかったので、社内財形制度を使って50万円程度の貯金をしては、必要に応じてお金を引きだしていました。
その後、30代になってからは自力でも貯金ができるようになり、資産が1000万円を超えるようになったので、今では社内財形に数十万円を入れておくメリットがなくなり、今年中には解約する予定です。
今までは、買いたいものがあるからという理由で社内財形からお金を引き出していましたが、今回は「社内財形に預けるよりも、米国株に投資する方が有利だから」という理由で解約することにしています。
このように、自力で貯金が難しい段階では、社内財形制度をうまく活用して、自力で貯金ができるようになったら、自分で責任をもってお金を運用していく方針に移行するのが良いのではと思います。
まとめ。社内財形は一度はトライしてもいいかも
社内財形制度がある会社に勤めている場合なら、条件が良ければトライしてみることをおすすめします。
日系企業であれば、20代は給与はそこまで高くはなく、そして何かとお金を使うイベントが多い時期です。
30代の今、社会人人生をふりかえってみても、20代は貯金はありませんでしたが、その分コスパ度外視で、おしゃれなレストランに行ったり、高級ブランドのアイテムを買ったり、都心のマンションに住んでと、本当に楽しい時代だったと思います。
そんな生活をしながらも、社内財形でコツコツと入金していたお金がセーフティネットになり、借金をすることは1度もなく、30代になるまで社会人生活を続けられました。
自力で貯金できる今になっては、社内財形制度のメリットは少ないものになり、卒業する形になりますが、貯金習慣がない20代の社会人の方にとっては、社内財形制度がある会社にいるなら、トライしてみることをおすすめします。