コンパクトライフが2015年くらいからメジャーになってきました。ようは広い郊外の家ではなく、都心のコンパクトな家に住むライフスタイルのことです。
ただ単に平米が小さい築年数の古い家に住むわけではなく、できるだけ都心部のオフィス外や商業施設のそばなど、都心へのアクセスのいい家に住もうというのが流行りのようです。
実際にタクミも、神楽坂という場所に住んではや3年が経ちました。相変わらず部屋は6畳一間で狭いですけど、都心のどこに行くにもアクセスが抜群すぎて、山手線の外に出られなくなってしまいました。
そんなわけで都心でコンパクトライフを実践しているタクミが、改めて書店に行ってコンパクトライフの本を読んでみました。なぜ今の時代に都心部のコンパクトライフを目指すのか。
ぜひ、これから引越しを考えている方に読んでもらいたいです。
都心でのコンパクトライフがここまで流行っている理由は?書店で小さな家に住むメリットを学んでみた
少し前は、都心から離れた郊外の大きな家に住むのが勝ち組だった
マイホームを持って大きな家に住む。これが少し前に流行った考え方です。
しかし、都心部はバブル期であまりにも土地が高く、今と違って普通の家でも6000万円以上していました。ちょっと広めの家や、青山、代官山に家を保とうとすると軽く億を超えていたのです。
だからこそ、多摩ニュータウンなどの都心までそこそこアクセスの良い郊外に住宅街が多数現れました。通勤は地獄だけど、家に変えれば庭付きのそこそこ広いマイホームに住めるというわけです。
通勤電車の疲弊、残業過多の働き方に疑問をもちはじめた人たち
郊外のマイホームに変えれば広くて綺麗な家に家族団欒できる。まさに日本人が求めるものがそこにありました。
しかし、マイホームを一括で買えるようなサラリーマンは皆無です。ほとんどが高金利のローンを組んで35年ローンでマイホームを買いました。
しかしバブルの崩壊、大規模リストラにより、大企業であってもいつリストラされるかわかない時代。仮に定年まで働けてもサビ残の嵐、長期的な通勤時間の疲弊により健康を害する人が多数。
もっと楽な仕事をしたいけど給与が下がるのでやめられない。マイホームのローンも残っているのでもっと残業しなくちゃいけない。
このように郊外の大きな家に住むために、都心部にアクセスするための貴重な時間と通勤電車という最も無意味で体力を消耗する通勤手段を長時間とるしかない働き方に疑問を持つ人が増えました。
通勤とか無駄じゃない?会社の近くに住めばいいじゃん。寝るだけだしという合理主義者の登場
ITバブルにより若くして億万長者になった起業家は、こぞって六本木や恵比寿などの都心部の超高級マンションに「賃貸」して住んでいました。
なぜか持ち家でなく賃貸であるかというと、「家なんて寝るだけの場所」と考える人が増えたからです。合理主義者の登場です。
会社に行くのに片道1時間以上かけるなんて無駄でしかない。そんな合理主義者は都心部の賃貸に住むことで通勤時間を短縮し、より仕事に邁進してさらに金持ちになっていきます。
このように近年では時間を有効に使いたいという合理主義者が多数存在しました。
インターネットの普及、空き家の増加による家の価格の下落、時間効率を有効にしたい合理主義者の大量増殖。結果、都心のコンパクトライフという概念が生まれた
バブルの崩壊により、家の価格は下落傾向にあります。都心部は大きな下落はないですが、バブル期のように平均的に高めの価格ではなくなっています。都心部に多少リーズナブルに住めるようになったのです。
さらにインターネットが普及し、都心でのコンパクトライフを推奨する人が増えました。家賃20万円以上しそうな都心部での生活なのに、意外と家賃が抑えられていることを知ります。表参道の1LDKで13万円くらいだったり。意外と住めるかもと思うようになります。
そして、激務高給でガンガン稼いでは、酒、ギャンブル、ブランドなどにガンガン消費するようなバブルな価値観がなくなった現在、ほどほどに働いて必要な分の給与をもらい、最低限便利な生活ができればいいと考える人が増えました。
インターネットに加えて、スマートフォンが登場。もはや無制限の通信ルーターさえ契約できれば、築50年のアパートだろうが、湾岸沿いの高層タワーマンションに住もうが手に入る情報は均一化されるようになりました。
とすると、家自体のクオリティは求めなくなり、むしろ家本来の意味である「住所」に価値を置くようになります。つまり職場に近いか、普段の遊び場に近いか、を家選びの際に考えるようになったということです。
都心部の方が職場や遊び場までのアクセスは当然良い。ただ家賃も割高。そうだ!コンパクトな家にしよう
このような時代背景のもと、都心部に住むことの重要性に気づきはじめた人がこぞって都心部に引っ越すようになりました。
子育ては地方や郊外の大きな家でやっていたけれど、子供が独立して部屋が余ってしまった。リフォームしてさらに広々とした空間にするのも良いですが、最近の流行りは家を売って都心部に小さなマンションに引っ越すこと。
80〜100平米もあった大きな郊外の家から、40〜50平米のコンパクトな都心部の家に住む。これなら家の値段もそこまで大きく変わることはありません。
人が使っていない空間にお金を払うことは、とても勿体無い。ものが多くてコンパクトな家では荷物が入らないというなら、無駄に溜まってしまったモノを断捨離しよう。これがミニマリストなりシンプルライフに繋がっていきます。
まとめ。都心部でコンパクトライフは本当にオススメ!20平米一人暮らしの筆者でも3年間住んで確信しました
というわけで、今回はなぜ都心部のコンパクトライフが流行りだしたのかについてまとめてみました。
タクミは3年間神楽坂の20平米程度のマンションに一人暮らししています。40平米ですらめっちゃめちゃ広いと感じるので、80平米なんて想像のできない広さです。
もちろん、20平米なのですから、物理的に40平米の部屋と比較すると狭いです。しかし、「狭いなあ」と思うのは、誰かが遊びにきているときくらい。
一人暮らしでは20平米もあれば十分です。クローゼットはスカスカです笑
断捨離でモノを減らして行けば、本当に20平米もあれば十分な広さになります。
20平米であっても、ベッドもソファもキーボードもテレビ台も余裕で置けます。まだスペースが余っているくらいです。
40平米の部屋に住んでしまうと、空間に何かモノを置きたくなってしまいます。つまり無駄なものを買ってしまったりします。
だとすれば、コンパクトな家に住んで、モノを最小限にする。余ったお金で旅行に行って人生経験を積むことにお金を使う。
こっちのライフスタイルの方がいいですよね。というのがシンプルライフの主義です。
ぜひ共感していただける人がいらっしゃいましたら、コンパクトライフを初めてみるのはいかがでしょうか。身軽になると、フットワークが軽くなって本当に楽しいですよ。
参考図書はこちらです。シンプルライフ。小さな家、コンパクトライフをやってみたいという人は、ぜひこちらを参考にしてみてください。
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