貯金を始めた人:今年こそは貯金を始めたい。でも今まで貯金できていなかった自分がいきなり今年だけ貯金できるとは思えないなあ。どうしたら貯金ができるようになるだろう。元々は貯金ができなかった人が貯金できるようになった話を聞きたい。
タクミです。貯金0から2年間で支出をコントロールできるようになった結果、貯金ができるようになりました。
2年前の2018年は貯金がどんどん減っていくことに問題意識をもっていました。
2020年は半年で、年間目標の100万円貯金を達成でき、1年間で250万円以上増やすことができました。
めんどくさがりな性格ですが、毎日家計簿をつける習慣が身につき、2021年で3年間になります。
ただ、元々貯金が0だった人が貯金できるようになるには「テクニック」が必要です。
なぜなら貯金を始めた人がぶつかる「貯金ができなくなる壁」がたくさん存在するからです。
今回は私自身が実践している「貯金を始めた人がぶつかる壁の乗り越え方」をまとめてみました。
貯金を始めた人にとって1つでも参考になれば嬉しいです。
貯金ができない人が貯金を始めたときにぶつかる壁「4つ」の乗り越え方。
貯金の壁1:貯金は簡単だと勘違いしている。
一つ目の壁は「貯金は簡単だ」と多くの人が考えているということです。
「貯金はいつかはできるものだ」と楽観視していると、いつまでたっても貯金ができなくなります。
あなたはこんなことを考えたことはないでしょうか。
- 貯金はいつかはできるだろう。
- 貯金は年収が増えていけばできるだろう。
私は2年前に貯金ができない時代には、上記のように考えていました。
社会人になったころ、一人暮らしの生活費に加えて、スーツ代や飲み会、デート、旅行など、いくらお金があっても足りませんでした。
しかし「年収は年功序列で増えるし、そのうち貯金はできるだろう。」と考えていました。
結果として、社会人4年目までは、年収に対して貯金がほとんどできていませんでした。
これは「貯金は簡単だ」と勘違いしていたからです。
貯金をするにはテクニックが必要です。
受験勉強では、何年もかけて勉強して準備しますよね。これは「受験は難しい」ということを知っているからです。
同じように貯金をすることも実は難しいです。
そのため、貯金をしたいと思ったら「貯金は難しいものだ」という意識をもって、きっちりと準備することが大切です。
本屋に行けば「貯金の方法」が毎年大量に出版されます。
この記事にヒットした人は、「貯金」という検索ワードを入力してこの記事にヒットしたはずです。
それくらい貯金できない人はたくさんいます。
貯金を始めた人は、まずは「貯金は難しい」ということをしっかりと意識して、準備をしないと貯金はできないものと考えましょう。
貯金の壁2:貯金がうまくいっている人と比較してしまう。
二つ目の壁は「貯金額を他人と比較してしまう」ことです。
「貯金は難しい」ということを意識したおかげで、しっかりと家計簿をつけ始めて、今までよりも月に1万円、2万円と貯金できる金額が増えてきます。
貯金を初めて少しずつ結果がでてくるのは素晴らしいことです。
しかしこの貯金の習慣をぶち壊してしまう考え方があります。
それが「他の人の貯金額と比較してしまう」ということです。
例えばこんな経験はないでしょうか。
- 同じ会社に入って同じ年収をもらっている同期ががっつり貯金できていて焦った。
- Twitterやブログを検索したら、同年代で「資産1000万円以上」の人を見つけてしまった。
- 「貯金 平均」「貯金 中央値」で検索したら、自分の貯金額は基準以下だった。
私はいまだに「他の人と貯金額を比較してしまう」ことをやってしまいます。
しかし貯金を始めようと思った人は「過去の自分」と比較するしかありません。
他人と比較すると、このような思考になり「貯金をしても無駄じゃん」と思って貯金を辞めてしまいます。
- 同期と貯金差があるけど「あいつは金を溜め込んでいるケチなやつ」だ。俺はあいつと違うから「お金を使って経済を回さない」とな。→貯金を辞める。
- 貯金0だったけど年間50万円も貯金できた!なのに同じ年齢で1000万円以上資産がある人と比較したらゴミのようね・・→貯金を辞める。
- 貯金をコツコツ継続できた!でも「貯金 平均」で調べたらぜんぜん下回っていた。俺はダメな人間だ。→貯金を辞める。
貯金に限らず、他人と比較して自分が劣っているとき、新しく始めた貯金習慣がばかばかしく感じて辞めてしまいます。
参考までに、私の会社の同期に「30歳、35歳、40歳のキリの良い年齢で親から1000万円無条件でもらえる」人がいます。
仮にこの人が40歳まで貯金が0であっても、40歳で3000万円の資産を持つことができます。
私は貯金を初めて年間250万円以上貯金ができるようになりました。
コツコツ家計簿をつけて、お金の知識を勉強して、ようやく貯金ができるようになったこの状態を「あと10年間継続できたら」ようやく3000万円の資産ができるわけです。
お金に余裕がある人は世の中にたくさんいます。貯金をする必要がない人もいます。
実家暮らしで悠々と生活できる人もいれば、上京して一人暮らしが必須で生活が苦しい人もいるわけです。
この壁を乗り越えるには「過去の自分と比較する」ように考え方を切り替えましょう。なかなか他人と比較しないというのは難しいのですけどね・・
貯金の壁3:予想外の大型出費で萎えてしまう。
貯金の壁3つ目は、予想外の大型出費が発生して貯金する気持ちが萎えてしまうというものです。
- 貯金の準備をして少しずつ貯金できるようになった。
- 過去の自分とだけ比較して、確実に貯金できるように支出が改善された。
このように貯金の習慣が身に付き始めた素晴らしい時期ですが、そのときに予想外の大型出費が発生します。
- 洗濯機、エアコン、MacBookが壊れて修理費用がかかった。
- スマホ、財布を落としてしまった。
- 体調不良、事故で予想外の医療費がかかってしまった。
- 虫歯の治療で数十万円がかかることがわかってしまった。
- 家族のサポートが必要になり、想定外のお金がかかった。
- 結婚式のご祝儀が頻繁に重なった。
- 賃貸の更新料で10万円以上かかってしまった。
貯金を始めた頃は、このような予定外の支出を考慮していない人が多いと思います。
- せっかく半年で30万円貯金できたのに、大型出費でほとんど使ってしまった→貯金を辞めてしまう。
- MacBookの修理で5万円以上もかかるの?!2ヶ月分の貯金がなくなった・・→貯金を辞めてしまう。
- 最近は結婚ラッシュだなあ。ご祝儀3万円は痛い出費なのに半年で3回もある・・→貯金を辞めてしまう。
本来は「貯金があったから予想外の自体でもお金を支払うことができた」わけですから、予想外の出費があると貯金をしていてよかったと気付けるタイミングです。
しかし、コツコツと貯金習慣を身につけたばかりの頃に、数万円〜数十万円がなくなるのは辛いですよね。
この壁に対しては「年間貯金計画をたてる時に予想外の出費を10〜20万円ほど見込んでおく」ことが大切です。
つまり「予想外の支出」を「想定内の支出」にしてしまえば、大きく貯金のテンションを下げてしまうリスクを避けることができます。
例えば「月に3万円、ボーナス10万円(年2回)で年間56万円の貯金をしたい」と考えた方は、「予想外の支出も考えて最低30万円貯金できればOKにしよう」と基準を下げておくことをオススメします。
予想外の支出は、年始に計画しておくことで貯金のモチベーションを保つことができます。
貯金の壁4:人生を無駄にしているように感じてしまう。
貯金の壁4つ目は「貯金をすることで、お金を使えず人生を無駄にしている」と感じてしまうことです。
- 貯金の準備をしっかりとして・・
- 1年前の自分と比較して貯金できるようになってきて・・
- 年始に予想外の支出もしっかりと計画して・・
ようやく月3万円ずつ貯金できるようになった人がいるとします。
しかし考え方によっては「月3万円分の経験値を諦めてしまった」とも考えられます。
「DIE WITH ZERO」という本では・・
- 26歳〜35歳でもっともお金が必要になる
- 45歳から貯金を使わないとお金を使いきれない
このように書いています。
「DIE WITH ZERO」は貯金に疲れた時に読むべき名著です。
お金は「年齢が若い方が使う価値は高い」という事実があります。
私の例でいえば、確実に年齢が若い方が少ないお金で人生を楽しむことができていました。
小学生の遠足では「200円」あればお腹いっぱい駄菓子を買えて満足でした。
高校生の頃は「月5000円」あれば、高校の売店でも帰りのコンビニでも買い食いができてカラオケも行けて満足できた。
大学時代は「5万円」あれば青春18切符と漫画喫茶、寝袋での野宿を駆使して10日間の国内貧乏旅行をすることができて忘れられない貴重な経験になりました。
社会人1年目で「表参道のうかい亭」で「1食4万円」使ったら、上司や同僚にも自慢できたし、そこから食事の重要性に気づき、食べ歩きをするようになった。
どれも素晴らしい経験ですし、30歳になった今でも思い出すだけで楽しかったなあと満足感があります。
しかし、30歳では国内旅行で野宿はできませんし、駄菓子を1万円分購入しても、食べきることも、満足感もありません。
今ではコンビニではなく成城石井を毎日使っていますが、すぐに習慣化されて当たり前になり、満足感は下がっていきます。
このように「お金は若いうちに使う方が価値がある」のは間違いないと私は思います。
それでは「若いうちの貯金は無意味なのか」というと全く違います。
学生時代から「お金をしっかりと管理しよう」と考えて少しずつ貯金習慣を身につけていれば、今はもっと貯金もできていたでしょうし、無駄に使ってしまったお金の分をもっと多くの経験を得ることに使えたはずです。
つまり「経験値を得るために若いうちにお金を使う」こと、そして「貯金をすること」のバランスを常に考える必要があります。
もし私が今「貯金0」であれば「社会人生活も慣れてきたのにお金の管理が全然できてないな。進歩していなさすぎてつらい」となっていました。
資産運用にも挑戦できなかったですし、常に不安の状態で生きる必要があったと思います。
若いうちにお金を使う方が価値はあります。それでも少しでも良いので貯金の習慣は身につけていくことが重要です。
まとめ。貯金ができると自信がでてくる。
貯金は身近な存在ではありますが、貯金しようとしてもなかなかできないという不思議なものです。
2021年だから貯金が重要なのではなく、100年以上前から全世界で「貯金をする方法」と「貯金できない人の話」は語り尽くされています。
ただ、幸いなことに日本で生きる以上は、治安が良く、水が飲めて、どこに居住してもよく、仕事を選ばなければお金を稼げて、国からの補助も受けられるので、相当に恵まれていることがわかります。
実は政府やマスコミが煽っているだけで「貯金はない」状態でも日本では楽しく生きていくことができます。
それでも私が貯金を始めたのは「貯金があると人生の選択肢が増えるから」です。
貯金があることで資産運用やお金を使ったビジネス(ブログ運営など)にトライできますし、お世話になった人にギフトを送ったり食事を奢ることができます。
貯金があるということで「常に余裕を持って生活できる」ことを実感できるのです。これは大変心地が良いものです。
決して数千万円〜1億円の貯金が必要というわけではなく「毎年資産が右肩上がりで増えており、仕事を辞めても1年間は生活できる」状態になれば、見え方が変わります。
そして貯金ができることで「自信に繋がる」のが一番大きなメリットです。
勉強や運動を継続するでも良いですが、同じように貯金ができるようになるというのは「自分と向き合って何にお金を使うか分析して、改善を継続する」ことの繰り返しです。
貯金ができたという実績は「自分で決めた貯金のルーティーンの効果が出てきた」ということですから「自分で決めたことを守れて自信に繋がる」ようになります。
まとめですが、日本では貯金をしなくてもなんとか生きていけます。
不安を煽る記事や人もたくさんいますが、ほとんどの場合「取り越し苦労」であることがほとんどです。
それでも「貯金ができる」ということは「行動をコントロールできる」ということにつながりますし、貯金以外のことに挑戦しても結果が出やすくなると思います。
貯金を始めるとたくさんの壁が出てきます。その壁を時間をかけて乗り越えていくと、少しずつ貯金ができるだけでなく、年々自分に自信が持てるようになります。
私もまだまだ貯金を始めたばかりです。2021年も継続してお金の管理をすることで、少しでも貯金を増やせるようにしたいです。