個人の能力次第で、昔よりも稼ぎやすくなった現代。とはいっても、実際には個人の能力主義なので、稼げる人はとてつもない成功を収め、そうでない人はバイトの方がましレベルの収入になるという格差があります。
YouTuber代表のヒカキンさんは、単に動画作成の専門家だけでなく、ボイスパーカッションのプロでもあります。実は海外の超大物バンドエアロスミスのボーカルであるスティーブンタイラーと共演するレベルです。
ヒカキンさんのように、動画作成のプロでありつつ、ボイスパーカッションのプロでもある人は1万人に一人レベルです。さらにゲーム実況や商品紹介のプロの肩書きも追加すると、ヒカキンさんは100万人に一人レベルの希少な人材ということになります。
さて、今回は100万人に1人の希少な人材になるという話。知っている方も多いと思いますが、100万人に1人の人材になるというのは、藤原和博(ふじわらかずひろ)さんの本で、よくでてくる言葉です。
- 1つの専門知識を10年極めて、100人に1人レベルになる
- また2つ目の知識を身につけて100人に1人レベルになる
- さらに3つ目の知識を身につけて100人に1人レベルになる
- 全てかけあわせると、100万人に1人のレベルになる。オリンピックのメダルレベルになる
このような考え方で、没個性に生きるのではなく、尖った専門知識を3つもてば非常に希少な人材になれるということです。
今回はどのように行動したら100万人に1人レベルの人材になれるのか考えてみました。
100万人に1人レベルの人材を目指せ?20代が考える、今から100万人に一人レベルになるための考え方とは?
ほとんどの人は、既に100人に1人レベルである
実は、ほとんどの人は100人に1人レベルであることがほとんどです。
100人に1人のレベルとは、だいたい対象の専門知識に対して1万時間を使うと取得できます。
1日3時間なら、年間約1000時間ですから、10年間同じ専門分野を極めていれば良いということです。
ということはサラリーマンの多くの人が、既に何かしらの分野で100人に1人レベルであるということです。
営業、企画、経理、技術、SE、管理職...どの職種であっても10年以上続けている人も多いと思います。
また、仕事であれば一日8時間は使っているのですから平日で40時間、52週あるので、1年間に2000時間は集中して能力を伸ばせていることになります。
つまり、5年以上働いている人は、既になにがしかの分野で100人に1人の人材なわけです。
1万人に1人レベルは難しい。
ほとんどの人が100人に1人レベルなのはわかりました。でもほとんどの人はこう思うはずです。「周りの人間と比較して、自分は普通だ」と。それは2つ目のスキルを取得できていない場合が多いからです。
仕事に忙殺されて、無趣味という人もそうですし、幅広く様々な趣味に興味がある人もいるので、なかなか2つ目のスキルが身に付かないんですね。
ちなみに2つ目のスキルというのは、何も仕事に直結するものでなくても良いです。カラオケでも良いですし、ゴルフでも良いです。趣味であっても、10年以上続けているモノがあるかということです。
もし、学生時代から、もしくは社会人初めの頃から続けている趣味があるのならば、10年間続けていくことで100人に1人レベルになります。
- 法人営業のプロであり、かつゴルフのセミプロである
- 経理の専門のプロであり、かつ英語の講師でもある
- 芸人でもあり、かつプロレス解説家でもある
実際に、テレビに出ている有名人でも、俳優でありバラエティもできる人や、芸人でありながら家電やプロレスに詳しい人が番組を持っていたりしますよね。
サラリーマンの傍ら、歌番組やモノマネ番組に出演して人気になる人もいます。
1万人に1人レベルになると、周囲と十分に差別化できるようになります。
100万人に1人レベルは時間がかかるが、希少性のある人間になれる
さらに3つ目のスキルを持つとなると、早くとも40代にならないと難しいと思います。1つのスキル取得に10年くらいはかかるからです。
しかし、3つ目のスキルを持つと、ついに100万人に1人レベルの希少性を持った人材になることができます。専門性が3つ合わさることによって、唯一無二の価値を提供できる人間になるのです。
- 営業のスキルもあり、英語のスキルもあり、ライターのスキルもある
→セールスのノウハウを、海外をターゲットにして公開する
- ITのスキルもあり、統計学のスキルもあり、競馬のスキルもある
→ビッグデータを用いた、競馬の予測システムを作成して一般に販売する
適当に書いてしまいましたが、3つのスキルが合わさることで、唯一無二のサービスを提供できるようになります。
どのようにして100万人に1人のスキルを身につけるか
ということで、タクミも3つのスキルを見につけて、将来的に100万人に1人のレベルになれる方法を考えてみました。
まずは本業の仕事から学べるスキルについてかんがえると、IT系やマネジメントのスキルは見につきます。具体的には、IT全般のひろい知識やシステムの仕組みの理解、ブログで言えば、HTMLの仕組みや、サーバの使い方など。そしてマネジメントの能力。あと数年は仕事を経験することで身につけます。
次に、ブログを10年近く書き続けると想定すると、ライターとしてのスキルが身につきます。とにかく、ライティングを続けること。
まだまだブログの歴史は浅いので、10年レベルで継続している人は少ない現状があります。有名なブロガーの方は、幼少時代から書き続けてきたという例外的な人以外は、3年〜7年くらいのキャリアな気がします。
タクミはまだ2年目。あと9年間はブログを書き続けることで、ライターとしての文章の書き方を見につけたいです。
最後の1つは、音楽か英語でしょうか。16歳から英語を学習してきてTOEIC900点レベル。さらに英語力を上げていくというよりは、いかにしてTOEIC900点までのレベルまで勉強するのか伝えるスキルというのは良いかもしれません。
音楽は8歳からピアノを習っているので、そこそこの難易度の曲を弾くことはできます。しかし、ピアノを弾く機会は少ないうえに、弾ける人が少ないのでノウハウを共有することは難しいかも。
カラオケならほとんどの人が趣味としているので、良いかもしれません。16歳でハマって、5000時間くらいはカラオケに使ってきたのではないかと思っています。
いずれにしても、専門的なレベルにもっていければ、かなり良いのではと思います。まずは本業のITと、副業のブログを書くスキルを身に付けたいところです。
まとめ。100万人に1人のレベルになるには、時間をかけること。そして本業の仕事と趣味に、もう一つのスキルを加えること
YouTuberに代表されるように、スキルといっても資格勉強などの専門的なスキルでなくても価値が出てきている時代です。
堀江さんが著書に書いていましたが、「コンビニのアイスをひたすら食べるアイス専門家」や「芸人をやりながらホームレスになりつつ、本を出したり、結婚までする専門家」など、スキルといっても多種多様です。
一昔前まで、有害だとまで言われていたゲームの実況中継のみで数十億円稼ぐ10代のYouTuberもいる時代です。
超トップレベルの難関大学に死ぬ気で合格して、さらに語学もペラペラになるまで勉強して、経済やら難関資格を在学中にとって、就職活動で外資系の超大手の投資銀行に入って、最高に結果を出して、出世して30代で年俸数億円です。
「好きなことで生きていく」というフレーズが話題になりましたが、一見遊んでいるように見えるYouTuberであっても数千万円〜数億円の収入があったりします。
もちろん成功者はごくごく一部ですが、このような人もいるということを許容しつつ、自分のスキルは何を磨けるか、何をトコトン突き詰めてスキルにすることができるか、考えてみてはいかがでしょうか。
そして、3つのスキルを身につけたときに、ほかの人にはない差別化ができることで、それ自体が個性となって、さらに収益につながったり、なにか影響力をもてるのではと思います。