タクミです。
近年はミニマリストという言葉が流行り、「ものをたくさん持つ人」よりも、「厳選したものを少量持つ人」が増えました。
私もその一人で、2015年頃から、所有するものを厳選し、少しずつですが「自分が気にいるもの」だけを集めるようになりました。
ミニマリスト的な生活というと「冷蔵庫なし」「ベッドなし」のイメージがありますが、実は人それぞれ「ミニマルな生活」は異なります。
今回は「ミニマリスト的な生活をするにはムダ遣いが必要」という理由についてまとめました。
ミニマリスト的な生活をするにはムダ遣いが必要
「価格が高いもの」が良いが、興味が薄いものは「価格が安いもの」でもOK
当たり前の話になりますが、「価格が高いもの」は良品である確率が高いです。
- 売り手が価格が高くしても、買い手が欲しがる
- 価格が高騰するが、買い手が欲しがる
- さらに価格が高騰して、買える人が限られる
- ブランド化、希少価値が高まり、さらに値段が高騰する
逆に、競合他社と差別化できない商品は、「コモディティ化した商品」と呼ばれ、「値下げ」することでしか価値を生み出せなくなります。
牛丼チェーンは「安いところ」が選ばれます。味はどこも変わらないからです。
ものを作るには人件費や、作業場所の賃貸料、材料費など必要で、値下げするには限界があります。
このように考えると、「価格が高いもの」は、「誰もが欲しがる良いもの」である確率が高いのです。
とはいえ、「誰もが欲しがる=あなたが欲しいもの」とは限りません。
例えば私は車を購入したことがありません。運転が苦手で、かつ都心に住んでいるので交通機関が充実しているので、そこまで欲しいと感じないからです。
好きなものにはお金を使う
車が好きな人は、カーローンを組んで500万円以上の車を購入すると思います。
同じように「タワーマンション」は、「戸建て庭付き」や「自然が多い場所」が好きな人は、見向きもしません。
しかし、「ステータス性」「利便性の高さ」「設備の良さ」「眺望の良さ」を求める人には、いくら家賃が高くても住みたいと思うでしょう。
欲しいものを厳選すると、「他人にとって価値があるもの」「自分にとって価値があるもの」が明確になっていきます。
一番ラッキーなのは「他人にとってはあまり価値がないもの」が「自分にとって価値があるもの」の場合です。
好きでなくても「評価されているもの」に1回はお金を使ってみる
残念なことに「自分にとって価値があるもの」を把握するには、1度は「他人にとって価値があるもの」を得てみる必要があります。
ブランドの服や腕時計、タワーマンション、ミシュランのレストラン、高級ホテルなど・・
「これは素晴らしい」と思うものもあれば「この価格で大した価値を感じない」ということもあるでしょう。
私自身、例えばファッションなら「腕時計は40万円超えの高級品を購入してよかったけど、スニーカーは10万円超えてもそんなに良くなかった」という実体験があります。
最初は身銭を切って、他人からも評価されている(価格が高いもの)を数年かけて購入していき、不要なものはメルカリで売却する。
たとえ、気に入らなかったとしても、「その価格帯のアイテムを持つと、どういう気持ちになるか」を体験することができます。
お金のムダ遣い。実は経験を買っている。
高級品を購入しても「ムダ」になることはありません。
仮にあなたにとって、お金を使った以上の満足度が得られなくても、「もし、これを買ったらどんな気持ちになるか」を知ることができます。
気になる高級品を買わないままだと、たとえ本来は不要なものでも、「気になるのに買えない状態」が続きます。
「ムダになる場合」とは、「自分が所持しても満足できなそうなものでも、なんとなく評価されているから買ってみたもの」のことです。
「CM、広告が頻繁に打たれているもの=広告費が傘増しされているもの=広告を打たないと購入されない程度のもの」ということを意識すると、「知名度があるから買う」ということが減ります。
残念ながら、あなたが何かを「欲しい」と思ったら、テレビCMやスマホの広告、電車の吊り革で、過去に見た宣伝を魅力的だと思ったのかもしれません。
広告を見ないようにするのは大変です。人のいない田舎にいって、テレビもネットも見なければいいのですが、それでは出家になってしまいます。
ある程度ムダ遣いをしないと、買ったものがムダだったのか、良いものだったのかも区別がつきません。
まとめ。ミニマリスト的な生活を意識するには、ムダ遣いをたくさんする
自分が本当に必要なもの、好きなものだけに囲まれる状態は素敵です。
しかし、いきなりミニマルな生活を心がけても、ムダなものを含めてたくさん購入した経験がないと、何が本当に必要なのか判断がつきません。
だからといって、無駄遣いをし続けていれば、いつまでたっても貯金ができませんし、リボ払いでムダな手数料を払う羽目になるかもしれません。
最初はバランスを取るのは難しいので、お金を使いすぎることもあると思います。
しかし、徐々にお金を使うところと、貯金をするところのタイミングが掴めるようになります。
私自身、社会人生活の最初の5年間は、年間50万円も貯金ができていませんでした。
しかし、その後3年で1000万円を超える貯金を作ることができました。
この間に、たくさんの無駄遣いもしましたが、それでもバランスさえ取れれば、お金を使う体験と、貯金をする体験を並行してすることができます。