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物欲が減るのは自然なこと。お金は20代のうちに使う。

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タクミです。30代前半の都内在住の男です。

 

30代になると「お金は20代のうちに使うのが一番良い」ということを実感します。

 

 

 

物欲が減るのは自然なこと。お金は20代のうちに使う。

私は29歳まで貯金をしようとは思わず、会社で稼いだお金を好きなことに使ってきました。

 

常に100万円〜200万円の貯金はありましたが、「もっと貯金したほうが良かったかも」と29歳の当時は思いました。

 

私の周りでも、同期入社の同僚の中で堅実な人は、1年目〜2年目から年間150万円以上を貯金していました。

 

社会人の5年間で年間150万円を貯めることができれば、20代で750万円の貯金になります。

 

同じ仕事をしていても、たったの5年間で貯金の差は500万円以上もあります。

 

投資をしていれば、この差はさらに大きくなりますから、貯金ははやく始めて、さらに投資できれば鬼に金棒です。

 

理論上はそうなのですが、それでも20代はお金を使ってよかったと思います。

 

それはなぜでしょうか。

 

お金を無駄遣いできるのは20代だけだから。

お金は20代以降、30代でも40代でも使うことはできます。

 

しかし、お金を無駄遣いできるのは20代のみです。

 

「ひょっとしたら素敵な出会いがあるかも」と期待していった飲み会

「ひょっとしたらモテるかも」と期待して買ったブランド品

「ひょっとしたら当たりのお店かも」と期待して入ったレストラン

「ひょっとしたら人生観が変わるかも」と期待して訪問した海外旅行

 

独身で時間もコントロールできる20代であれば、お金と時間さえ作れれば「ひょっとしたら」と思うことにお金を使えます。

 

30代になると結婚する人も増えます。両親の介護がある人もいます。

 

それ以上に「もう30代だし」という気持ちがでてきて、何をするのも20代より保守的になってしまいます。

 

知識も経験も浅い20代だからこそ、思いきったお金の使い方ができるのです。

 

30代の買いたいものは価格帯が上がる

30代になると周囲も収入が増えますから、購入したいものの価格帯が増えていきます。

 

私が一番欲しいのは「都心の家」です。マイホームではなく「将来、価値が上がる想定の東京都心の家」が欲しいのです。

 

それはこのまま会社員を続けているだけでは、30代〜40代、なんなら一生かかっても手に入らない価格帯です。

 

私の例は極端かもしれません。

 

しかし30代になり結婚して子供ができたらマイホームが欲しいという方は多いでしょう。

 

ブランド品は1点あたり5万円〜10万円、高いものでも20万円〜50万円で購入できます。

 

30代になればいつでも手のとどくものになるので、「いつでも買えるから」と思うようになり、物欲は下がります。

 

しかし、3000万円の家のローンを契約するのは勇気がいります。

 

東京郊外では5000万円〜7000万円の家ばかりで、到底30代のうちに購入できないものです。都心は中古でも8000万円以上が多いです。

 

20代のうちにマイホームが欲しいと思う人は少数です。

 

20代は物欲が高く、購入したいものの金額も低いのですから、買いたいものを我慢せず、好きに購入したほうが良いと思います。

 

30代になり、収入が増えて、20代のときに欲しかったものがなんでも買えるようになる頃には、残念ながら欲しかったものを買う気力がなくなり、「購入したらどうだろう」という体験ができなくなるからです。

 

30代はモチベーション維持が課題

30代になると仕事のモチベーション維持が課題になります。

 

20代のときは仕事を辞めたら買いたいものも旅行もできなくなるという恐怖がありました。

 

貯金も100万円前後しかないので、仕事をしないと賃貸の家も住めなくなり、実家に帰らないといけないからです。

 

30代になり貯金ができてくると、2〜3年間全く仕事をしなくても、今と同じ生活を維持できるようになります。

 

年間の生活費が300万円の方なら、600〜900万円の貯金さえあれば、この状態が実現できます。

 

一見、経済的に自立してラッキーな状態ですが、「何がなんでも仕事を続けないといけない」というプレッシャーが弱くなることで、仕事のモチベーション維持が難しくなります。

 

結局、仕事をする目的は「欲しいものを買うため」「生活を維持するため」です。

 

欲しいものは30代になると少なくなります。マイホームを買えないなら、生活を維持することを先に優先しますが、2〜3年分の余裕ができると、やはり仕事のモチベーションは下がります。

 

ただ、「20代の時に買っておけばよかった」という後悔はなにひとつありません。

 

30代になり、仕事をしなくても2〜3年の生活ができる余裕ができたのは、20代で買いたいものを購入して、そのおかげで30代になって物欲が減ったからだと思います。

 

「どうしても買いたいものがある」という状態のほうが人生は楽しいです。

 

つまり20代のときに「買いたいものがたくさんある状態」というのは、それだけ人生を楽しめる時期だということです。

 

まとめ。欲しいものは20代のうちに買おう。

貯金がないときは「貯金があればもっと安心できる」と妄想します。

 

貯金ができると、確かに安心感は手にはいるのですが、「これが買いたい!」というモチベーションが低下します。

 

高級家電、ブランド品、車。なんでも買おうと思えばいつでも買えるからです。

 

私は、20代のうちは、欲しいものばかり、いきたい場所ばかりでした。

 

お金が入れば欲しいものを買い、いったことがない場所を訪問する。

 

30代になって振り返ると、正しいお金の使い方だったと思います。

 

20代のうちにコツコツ年間150万円を貯金していれば、30代前半で1000万円以上の貯金ができます。

 

1000万円貯金できて安心感があるから、お金を使おうと思っても、30代になると買いたいもの、行きたい場所は少なくなっています。

 

20代時期の買いたいもの、行きたい場所がたくさんある状態は、人生のボーナス時期です。

 

貯金は大切ですし、具体的には1000万円以上の貯金があると、本当に余裕が生まれて楽になりますが、それ以上に「物欲」を大切にして、20代のうちに買いたいものは買ってしまいましょう。

 

20代前半〜中盤まではお金を使い、20代後半〜30代前半で貯金を少しずつ意識していけば、いづれにしても30代前半には500万円以上のまとまった貯金ができます。

 

物欲が減るのは自然なことです。物欲がある20代のうちに、お金は使っていきましょう。