タクミです。
人間は特に意味のない数値に影響を受けて生きています。
特に影響を受けやすいのが「1」「3」「5」の数値です。
小銭で考えると「100円」「300円」「500円」、お札で考えると「1000円」「3000円」「5000円」、そして1番上が「1万円」です。
例えば外食では「ワンコイン」というキャッチコピーが使われています。
これは100円や300円で食べられる定食のことではなく、500円で食べられるコスパの良いものを指します。
居酒屋では「せんべろ(1000円で酔える)」「3000円飲み放題」「5000円以下でこだわり食材」など、「1」「3」「5」は、分かりやすいので使われるのです。
ということは、貯金も同じことが当てはまります。
今回は貯金の心理的な壁を超えることについて、まとめます。
貯金の心理的な壁をうまく超える
学生時代に100万円作れる?
学生時代をふりかえります。
当時、私は大学生でしたので、お金を稼ぐにはアルバイトしかできませんでした。
時給は1000円。大学の授業もあるので、週に3〜4日、夜だけアルバイトをして月に3〜5万円稼いでいました。
それでは学生時代にどれくらい貯金があったのかといえば、「5000円〜5万円」です。
実家に住んでいたので家賃や食費はかかりません。そのため、毎月のアルバイト代は好きに使うことができました。
ガストで深夜までオールしたり、カラオケに行ったり、ルミネで服を買ったり、春日のラクーアで贅沢をしたり。
このように、毎月のアルバイト代は全て使い切り、翌日のアルバイト代が振り込まれるのをじっと待つような生活でしたので、貯金はありませんでした。
私は、4年生大学を1年留年していて、5年間在籍し、その後、大学院に2年間在籍したので、合計7年間も学生をしていました。
7年間は長いです。もし、たったの月1万円でも貯金をしていたら、7年間で84万円になります。
それ以外にも、お年玉を毎年5万円以上もらっていたりしたので、うまく貯金していれば100万円を貯めることはできたでしょう。
社会人になると、企業により異なりますが、毎月20万円以上、6月、12月のボーナスで30万円以上振り込まれるようになると思います。
一人暮らしをしていると、自分で家賃や光熱費を払う必要はありますが、10万円以上のまとまったお金が振り込まれるのですから、貯金100万円になるのは、学生時代ほど難しくありません。
このように自分のことを振り返ると「貯金100万円を超える」ことが1つ目の大きな壁であることが分かります。
社会人20代のうちに待ち受ける壁
社会人になってからの貯金の壁は、先ほどの100万円の次に300万円、500万円になります。
1000万円貯められる人は相当レアケースなので除外するとして、100万円〜200万円で貯金が貯まるケースは多いと思います。
私自身、社会人に25歳でなってから29歳までの4年間は、貯金100万円〜200万円でした。
なかなか300万円まで貯められず、30歳手前のボーナスでようやく300万円になり、投資を始めて運用益がではじめると、400万円になりました。
30歳までに500万円を貯められる人はもれなくすごい人だと私は思います。
貯金500万円を超えると貯金1000万円は確定?
貯金300万円と貯金500万円。その差は200万円ですが、ここにも壁があると思います。
私は貯金額が200万円の時に、こちらの記事を読んで「貯金450万円までは頑張ろう」とモチベーションを保っていました。
こちらの記事によると、「貯金450万円を超えることができれば90%の確率で貯金1000万円を作ることができる」と書いています。
内心「そんなことないよな」と思っていたのですが、実際に私も、2021年1月には450万円だった貯金は、2年後には1000万円を超えました。
貯金300万円までは短期間でも頑張れば貯められますが、貯金500万円は2年以上の期間が必要になります。
つまり、貯金450万円(約500万円)を作れたということは「お金が貯まる生活を2年以上継続できた」ということになります。
この状態になれば、あとはお金が増えていく一方になるので、時間が経てば自動的に貯金1000万円を超えることができるのです。
1000万円を超えた後は難易度が上がる
1000万円を超えたあとは、3000万円、5000万円の壁になります。
一般には1000万円を貯めるのも大変ですが、そこからさらに3000万円、5000万円になると「アッパーマス層」「準富裕層」というカテゴリに分類されます。
野村総合研究所さんが発表しているものになりますが、「世帯の金融資産」となるので、独身の方よりも、共働きの方の方が有利になります。
ここまでくると、貯金の壁の難易度が跳ね上がります。
私の場合、貯金450万円から貯金1000万円までは2年強で到達しましたが、1000万円から3000万円まで2年半(2026年1月頃)では到底難しそうです。
1000万円の壁を超えるには
そして1000万円の貯金があると「1000万円あればもう十分だろう」という気持ちになりがちで、気をゆるませると、貯金のペースが落ちてきてしまいます。
対策として、私が好きなYouTuberのそんせらさんの動画では「1000万円を超えたら、そこから300万円を別口座に移して、意図的にもう一回1000万円を目指すようにするのがいい」と紹介していました。
そこで私も一部のお金を別口座に移してみようと思いましたが、私の場合は、資産の90%以上が証券口座にあるので、それは難しそうです(証券口座を複数持つメリットがないため)。
貯金0から100万円にするのと、貯金1000万円から1100万円にするのは、おなじ100万円が増えていてもインパクトが全く異なります。
それではどうしようかと思っていましたが、私の場合は運よく米国株投資の評価額が上がり、かつボーナスシーズンでしたので、一気に1000万円から1300万円まで増えました。
1300万円になると、1000万円と300万円があることと同じになりますから、百万の位の300万円を、500万円にしようというモチベーションが湧いてきました。(結果的には1500万円になる)
1000万円を超えたあとは、無理に口座を分けなくても、0円→100万円→300万円→500万円・・と、百万の位を増やしていくことを目標にするのが良さそうです。
まとめ。貯金の壁を超えるには貯まる体質を作る
貯金を始めると、必ず貯金の壁にぶつかります。
今回は「1」「3」「5」という数値に着目しましたが、この他にも年齢の壁もあると思います。
いづれにしても、貯金額を増やしていくには「お金が貯まる体質を作る」ことを優先させて、あとは時間の経過とともに自然に増えていく、というやり方が良さそうです。
貯金額を一気に増やそうとしても、受験間近になって一夜漬けの勉強をするのと同じように、貯金はできません。
貯金は短距離走ではなく、長距離走です。マラソン感覚で考えていかないとなかなか貯まりません。
特に明確な定義はないですが、例えば1億円を貯めることを目標にした場合、
0円:0m
100万円:400m
300万円:1.2km
500万円:2km
1000万円:4km
3000万円:12km
5000万円:20km
1億円:40km
このようなイメージです。このように見ると1000万円貯めても、まだまだ序盤ですね。
貯金をする場合は、「貯金はあせらずコツコツ」を意識して、それ以外のことに集中して、気がついたらお金が貯まっていた、という状態が理想なのではと思いました。