タクミです。都内で働く30代です。
私は会社員歴8年目です。
8年間、同じ会社で働いていますが、同期ではすでに転職、退職した人もいますし、誰でも会社を辞めたくなるタイミングが必ず訪れると思います。
会社を辞めたくなるタイミングと対策
会社を辞めたくなるタイミング1:同じ仕事をくりかえすことのマンネリ
社会人3年目になると転職者が多くなるのは、一通りの仕事のやりかたを覚えてしまうからというものがあります。
はじめは何もかもが新鮮で楽しい。大変なことやトラブルが起きても、時間の経過とともに何とでもなるのが会社員です。
しかし、3年間も同じことをしていれば、人間関係も仕事の進め方も覚えてしまうので、サクサクと効率よく仕事ができます。
一見、良さそうに感じますが、人間はできるようになったことを繰り返しやるのに苦痛を感じるようです。
同じ仕事をくりかえすマンネリを防ぐには、定期的な人事異動が効果的です。
ただ、人事異動は自分の意思ではどうにもならないのが会社員です。
同じ仕事をやるにしても、やり方を少しだけ変えてみたり、通勤経路を週に1回は変えて見たり、ランチで今までは行ったことがない場所に行ってみたり。
ちょっとした変化を自分で起こしていく工夫をすることが、マンネリ化で仕事を辞めたくなるのを防ぐことになります。
会社を辞めたくなるタイミング2:将来いくらもらえるかが予想できる
会社員の場合、年次や役職で年収は決まっています。
部署の先輩を見れば、何年後にいくらの年収がもらえるのかわかってしまいます。
ある程度有名な会社なら、転職サイトなどから具体的な年収を知れてしまいます。
このように、数年先の自分の年収がわかってしまうことで、答えを先に見た状態で問題を解くのと同じ状態になります。
年収の大小に関係なく「ランダム性」がないと刺激を感じにくくなるのです。
解決策としては、多少なりとも年収にランダム性を与える「残業代」などを稼ぐくらいしかありません。
なお、転職することは解決にはなりません。他の企業でも、年功序列で給与テーブルも公開されているのであれば、今の会社と同じ悩みを抱えることになるからです。
他のやり方として「本業以外に副業をやる」というのがおすすめです。
副業は、実をいえば1円も稼げなくてもOKです。副業をやることで、「稼げるか稼げないか」のランダム性を楽しめるので、逆に本業の給与は安定させたくなります。
副業で月に1〜2万円稼げていたのが、数年後には月1000円しか稼げない。投資で1日15万円増える時もあれば、20万円減る時もある。
副業でこれだけ不安定な状況を体験すると、本業の安定した給与がいかにすごいことかを実感できます。
会社を辞めたくなるタイミング3:職場の人間関係
どの組織にも、自分とは合わない人、自分を攻撃してくる人、は一定数います。
私も8年間の会社員生活で、最初の5年間はそのような環境で人間関係が嫌になることもありました。
時間の経過とともに、人間関係がマシになることもありますが、これも人事異動を待つことが一つの対策になります。
大きめの企業であれば、定期的にジョブローテーションで人が入れ替わることがあります。
公務員でも同じくです。そうなると、たとえ今の人間関係が悪くても、2〜3年後には改善されることもあります。
もし、数十年先まで同じ人間関係が続くということなら、転職も視野に入れてもいいかも知れません。
もしくは、「仕事はお金を稼ぐために嫌なことを我慢するもの」と割り切って、余計なコミュニケーションはせず、淡々と仕事をするのも手です。
会社を辞めたくなるタイミング4:多様な価値観の人を見たとき
今は、世界中の人の生活を、インターネットを通じて見ることができます。
- 低コストで生活するコツを持っている人が、少量のお金で仕事を辞めて自由に生きている
- IT関連の人が、毎日リモートで仕事をして、好きな場所に出かけている
- 自分をアピールして知名度をゲットし、案件の紹介で稼げる
- 投資で成功して、タワーマンションの悠々自適な生活を送る
時間とお金に自由な人を見ると、時間とお金に縛られる会社員の働き方を辞めたくなることがあります。
対策としては、余計な情報をシャットアウトすることです。
理由としては、インターネットの良い情報は、良い面しか公開していないという点があります。
- 低コストで生活できる人でも、贅沢はできず老後不安もある
- リモート生活に飽きて定住したい。人と対面でコミュニケーションを取りたい
- 収入が不安定。知名度は永続せず炎上リスクに怯える
- 投資は毎日、100万円、1000万円単位の金額が増減して疲れる
対策としては、会社員でも多様性のある働き方をする、というものがあります。
- リモートワークができる企業を選ぶ。
- 出社時間、退社時間が自由(フレックス性)な働き方をする。
- 有給休暇が取りやすい企業にする。
安定した働き方に加えて、働き方も多様化できれば、安心して長い間働くことができます。
まとめ。会社を辞めたくなったら立ち止まる
私は、「会社を辞めたくなったら少し立ち止まる」ことをおすすめします。
病気になる寸前まで激務でメンタルがやられている状態は別ですが、そうでない場合は、今回ご紹介したどれかに当てはまると思います。
会社を辞めても、現在と同じような待遇の職場に転職できるごく一部のエリートの人には当てはまりませんが、大抵の場合は、転職をすると待遇が悪くなります。
特に大手企業に入った人は、周囲もエリート揃いですから、他の人の職場や、多様な働き方をする人がよく見えがちです。
私個人の例ですが、20歳のころに過去に大学を辞めようとしていました。
中退届をもらったものの、たまたま印鑑を忘れてその日は提出できず、そのタイミングで大きな震災があり、結果として留年して大学に残りました。
正直、単位をとるのも大学にいくことも一苦労でしたが、なんとか1年遅れで大学卒の資格を得ました。もし大学卒の資格がなければ、東大の大学院も受けることができません。
もし東大の大学院に入っていなければ、今の企業にも入れずです。会社を辞めたくなるどころか、辞めたいと思える会社で働けていない状態になっていたと思います。
幸運にも、8年間の会社員生活を続けられていますし、現在はありがたいことにストレスも業務負荷も少なく、まだ同じ企業で働けそうです。
多くの方も、学生時代の体験があって、縁があって今の会社で働いていると思います。
会社を辞めたくなるタイミングは大抵同じ理由です。今いる環境でもまだできることはあると考えてみると、もう少しだけ働いてみようと思えるかもしれません。