タクミです。
選択肢が多いと疲れますよね。
実は人間は選択肢が多いと、逆に選ぶことができなくなる性質をもっています。
やりたいことがたくさんあるのに、いまいち行動力がない。そんなときは選択肢をあえて少なくすることが良いかもしれません。
選択肢をあえて少なくする習慣をもつ
ある研究の事例があります。
スーパーの商品のラインナップが多いほうが、お客さんは喜んで購入する機会が増えると予想されていたところ、2〜3個に絞ったほうが売上は良かったというものです。
インターネットが発達したことで、何をするにも選択肢が多くなってしまいました。
例えば「学校」です。私は1990年生まれですので、インターネットでSNSが発達したのは2010年の20歳ごろでした。
このころ、すでに大学2年生(留年していて2回目)になっていて、それまでは高校を卒業したら、就職するか、専門学校、大学に進学する選択肢しか知りませんでした。
2000年生まれの人は、高校生の時代が2015年からになります。
この時期は、iPhoneも普及していて、YouTuberやブログなど、会社員として働くこと意外にも選択肢もあることがわかります。
こうなると、本来は大学の受験勉強をするべき人が、勉強をするべきか、フリーランスやYouTube活動、SNSに精をだすべきかといった、選択肢が多いことによる悩みが増えてしまうのではないか、と私は思います。
週末の過ごし方
社会人の方なら、リフレッシュできる週末の土日をどう過ごすか、悩んだことがあると思います。
- 昼過ぎまで眠る
- のんびりコーヒーや紅茶を飲む
- ネットサーフィンを楽しむ
- 勉強する
- 運動する
- 趣味のピアノや絵を見る
- 都内のイベントに出かける
- デートに行く
- 親元に帰る
週末の過ごし方だけでも、いくらでも選択肢があがります。
これだけの選択肢の中から、年間52回、土日2日とすると104回も、選択をしないといけなくなります。
選択をすることはエネルギーを必要とします。何をするか悩むだけで、せっかくの休日の時間が、気がついたら昼過ぎ、夕方過ぎ、夜になって「何もできなかった」という後悔だけ残ってしまうようになります。
選択肢を絞ったほうがいい
選択肢が多いことは幸せなことです。しかし、あえて選択肢を絞っておいたほうが、やるべきことをやれるので、余計なエネルギーを使わなくて済みます。
例えば今週は体を休める。と決めたなら、体を休めることに集中する。昼まで寝てもいい。
美味しいランチを食べに行ったり、デリバリーでケンタッキーやマクドナルドを食べてもいい。
今週は何か目標に向けて頑張ると決めたなら、土曜の朝イチ、もしくは金曜日の夜から勉強や運動のスケジュールを立てるだけでもしてみる。
勉強もして、運動もして、新しい料理も作って、趣味のピアノを習いにいって、子供を公園に遊ばせて、洗濯物や掃除をやって、家計簿をつけて・・
休日になんでもやろうと詰め込んでしまうと、どれも中途半端になってしまいます。
やることは1つか2つに絞っていきましょう。
まとめ。選択肢をあえて少なくする
この選択肢を少なくする習慣は、私自身も実践しています。
私の場合、ここ3年間は、ある意味、週末は何をしても良いという、幸せな状態になりました。
仕事も安定しており、お金の支払いに追われるものはなく、家族もいて「週末に何かしないといけない」ということはない状態が、ここ3年続いています。
仕事の昇進に必要な資格はとっていますし、結婚のためにデート相手を探すこともなく、家族の介護が必要でもない。
だからこそ、ここ3年間は、自由気ままに余暇を楽しんでいました。
ただ、自由気ままな状態も飽きてきます。目標がないまま年齢だけ重ねるのが、なんとなく寂しいというか、成長した気がしないんです。
そこで、去年から勉強を再開することにしました。年間10万円ほど、ITの参考書やオンライン講習、資格の受験料を支払い、年間の勉強時間が500時間になりました。
もっと勉強できる人はいますが、年間500時間の勉強というのは、毎日かかさず1日1.5時間以上の勉強をしたことになりますから、私にとって、それまで年間、数時間の勉強しかしなかった時代とは別人になりました。
せっかく勉強をしたものの、1年間で新しい資格をとれたりしたわけではないのですが、自主的に知識を学んだことで、本業の仕事の理解度が大幅に向上し、仕事が去年よりも楽しくなりました。
やらなくても問題ないことをあえてやってみる。そのためには勉強をする。
このことから、週末の時間の使い方は、勉強か読書を優先するようにしています。
もちろん、都内のイベントに参加したり、友人と遊ぶこともありますが、基本的には勉強にしています。
これは私の一例ですが、運動習慣や新しい趣味など、今までやってこなかったこと、そしてやらなくても問題ないことに、あえて挑戦したい人は多いでしょう。
せっかく働き方改革で、本業の労働時間が減って、余暇の時間が増えました。余暇に何をするか、選択肢は膨大にあり、毎週、考えていたらエネルギーが持ちません。
まずは「選択肢を絞ってみる」ことを意識してはいかがでしょうか。