タクミです。
社会人2年目の冬のボーナスで奮発して2足の革靴を買いました。
たしか三越本店と三越伊勢丹で買った記憶があり、どちらも1足4〜5万円しました。
仕事はスーツだったので2足を愛用していましたが、5年目あたりでボロが出たのでクリーニングをしてごまかしていました。
6年目になり、歩くときに足をくじきやすくなったり、歩くスピードが遅くなったり(老化かも)、足の裏が痛くなるようになって、革靴の限界を感じました。
そこでオールソールという修理方法で、2足のうち1足分だけ、修理に出すことにしました。
【高額だけど】革靴の修理でオールソールを依頼してみた。
オールソールの修理は高額
革靴の修理の見積もりを出したところ、2足とも「オールソール」が必要ということ。つまり革靴の底を完全に張り替える必要があるようでした。
オールソールは、ソール自体の価格が1万円〜1万5000円ということで、さらに靴磨きや内側の破れた部分の補修をいれると2万円を超えてしまいます。
2万円なら、もう1万円プラスすることで、リーガルなどの革靴を新品で購入できます。
また、修理をしたところで、皮のシワや経年劣化した部分はそのままです。
そう考えると、革靴の修理は、正直「高いな」と感じました。
一旦、その場では修理にださずインターネットで相場を見てみることに。しかしオールソールは1万円以上はあたり前にかかることがわかりました。
2足分の修理だと4万円以上の費用がかかってしまい、これでは負担感があります。そこで、まずはお試しで1足分の修理を依頼しました。
革靴の価格は上昇している
今回、修理に出したのは「ステファノ・ブランキーニ」という「革靴界のフェラーリ」といわれているイタリア製の革靴です。
2017年に購入した際は52,000円で、新卒2年目の私は脇汗が垂れるほど高いと思ったのですが、2023年は7万円以上の価格に上昇しています。
男性の革靴は、年々価格が上昇しているようです。最近は海外の輸入革靴はどれも1足10万円を超えていて、バブルのように感じる価格です。
もう1足は日本製の「大塚製靴」の革靴で、ステファノ・ブランキーニよりはお買い得の38,000円でした。
大塚製靴の革靴はゴム製のソールなので、足底が薄くなってきたとはいえ、まだまだ使えます。
一方で、ステファノ・ブランキーニの足底はレザーソールで、ソールに穴が空いてしまっていたので、完全に寿命を迎えています。
そこで、オールソールの修理はステファノ・ブランキーニにすることに決めました。
オールソールの価格
オールソールは「ミスターミニット」さんに依頼しました。
- オールソール:14,000円
- ハーフソール: 3,100円
- 破れ補修: 3,000円
- 靴磨き: 3,000円
- クーポン: ー1,400円
- 合計: 23,870円
かなりボロがでていたので、気になる点を修理したら、合計で24,000円弱になってしまいました。
ただ、ステファノ・ブランキーニは、大塚製靴と比較すると革が強く、歩きジワが少ない印象で、まだまだ数年はもつだろうと考えました。
革靴ではありませんが、私が所持しているルイビトンのキーケースの革と、プラダの財布の革を比較すると、ルイビトンの方が数倍、革が強く汚れにくいのに似ています。
仮に新品で3〜4万円の費用を出して革靴を購入しても、ステファノ・ブランキーニと同じ革質にはならない、ということを踏まえると、修理して長く愛用したほうが良いという論理です。
元手がいくらの革靴なら修理しても良いか、という点は皆様も頭を悩ます部分かと思いますが、私の感覚的に「5万円以上の革靴」であれば、革の質が良いので、修理して10年使ってみる、という手も良いと思います。
まとめ。革靴も歯医者と同じようにメンテナンスしよう
革靴を2〜3年で買い替える人や、ボロボロになっても、だましだまし使い続けている人も多いと思います。
私自身、革靴のコストは高いので、なかなか修理に出す勇気がなく、結果的にオールソールが必要な段階までボロボロになってしまいました。
「良い革靴は奮発すれば一生モノ」というのは幻想で、都会の硬いアスファルトでガシガシ使っていれば、どんな革靴も5年もたずボロが出ます。
別の例ですが、紳士靴の最高峰のブランド「ジョンロブ」のスニーカー(14万円!)を愛用していましたが、3年も経つと汚れが目立ち、修理もできないということで手放しています。
革靴はスニーカーとは別ですが、仮に20〜30万円を出してジョンロブを購入していたとしても、やはり5年も使えばメンテナンスは必須になっていたと思います。
せっかく勇気を出して5万円以上の革靴を購入したなら、たとえ修理代金が1〜2万円かかったとしても、メンテナンスをして少しでも長く利用できるようにしてみるのはいかがでしょうか。
ちなみに、革靴のオールソール修理は2〜3週間はかかりますので、修理後の状態については、年明けに記事にしようと思います。
私は、「少量でも良いので、品質の良いものを長年使う」という考え方が気に入っています。
「価格が高いものは長持ちする」と思っていますが、私が所持しているジョンスメドレーのニット(35,000円)も、ジャブスのボトムス(28,000円)も、カルティエの革ベルト(43,000円)も、3〜4年使えばボロがでてメンテナンスが必要になります。
それでも、新しいものを買うよりも長く使っていきたい、ということで、コストはかかってもメンテナンスをして4年以上使っています。
革靴は購入するのもメンテナンスするのもコストがかかります。
それでも、1度これだ!と決めたアイテムは本当に限界になるまで愛用し続けたいと思います。
修理にコストがかかるとしても、そもそも修理できること自体が素晴らしいことだと考え方を改め、ステファノ・ブランキーニの革靴の到着を待ちたいと思います。