引越ししたい人:心機一転、新居に引越ししたい。せっかくなら広くて築浅の物件がいいなあ。でも家賃が今より増えるのが心配。引越しで家賃を上げる場合、どこに注意すればいいのだろう。
タクミです。一人暮らし歴6年目で、社会人になってから引越しは都内で3回しています。
①新卒時代:実家(東京23区内)→一人暮らし(新宿区)
②社会人4年目:一人暮らし(新宿区)→一人暮らし(港区)
③社会人6年目:一人暮らし(港区)→一人暮らし(千代田区)
私は引越しのたびに家賃を上げてきました。最初は「家賃を上げて大丈夫だろうか」と不安でした。
もちろん家賃は安いにこしたことはないですが、住み心地が良い家には高い家賃がつきものです。
そこで今回の記事では、引越しで家賃が上がってしまい「家賃を支払えるかな?」と不安になる方に向けて「家賃を上げる際の注意点」をまとめました。
「せっかく理想の家に引越しできたのに、貯金がなくなってしまって退去予定・・」とならないように参考になれば嬉しいです。
引越しで家賃が上がって不安な人に。注意点を解説。
家賃が上がる際の注意点1:家賃と年収の目安を参考にする。
引越しで家賃が上がるのは、たとえ月に5000円だとしても不安ですよね。
そこで引越しの際に家賃と年収の目安を参考にしてみましょう。
https://job.j-sen.jp/jobshil/289
出典元:ジョブシル
こちらのサイトでは年収に対する家賃の比率と目安が書かれています。
たとえば年収400万円の方であれば、家賃は以下の目安になります。
- 年収に対する家賃の比率が30%:家賃10万円
- 年収に対する家賃の比率が25%:家賃8.3万円
- 年収に対する家賃の比率が20%:家賃6.7万円
理想的には家賃は年収に対して20%以下に抑えたいのですが、都心部に住むなら現実はほぼ不可能です。
なぜなら都心部の港区・千代田区・中央区・渋谷区・目黒区で一人暮らし用の物件を調べると、家賃は10〜15万円が相場であるからです。
間をとって家賃13万円の物件に年収の20%で契約しようとすると、年収は800万円必要になります。これは20代〜30代前半では難しい水準ですよね。
また家賃と年収の比率がわかっても「実際にはどうなの」と思う方がいると思いますので、私の例を紹介します。
①新卒時代:実家(東京23区内)→一人暮らし(新宿区)
→年収400万円/家賃9.5万円(28.5%)
②社会人4年目:一人暮らし(新宿区)→一人暮らし(港区)
→年収600万円/家賃10.9万円(21.8%)
③社会人6年目:一人暮らし(港区)→一人暮らし(千代田区)
→年収720万円/家賃13.7万円(22.8%)
①新卒時代は「1K20平米で家賃9.5万円とか高すぎる」と思ってました。
実際には年間50〜70万円ほどの貯金ができるレベルで、生活に苦労しませんでしたが、ブランド物の購入、海外旅行など大型出費はしてませんでした。
②新宿区神楽坂から港区麻布(1K20平米)に引っ越すので「港区だと生活水準があがって貯金できなそう」と思ってました。
しかし家賃を年収の25%以下にしていたので、1年目は年間100万円、2年目は260万円の貯金をしながらブランド物を購入したり、旅行や高級レストラン・ホテルを楽しめました。
③千代田区の1LDK、分譲マンションというハイステータスな物件を破格で契約しました。
家賃は約3万円上がりましたが、家賃の割合は25%以下にしていますので、無理なく年間100万円〜200万円は貯金ができると考えています。
今回は私の事例をあげましたが、家賃の割合は年収の25%以下を目指すと生活は非常に楽になります。
どうしても家賃目安以上の物件に住みたい!という方でも「家賃比率を年収の30〜35%」までにしておくといいと思います。
家賃が上がる際の注意点2:引越しの初期費用を抑えるため「礼金0円」の物件を狙う。
引越しで条件のよい家に引っ越すときに家賃が上がるのは仕方ないことです。
そこで貯金を減らさないように「礼金0円」の物件を狙うことをおすすめします。可能なら「敷金0円」のゼロゼロ物件だと初期費用を抑えられます。
「敷金」は退去時の費用として使えるのですが、「礼金」は返ってこないので0円にこしたことはないです。
私は麻布の物件も千代田区の物件も「ゼロゼロ物件」でしたので、家賃に対する初期費用を30万円〜60万円ほど抑えることができました。
日本では「敷金」「礼金」を引越しの際に支払う文化があるのですが、近年はゼロゼロ物件も増えてきました。
ゼロゼロ物件は「ヤバい条件や幽霊でたりしないの?」と私は思ってましたが、3年間住んでみて何も問題はありませんでした。
特に「分譲マンション」の場合は部屋の大家さんごとに家賃や共益費、敷金、礼金が変わります。
家賃が相場の半額であるなど、明らかに割安の場合には何か理由があると思いますが、「大家さんが空室を避けたいから」という理由で敷金、礼金を0円にしていることが多いそうです。
引っ越す物件の過去の家賃相場や共益費、平米数、向きなどの情報は「マンションレビュー」のサイトで無料で確認できます。
引用元:マンションレビュー
マンションレビューの家賃相場を見ると平米数、階数だけでなく、同じ条件でも年代や部屋により価格が異なることがわかります。
引越し先のマンションの過去の家賃相場が知りたい場合は「マンションレビュー」を参考にしてみてくださいね。
家賃が上がる際の注意点3:可能なかぎり大量の物件を時間をかけて探す。
私は②の麻布の物件を見つけるまで1年半、③の千代田区の物件を見つけるまで2年強かかっています。
これだけの時間をかけた理由は「引越しで失敗したくない」という気持ちが人一倍強いからです。
それだけの時間をかけて物件を探したからこそ、私は条件に合う物件が出た際には内見なしで当日〜翌日には申し込みができました。
しかし、学校や職場の転勤・転職などにより、急遽、1〜2ヶ月の短い期間に物件選びをしないといけない場合も多いと思います。
短い時間の中で物件選びをする場合、大抵1〜3月などの引越しシーズンの引越しで家賃が割高の時期になると思うので、割安の物件を見つけることは難しいです。
そこで以下の条件に当てはまるかについては最低限見ておくことをオススメします。
- 大通り沿い、路面電車の側でない(騒音はストレスになります。)
- 治安の悪い立地でない(犯罪件数は地域ごとに確認できます。
- 変わった間取りでない(正方形から離れると部屋は使いにくいです。)
- スーパーが徒歩圏内にある(10分以上かかると生活が不便になります)
家賃を上げる場合でも、先ほどの家賃比率30%前後であれば、経済的には問題ありません。
しかし、せっかく引越ししたのに引越し先の条件が気に入らないと、引越し費用がもったいないですよね。
家賃を上げる場合は可能なかぎり物件調査に時間をかけて、理想に近い物件を探してみましょう。
まとめ。引越しで家賃を上げるなら家賃比率に注意しよう。
引越しをする際に家賃が上がってしまうのは心配になりますよね。
家賃を上げるなら「年収に対する家賃比率を30%以下にする」ことを基準にすれば、引っ越し後に貯金が減っていく心配は減ります。
また今現在の年収では家賃比率が30%を超えてしまう場合でも、2〜3年後に年収が増える見込みなら家賃比率を35%まで上げても問題ないでしょう。
もちろん家賃比率を20%以下にしたり、実家で暮らすことで多くの貯金をすることもできますが、都心部に住むとなるとどうしても家賃比率が高くなります。
家賃を上げる場合には、家賃比率に気をつけて無理のない生活レベルを維持できるようにしてくださいね。