シンプル都心ライフ

都内で働くITエンジニアの都心ライフ。主要キーワード:大学院/TOEIC/就活/都心ライフ/ホテル/SPG/米国株投資/副業

「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」を30代会社員が読んだ感想

f:id:steveperry1373:20230708083250j:image

タクミです。

 

今回は「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」という本を読んでみました。

 

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)は2016年に出版されたベストセラーです。

 

コンセプトは「人生100年生きるなら今までの生活を変えよう」という物です。

 

私は30代前半の会社員ですが、20代の頃から「本業に縛られず色々やってみたい」と思っているタイプの人間です。

 

そのため、本書にあるように100年生きられる時代には生き方を変えれるようにしたいと思います。

 

というわけで本の内容をご紹介します。

 

 

 

「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」を30代会社員が読んだ感想

100年生きる時代に変わること

少し前までは「学生時代に勉強をして有名大学に入り、公務員や大企業に入ることが安泰」と言われていました。

 

これを分析すると「勉強の期間」「仕事で稼ぐ期間」「老後の期間」の3ステージがあると考えられます。

 

今までは「老後の期間」が20年程度でした。

 

60歳に引退して80歳で亡くなるとしたら、その間のお金を蓄えておけば十分だったことになります。

 

しかし100歳まで生きる時代になると、老後は20年から40年と2倍になります。

 

単純計算で「老後の資金が2倍必要になってしまった」と言えるわけです。

 

そのため、今後は「60代で引退する」ことが難しい時代になるといえます。

 

そうなると70代、80代でも仕事を続ける必要が出てくるわけです。

 

また、仮に60歳で引退した時に、老後40年の蓄えがあったとしても、それだけの長い時間を、ノンビリと過ごすのも退屈に感じるかもしれません。

 

寿命が伸びているのは、生活環境や医療事情が年々改善されているためで、大変喜ばしいことです。

 

しかし、寿命が伸びるとするならば「今までのように老後に備えて生きるのではなく、新しい生き方をする必要がある」といえます。

 

その回答が「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」には書かれています。

 

100年時代には「有形資産」と「無形資産」のバランスが重要

100年時代を生きる上で、大きく必要になるのが「老後のお金」と「無形資産」です。

 

老後のお金は、前述の通り「老後の期間が長くなったので、その分のお金を確保する」ことが必要になります。

 

もう一つの「無形資産」とは「友達」や「家族」「コミュニティ」などのつながりの強さのことです。

 

例えば、学生時代に一生懸命に勉強して、仕事を始めてから残業を厭わず仕事人間になって老後を向かえた人がいたとします。

 

この人は「勉強」と「仕事」以外の「家族」「友人」「コミュニティ」のつながりが弱いため、老後にお金があっても「孤独」を感じやすくなります。

 

お金のように目に見えて価値がわかる「有形資産」と、目には見えないけれどお金では手に入りにくい「無形資産」のバランスを取ることが重要になってきます。

 

この2つを得るために、本書では多くの人のサンプルが出てきます。

 

有形資産を得るには「生涯学習」

有形資産とは「お金」と言いかえられます。

 

日本では、私を含めて大多数の人が「企業」に勤めてお金を稼ぎます。

 

この時、お金を稼ぐのに必要なのは「個人のスキル」ではなく「どの企業に勤めるか」です。

 

社会人になってから資格試験の勉強をして転職するよりも、学生時代に有名大学に入って、まぐれでも高給の大企業に入った方が生涯賃金は高くなりやすいです。

 

生涯賃金が2億(一般企業)の場合と3億(大企業)の場合、それ以上(高給の企業)では、25歳から65歳まで40年働くとして、1億円異なるごとに年に250万円の差が出ます。

 

これが一般的な考えですが、100年生きる時代では「65歳までは有名大学の学歴で稼げるけど、それ以降は稼げない」可能性が高いです。

 

仮に65歳までの生涯賃金が2億円だとしても、65歳から80歳まで15年間、年収300万円を稼ぐスキルがあれば4500万円、年収500万円を稼げれば7500万円にもなります。

 

高給の企業に入れた人は、本業が非常に忙しいので、社会人になってからスキルを身につけるのは難しいです。

 

一方で、一般的な企業に入社した人でも、余暇の時間にスキルを磨いて、65歳以降の老後から、もしくは兼業として仕事ができれば大きなお金になります。

 

例えば25歳から35歳までは本業に集中し、35歳から40歳で新しいスキルの勉強、40歳からは兼業で週末のみ仕事をする、というシミュレーションもできます。

 

もし40歳から年収100万円分を追加で稼げれば65歳までに2500万円も生涯賃金をプラスにできます。

 

有形資産である「お金」を稼ぐには、18歳から22歳ごろまでの大学受験・大学院受験のスキルだけでなく、仮に大きな金額でなくても新しいスキルを学んで稼げるようにすると、長い老後が楽になりそうです。

 

「無形資産」は意識しないと身につかない

有形資産を増やす方法は、単純で簡単です。

 

空き時間を仕事かスキルアップに励んで、24時間お金を稼ぐことを考えているだけでいいからです。

 

一方で「無形資産」を増やすには、意識的にお金を稼ぐこととは別の考え方をする必要があります。

 

例えば「趣味」をやるとします。

 

趣味は一人でできるものもあれば、大勢でできるものもあります。

 

一人の趣味のメリットは「自由にマイペースに趣味をできること」です。

 

その一方で、デメリットとしては「交友関係が広がらない」ことがあげられます。

 

大勢でできる趣味のメリットは「趣味を継続しやすい」「交友関係を広げやすい」ということがあります。

 

その一方で、デメリットとしては「一人の時間がなくなる」ということがあげられます。

 

どちらの趣味が好きになるかは個人の性格に依存しますが、老後の長い期間を考えて、無形資産を増やすことができる「大勢でできる趣味」の方が、メリットは大きいかもしれません。

 

もちろん一人でできる趣味をやって、時間を消費することはできるので、無理にコミュニティを増やす必要はありません。

 

とはいえ、有形資産を増やすために仕事とスキルアップをし、無形資産は一人趣味を堪能する、という形だと、老後は寂しい生活になる可能性が高くなります。

 

有形資産と無形資産のバランスをとりつつ、若い時代から意識して行動することが重要です。

 

30代の私が「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」を読んだ感想

私が本書を読んで学んだことは以下の通りです。

 

  • 有形資産を増やす行動に偏っているので、無形資産を増やす行動を増やしていきたい。

 

私は本業の傍らブログ等を書いてお金を稼いだり、資産運用をして、長い老後のために「有形資産を増やすこと」に力を入れています。

 

その一方で、無形資産である「趣味」はピアノ、水泳、散歩、読書など、一人でできるものばかりで、交友関係を広げる行動が非常に少ないと感じています。

 

20代の頃は生涯独身でも、生きていくためのお金が稼げていれば、それなりに楽しい人生が送れると考えていました。

 

しかし30代になると結婚や子育てなど、価値観が変わってきます。

 

このままの生活を続けていると、有形資産は満足に増やせても、老後の無形資産を増やすことが難しくなるのではと思っています。

 

そのため、30代の今から無形資産を増やすための行動を意識してやっていきたいと思います。

 

まとめ。「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」を読んでみよう。

今回は「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」を30代会社員が読んだ感想をまとめてみました。

 

ベストセラーということもあり、具体的なストーリーもあって読みやすいです。

 

ぜひ、若いうちから本書を読んで、将来の準備を始めてみてはいかがでしょうか。