シンプル都心ライフ

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仕事に過度な期待を持たず淡々とやる、という話。

タクミです。

 

学生時代は将来の会社員として働く生活がどのようなものか想像するのが難しいですよね。

 

私も大学生の頃におぼろげながら「将来は海外で働いたり、いい家に住んで贅沢な生活をしたい」と思っていました。

 

社会人になって7年目。30代になった今になると、学生時代には想像できなかったことが徐々にわかるようになりました。

 

おそらく、今後40代〜50代と年を重ねるごとにわかることも増えるのではないかと思います。

 

そこで今回は30代会社員の私が、社会人になってからわかったことをまとめてみました。

 

結論としては、「仕事は仕事としてとらえて、過度な期待をしないのが良い」ということです。

 

仕事に過度な期待を持たず淡々とやる、という話。

1:全ての条件を満たす「完璧な職場」は存在しない。

全ての条件を満たす職場は残念ながら存在しません。

 

給与が高い職場はもれなく「激務・高ストレス」です。24時まで働くのが当たり前だったり、上司や顧客の厳しい詰めに合うこともよくあります。

 

まったりした職場は「給与が低い・スキルが身につかない」です。ノルマや納期に追われず、1日8時間の作業量が必要ない職場は楽ですが、給与も安く、スキルが身につきません。

 

それなりにまったり、給与も平均より良いという中規模の会社は、待遇には不満はないものの、知名度が低いので、周囲の人に自慢することは難しいです。

 

就職活動、転職活動では、夢のような待遇、ステータスを求めてしまうと思いますが、正直なところ、全てを満たす職場はほぼ存在しない、と私は思います。

 

「給与」「ステータス」「安定性」「やりがい」「スキルが身につくか」のどれを重視するのかは難しいですし答えがありません。

 

少なくとも「何かしらは妥協する必要がある」ということを知っておけば、仕事に対して過度に期待することは減ります。

 

2:「働きやすさ」は運によって左右される。

「働きやすさ」は運によって決まります。

 

体感ですが、月に30時間くらい(1日約1.5時間)までの残業で、年休を年間10日ほど取れる職場であれば、体力的には問題はないかと思います。

 

また、月に80時間を超える残業になったとしても、時間休暇や年休を自由に申請できる会社であれば、自分自身でなんとか調整することもできます。

 

同じ会社でも、部署が異なれば業務内容も顧客も変わります。別の会社に転職したと思った方が良いでしょう。

 

人間関係も同じく、部署によって体育会系、軍隊の部署もあれば、草食系でゆるい空気が流れている部署もあります。

 

残念ながら、どれだけ有名企業に入社しても、部署のあたり外れにより、働きやすさは大きく変わってきます。

 

もし、今の部署が外れであっても、数年後の部署異動を待つか、可能であれば上司、人事に相談してみるなど、環境を変える工夫をしてみることをおすすめします。

 

3:フィクションをノンフィクションと勘違いしない。

職種にもよりますが、ドラマや雑誌であるような華やかな仕事は少なく、基本的には地味な「事務作業」がメインになります。

 

仕事で評価されやすいのは、事務仕事のやり方を短時間で理解して、大量の処理をそつなく、ミスなくこなせることです。

 

変に、個人のクリエイティブな発想を出して評価してもらおうと考えるよりも、まずは仕事の進め方をきっちりと理解して、こなす必要があります。

 

私は、新人時代はここを勘違いして、「自分だけができる付加価値を見出そう」としていましたが、それよりも「上司、顧客の指示の意図を正確に理解して、期待されたものに近い成果物を作る」ことが重要です。

 

差が出てくる部分は「読解力」です。会社独自のルールがぎっしり書かれた書類の内容を正確に理解したり、法律やITの知識が必要な場合は、用語の意図をすばやく理解する必要があります。

 

人間関係をうまく構築するために、ドラマでは偉い人に飲みの場で仲良くなる場面が出てきたりしますが、大企業の場合、自分が普段コミュニケーションできるのは課長レベルまで、ということが多いですので、そもそも会うことが難しいです。

 

私は学生時代に勉強や読書をあまりやってこなかったのですが、仕事を始めてから勉強の重要性に気がつきました。

 

4:お金がいくら必要かは人それぞれ。

仕事を選ぶ上で、まずは年収で決めることが多いと思います。

 

お金がいくら必要かは、人それぞれです。

 

最低限、生きていけるだけのお金が欲しいのか。同年代の人くらい稼げれば満足なのか。同年代の人よりも稼ぎたいのか。

 

どの地域に住みたいのか。家にこだわりはあるのか。独身でいるのか、家族を持ちたいのか。

 

実家はどれくらいお金に余裕があるのか。お金のかかる趣味はあるのか。

 

いろいろな要素があって、いくら必要かは決まります。

 

年収は多ければ多いほど良いです。それだけお金を使って選択肢が広がるからです。

 

日本の中でも家賃相場が高い地域である、千代田区番町や港区麻布、南青山であっても、一人暮らしなら、家賃5万円ほどの築古のアパートがあります。

 

ただ、築浅で70平米以上の広々とした家に住みたいと考えた場合、家賃は30万円以上になるので、普通の会社員では、ほぼ住むことが不可能になります。

 

通勤時間を1時間〜1時間半とっても問題ないなら、関東近郊に住んで、同じ条件で家賃10万円〜15万円のところを探せばいくらでもあります。

 

そうなれば、年収にこだわる必要もありません。

 

何を目標にして年収を決めるのかは、自分が何をしたいのか、によって変わります。

 

周囲の人がいくら稼いでいても、自分が必要な分のお金を確保できれば、それで十分です。

 

5:インターネットの情報はほどほどに。

インターネットは素晴らしいのですが、弱点がいくつかあります。

 

まず、インターネットの情報は、その時点での「トップレベル(とGoogleが判断したもの)」しか検索にヒットしません。

 

例えば、私はブログを6年間書いています。この記事を更新すると、数週間、数ヶ月後には検索された際にインターネットでヒットするようになります。

 

ただ、その検索順位は分かりません。トップ10に入れば、検索1ページ目に表示されますが、1000記事以上書いてきて、そんな記事は1〜2記事のみです。

 

ほとんどの記事は1000位〜10000位のように、普通の人が頑張って検索条件を絞り込まないとヒットできないようになっています(「シンプル都心ライフ」「〇〇」のように、私のブログ独自のキーワードを入れればヒットしますので、ぜひ検索してください)

 

なので、インターネットの情報というのは、ほとんどが「国」「企業」の記事が独占することになります。

 

「国」であれば問題ないですが、「企業」であれば自社の商品をPRするために、記事の内容が偏ってしまうこともあります。

 

仮に「個人」の記事であっても、多くの人はお金が欲しいので、自分ではおすすめしていない商品リンクを貼ったり、都合の良いことしか書かない記事ばかりが出てきます。

 

YouTubeも全く同じです。視聴者に見られないとお金にならないので、視聴者目線に立った動画ばかりがTOPに出てきます。

 

人気動画は10万再生、100万再生という数値ですが、一般的には1000回再生されればすごいもので、通常は100回も再生されないのです。

 

そのため、私のブログも含めて、インターネットの情報はほどほどに楽しみましょう。

 

特に就職活動、転職活動の記事は要注意です。転職サイトにお金が入るように、「転職した方がメリットが大きい」という結論になっているからです。

 

他にも「FX」「不動産」「学習教材」「健康食品」「ダイエット」関連の記事など、A8netなどに紹介されている広告の記事は、「書き手が商品を売ることが目的」という目線でみましょう。

 

A8netを見ればわかるように、9割以上の商品は一般的には不要のものです。

 

一方で、Amazonや楽天で購入するような「本」や「飲料」などは、本当におすすめしている人もいるので、そちらは信憑性が高いと思います。

 

「インターネットの情報は、発信者が必ず目的を持って書いている」ということを念頭に入れておくことをおすすめします。

 

まとめ:仕事に過度に期待せず淡々とやろう。

今回は学生時代には分からなかった、会社員になって分かったことをまとめました。

 

「自分に最適な仕事がある」と思い込んでしまうことがあると思います。

 

しかし、全ての条件を満たす仕事はないですし、仕事を冷静に考えれば「社長や株主を豊かにするために、労働力と時間を提供する」作業です。

 

最近は「静かな退職」というトレンドが出てきているようです。最低限の仕事だけこなして定時に帰る人を指します。

 

仕事をサボっているわけでも、会社に問題を与えたわけでもない「ルールを守った当たり前の行動」に対して、わざわざトレンドになっているわけです。

 

本来、仕事に熱意もやりがいも必要ありません。お金を稼ぐために労働力と時間を支払っているわけです。

 

必要な分のお金が稼げるならば、仕事をダラダラやって残業代を稼ごうとしたり、残業時間の多さが「熱意?」になって、評価されるというやり方をしなくても済みます。

 

話が脱線しましたが、たとえ就職活動や転職活動で希望している会社には入れなかったとしても、特に問題はないということです。

 

私も、第一希望の石油開発会社に最終面接で落ちた時は、1ヶ月ほど悲しみに暮れていました。

 

労働時間も多くなく、それなりに高給が期待でき、東大、京大のエリートの学生が多い職場で、都心で働ける、という過度な期待を持っていたのです。

 

結果として、給与はそこそこだが、残業は非常に多い、ただ安定しており都心で働けるIT企業に入社となりました。

 

悔しい気持ちはいまだに残っていますが、今の仕事も色々と経験させてもらえる機会があり、生活には困らず、それなりに楽しんでいます。

 

仕事に過度な期待を持つと、そのギャップに苦しんで、せっかく入社した会社を短期間で退職してしまうことになります。

 

これから就職活動や転職活動をする方は、過度に仕事に対して期待をせず、淡々とやることをおすすめします。