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過去の資格試験の受験費用と費用対効果を考えてみた

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タクミです。

 

私は会社員になる前は、大学院受験用にTOEIC、TOEFLの勉強、そして会社員時代はIT系の資格を受験しています。

 

勉強にはお金と時間がつきものです。せっかくなら費用対効果の高いものだけ勉強したいのですが、人それぞれの環境により異なります。

 

何より、TOEICのようにスコアが5点単位で必ずわかる試験はマイナーで、一般的には「合格」「不合格」のどちらかしかなく、不合格になると費用対効果を感じることすらできなくなります。

 

私は資格マニアではありません。そのため、仕事で必要だから取らないといけなかったものばかりですが、とった後に役立ったものもあれば、そうでないものもあります。

 

ということで、30代の私タクミが過去に受験してきた資格試験と、費用対効果について、私の独断でまとめました。

 

 

 

過去の資格試験の受験費用と費用対効果を考えてみた

受験した資格一覧

私が過去に受験した資格は以下のとおりです。合否に限らず記載しています。

 

そして費用対効果を5段階で評価してみます。受かっていないもの、受けていないものは無印です。受かる予定のものは受かった想定で書きます。

 

  1. 数学検定3級:★★
  2. 英語検定5級
  3. TOEIC:★★★★★
  4. TOEFL CBT:★★★★
  5. TSST(英会話):★
  6. 情報セキュリティマネジメント:★
  7. 基本情報技術者:★★
  8. 応用情報技術者:★★★
  9. ITIL ファウンデーション:★
  10. Project Management Professional(PMP):★★★★★
  11. 安全情報確保支援士
  12. ビジネス実務法務検定3級

 

金融関連の資格は入っておらず、主に英語とITの資格になります。

 

1.検定関連

英検は小学校高学年、数検は中学3年生のとき、どちらも親の勧めで受験しました。

 

英検は地元の英会話スクールに通っており、そこで受験した記憶がありますが、全く勉強した記憶がなく、おそらく不合格でした。

 

数検は無事に合格。人生初めての成功体験でした。

 

検定関連は2級以上あると費用対効果を感じられるのではと思います。

 

私の場合は、自己啓発の意味合いが大きかったです。

 

元々、中学2年生の後半まで勉強らしい勉強はせず、地元の公立中学でオール3の成績だったので、何も取り柄がない学生でした。

 

それがたまたま、中学3年生の時の数学の担任が怖い人で、席が一番前になってしまい、仕方なく授業を聞いていたら、数学の成績だけが3から5になり、そのまま数検3級もとったという流れです。

 

ここが、私が勉強に初めて主体的になったタイミングでしたので、今でも記憶に残っています。

 

高校時代は検定を受けることが頭になかったのですが、佐藤優さんの本を読むと、英検、数検を受験することをおすすめしていたので、学生の方は面倒でも3級あたりをとっておくといいのではと思います。

 

https://filt.jp/lite/issue110/s01.html

佐藤優さんのコラム:引用元FILT様

 

もう一つは、数学検定です。まず中学生までの数学でこぼれているものがないか、数学検定3級でチェックします。それから準2級で高校1年生、2級で高校2年生くらいまでに習う範囲をちゃんと押さえておく。なぜなら今後はIT化、ビッグデータの取り扱いで統計の知識が非常に重要になってきます。

 

2.英語関連

英語の費用対効果が高いことは周知の事実ですが、TOEICは受験しやすい資格だと思います。

 

年に数回開催されていて、合否でなくスコアが表示されて、毎回アドバイスがついてくるからです。

 

通常の資格試験では合格か不合格しかありません。

 

しかしTOEICはスコアが必ずでますので、勉強の成果がわかりやすい点が良いです。

 

すでに最後の受験から10年が経ちましたが、890点を取得したことで、東大の大学院に合格でき、就活時のアピール(多少)になり、海外出張に選ばれるきっかけになったので、間違いなく費用対効果は高いです。

 

私自身、18歳の大学内の受験から24歳の就活中まで継続してTOEICを受けて、410→510→680→755→820→840→830?→890と、徐々にスコアがあがったことがモチベーションになりました。

 

費用対効果を感じやすいかどうかは業界によります。

 

私はIT業界で、英語が苦手な人もいるという点からスコアが目立ちやすかったのですが、それでも周囲には帰国子女やTOEIC満点、海外MBAまで、いくらでも上の人がいました。

 

また大学院でも同期のほとんどは700〜890点は持っていたので、とれる人はサクッととってしまう印象があります。

 

それでもTOEICの知名度は日本では高いです。海外で役に立たないという話は無視してよく、日本で役立つなら十分です。

 

受験費用ですが、だいたい1回6000円当たりで、大学で開催されたIPテスト以外では、7回くらい受けた記憶があります。ざっくり約5万円とします。

 

参考書も色々買っており約3万円と考えると合計8万円です。

 

TOEICがあることで昇進したり、就活で年収が10万円でも高い企業に内定できれば、1年かからず回収できるコスパの良さです。

 

何度か受けていけば、コツも掴めてスコアメイクしやすいので、TOEICは特に学生の方におすすめです。

 

また英会話に特化したテストもあります。

 

私は、会社でTSSTという英会話テストを受けています。こちらは1〜9段階で、ざっくり100をかけるとTOEICのスコアと同じになるくらいの指標です。

 

TSSTはレベル5で、TOEIC700点以下くらいの実力しかないことがわかりました。英語圏でビジネスをやりたいならTOEIC700以上になったらTSSTの方が良いと思います。

 

3.IT関連

IT関連については、全分野でブームになっている「ITパスポート」は、私は受験したことがありません。(過去問をネットで解いたりはしています)

 

IT企業以外の人であれば、ITパスポートを取ることで、IT分野を広く浅く理解できます。

 

また、どの組織にも必ず情報システム部門があると思います。

 

その部署からIT企業にシステム開発、保守を委託する際にも、ITパスポートの知識があれば、何も知識がない状態よりも優位に仕事を進められると思います。

 

IT企業といっても、どの分野の専門家になるかで、必要な資格は異なります。

 

まず、IT業界にいる人なら、業務で役立つのは「基本情報技術者試験」です。

 

ITパスポートの数段上の難しさなので、IT業界以外で合格している人は本当にすごいと思います。

 

ただ、どの組織でも役立つTOEICのスコアとは異なり、IT分野の資格は、IT企業にいるなら持っていて当然という雰囲気があり、時間をかけて取得したから優遇されるとは限らないので、費用対効果は低くしています。

 

一方で、基本情報技術者試験の学習をすることで、業務には確実に役立ちます。

 

つまり合格しないにしても、勉強した内容が直接業務に出ることが多いので、結局は勉強が必要になります。

 

IT業界には、医師免許や弁護士のような取得しないと業務ができない資格はありません。

 

その一方で、勉強を続けないと業務についていけなくなり、評価されにくくなり、中には適性がないと自己判断して転職、退職するというリスクがあります。

 

ある意味、仕事に費用対効果を求め、平日のアフター5、土日祝に絶対に勉強はしたくない、という人にとっては、IT業界自体が費用対効果は悪いものになります。

 

話を戻します。さらに1段上の応用情報技術者試験については、完全にIT業界の人向けの試験です。

 

業務に必須ではないにしても、ほとんどの人が受験、もしくは合格しているのを見て、結局は受けることになる試験だと思います。

 

応用情報技術者試験の方が、基本情報技術者試験より★一つ多い理由は、多くのIT企業で昇格の条件になっているからです。

 

また、さらに1段階上の高度情報技術者や、中小企業診断士において、一部の試験が免除できるというメリットがあるからです。

 

ITの資格で最も費用対効果が高いと感じるのは「PMP」です。この資格はIT業界限らず、他分野でもマネジメントのスキルを持っている証になるので、抜群の効果がありました。

 

この資格は本当に取得してよかったです。対外的にもプロジェクトマネジメントの専門家と評価されますし、社内の昇進でも評価されます。また転職エージェントにも評価されます。

 

ITの資格はたくさんありますが、PMPと同じレベルに評価されるのは「高度情報技術者」の資格になります。

 

いずれも難関の応用情報技術者試験を突破した上で、さらに専門性を尖らせた試験なので、取得している人も少なく希少価値があります。

 

なお基本情報技術者、応用情報技術者、高度情報技術者は、どれも受験料が7500円程度です。

 

ただ、一発合格の人にとっては費用対効果は高いと感じるかもしれません。

 

私のように基本3回、応用7回も受けている(逆の意味で)レアな人間だと、トータルで8万円以上の受験費用を支払っており、参考書代もいれて10万円くらいはかかっています。

 

ちなみに費用対効果抜群といったPMPは、3回目の合格で、1回5〜6万円の受験費用を2回負担していますから、参考書もいれて15万円はかかっていますし、更新料2万円も含めると、かなりお高いです(外国の試験高い。。)

 

同じようにITILの試験も1回5万円かかりました。同じ受験料ならPMPの方が圧倒的に評価されると思います。

 

4.法律関連

30代になってからスタートした法律関連は、まずはビジネス実務法務検定3級を受験予定です。

 

私は理系大学、大学院出身で、業種もITですので、法律はほぼ勉強したことがありません。

 

しかし、法律の知識がないと、システム開発の提案も限定的になってしまうと思いました。

 

今後はビジネス実務法務検定2級、宅建、そして中小企業診断士と受けていければと考えています。

 

まだまだ勉強を始めたばかりで費用対効果はありませんが、少なくともIT業界では必須の試験ではないので、私にとっては完全に趣味の領域です。

 

ただ、長い職業人生を考えた時に、ITの知識だけ持っているよりも、法律の知識を持っている方が、老後を含めて長く働けるのでは、と漠然とした気持ちで勉強をしています。

 

完全に老後のキャリアを見据えた勉強ですが、異分野の勉強は新鮮で面白く感じます。

 

ビジネス実務法務検定は7700円。試験会場で受けるタイプを選択しました。

 

趣味としてはやや高めですが、年に2回程度の試験と考えれば趣味費として悪くないと思います。

 

まとめ。

過去の資格試験をふりかえると、小学校で受験した英検5級から始まっていたのだと思い、感慨深いものがあります。

 

私は幸いにして、平日夜や土日に勉強するのが耐えられない、というタイプではなく、むしろ手持ち無沙汰な状態が苦手で、何かを常にしていたいタイプなので、資格の勉強というタスクがあることが嬉しく感じます。

 

資格試験も楽しいことばかりではありません。辛かったのは誰かから命じられて受ける場合です。私は基本情報技術者試験が当てはまります。

 

ただ、苦手な分野でも時間をかければ(いつかは)突破できるかもしれません。

 

数回、不合格になる分野は適性がないときっぱり諦めるように、合理的に判断する人の方が多いと思います。

 

とはいえ、私の場合は、学校の勉強も担任の先生が怖かったというきっかけでスタートしたくらいですし、人それぞれ、勉強したくなる時期は異なります。

 

たまたま高校生までに勉強の波が来れば難関大学に合格できるでしょうし、たまたま大学生で来れば士業関連の資格に合格できるかもしれません。

 

私は中学3年生(15歳)、大学3年生(21歳)、社会人8年目(32歳)で、勉強のモチベーションが高い時期にあたりました。

 

たまたま勉強のモチベーションが高い時期に、費用対効果が高く、周囲から評価される大学に合格したり、資格を取れると、生涯賃金は増えます。

 

しかし、勉強のモチベーションはコントロールできないものです。完全に運によるものと、私は考えています。

 

余談ですが、大学時代の留年仲間の中には、ある地域で屈指の進学校出身の子が何人かいました。授業に出ずパチンコが好きでした。卒業した人もいれば、退学を選んだ人もいます。

 

一方で、短大から4年生大学に編入し、東大の大学院に進学し、大手企業に入社した人もいます。私以上に向上心に溢れた人でした。

 

勉強できること自体が非常に恵まれているということだと実感します。費用対効果なんて考えず、興味のある分野を勉強するのが良いです。(私もこんな記事を書いておいて、チョコレート検定やワインエキスパート検定に興味があります。)

 

勉強のモチベーションがいつ高まるのかは予想できません。一生来ない人もいると思います。

 

今回はあくまで私の体感でしかありませんが、検定、簿記、宅建、危険物取扱、何においても、目標に向かって勉強できる状態である人は大変恵まれています。

 

私も、勉強のモチベーションが絶えないうちに、いろいろな試験にチャレンジしようと思います。