タクミです。30代の都内在住の男です。
今回は「情報セキュリティマネジメント(SG)」という国家資格を受験し、無事に合格することができました。
この資格はIPAという情報処理推進機構が主催しており、難易度は4段階のレベルのうち「レベル2」と、比較的やさしい試験です。
最近有名な「ITパスポート」がもっともやさしい「レベル1」となっていますので、情報セキュリティマネジメント試験は、ITパスポートよりも難しいレベルとなります。
IT分野の国家資格はいくつもあります。有名な基本情報技術者試験は「レベル2」ですので、情報セキュリティマネジメント試験と同じです。
もう一段上の「応用情報技術者試験」は「レベル3」になり、さらに難しくなります。
この上のレベル4には、プロジェクトマネジャーや、セキュリティスペシャリスト、ITストラテジストなどの資格があり、どれも高難易度となっています。
このように、IT分野の国家資格はピラミッド式にレベルが分かれています。
今回、私が受験した情報セキュリティマネジメント(SG)試験は「レベル2」なので、多くの方が独学で受験して合格できるものだと思いました。
【国家資格】情報セキュリティマネジメント(SG)試験を受験してみた
情報セキュリティマネジメントはIT企業でない人向け
情報セキュリティマネジメント試験は、IT企業で働いている私のような人向けではないと感じました。
例えるなら「普段はIT業務に直接関係しない部署で働いているけど、セキュリティ担当を任せられた」という方向けの試験です。
情報セキュリティマネジメント試験の体感難易度ですが、同じレベル2に定義されている「基本情報技術者試験」よりは圧倒的に楽に合格できると思います。
逆にいえば、比較的やさしい情報セキュリティマネジメント試験に合格していれば、基本情報技術者試験に挫折した人でも、IPAの国家資格のレベル2相当に合格したといえるので、非IT企業、部署の人にこそ受けてみてほしい試験です。
情報セキュリティマネジメント試験の特徴
情報セキュリティマネジメント試験は、全て選択肢から選ぶ形式で、記述問題は含まれていません。
おおよそ6割の問題に正解できれば合格となります。
また、他のITパスポートや基本情報技術者試験で出題されるアルゴリズムや電気回路など、問題を読むだけで億劫になるものは、情報セキュリティマネジメント試験ではほぼ出題されないようです。
どちらかといえば「マネジメント(管理)」という言葉が試験の名前になっているように、契約、特許など法律関連の問題が出題されます。
これは基本情報技術者試験のマネジメント分野を解いてもらえると感覚が掴めると思います。
2023年12月の時点では、60問のうち48問は4択問題、12問は長文を読んだ後の穴埋め問題という形式でした。
セキュリティに関する試験ですから、レベル4に定義されている上位資格である「安全情報確保支援士(セキュリティスペシャリスト)」にでるような専門用語もいくつか出題されます。
おそらく、初めて問題をみた方は、聞いたこともない単語だらけで億劫になるかもしれませんが、国語力や一般常識で解ける問題も含まれているので、初見でも解けるものがあると思います。
そのため、「ITパスポートを取得したけど、基本情報技術者試験ほど、がっつり勉強する気力がない」という方に、情報セキュリティマネジメント試験はおすすめできます。
情報セキュリティマネジメント試験は役立つか
情報セキュリティマネジメント試験を勉強することは、通常の業務において非常に役立つと思います。
IT分野の資格試験が難しいのは、用語が聞き慣れなかったり、非常に複雑なパソコンの仕組みを学ばないといけないためです。
情報セキュリティマネジメント試験は偽のメールが送られてきたときにどう対応するか、といった、普段の業務にすぐに役立つ知識を学べます。
そのため知識として学んでおくことで、一般常識としての情報セキュリティ分野の知識を学べます。
就職や転職、社内評価されたいという場合は、難易度があがりますが基本情報技術者試験を目指したほうがよいです。
まとめ。情報セキュリティマネジメント試験を受けてみよう
情報セキュリティマネジメント試験は、普段の業務に役立つ知識を学べる試験です。
一般常識の問題もありますが、セキュリティ分野の専門用語やセキュリティ団体の名称なども出題されます。
情報セキュリティ分野が面白いと感じたら、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験のセキュリティ分野を解いてみたり、さらに上のセキュリティスペシャリストの問題を解くのもおすすめです。
最近は、ITが当たり前になり、どの組織にも情報システム部門やセキュリティ部門があります。
一般常識として、セキュリティマネジメント試験の勉強をしておくと、すぐに役立つ情報を学べるのでおすすめです。
優しいとはいえ、専門用語はとっつきにくいものもありますが、国家資格でもあるので、興味のある方はぜひ受験してみてください。