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「年収は住むところで決まる」のか?都心に住んで検証してみた。

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年収を増やしたい人:年収は住むところで決まるなんて本があるけど本当だろうか。もし本当に年収が上がるなら家賃が増えても高所得者の多く住んでいる地域に引越ししたい。

 

タクミです。社会人1年目から東京の山手線の内側の地域に絞って一人暮らしをしています。

 

新卒から3年間は新宿区の神楽坂の近く、その後は港区の麻布に住んでいます。

 

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ところで「年収は住むところで決まる」という本をご存知でしょうか。

 

こちらは「住む場所によって専門性が高く収入も高い仕事につける」可能性が高くなるという本です。

  

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年収は何によって決まるかといえば、普通は以下の方法を考えますよね。

 

  • 難関大学に合格して年収の高い大企業に入る。
  • 難関資格を取得して医者、弁護士になる。
  • 起業をして成功する。

 

しかし「年収は住むところで決まる」の本では「住む場所を変えると属性(学歴や職歴)に限らず年収が増える」と書いてあります。

 

そこで今回は日本の中でも高所得者の多く住む「山手線内側」に5年間住んで「本当に年収が増えるのか」検証してみました。

 

 

 

「年収は住むところで決まる」のか?都心に住んで検証してみた。

検証1:本業の年収は増えたか。

住む場所を変えたことで本業の年収は増えたのでしょうか。

 

結論としては年収は初任給から1.8倍に増えました。

 

年収400万円からスタートして、5年間で徐々に年収が増えてきています。

 

ただ、これは住む場所を変えなくても年功序列、昇進により年収は増えていたと思われるので、住む場所が影響している可能性は低いです。

 

ただ、都心に住んだことで通勤時間を片道30分、往復1時間節約でき、通勤の負担が1時間分減っています。

 

  • 365日のうち140日の年間休暇→225日×通勤1時間=225時間
  • 勤続年数5年×225時間→1125時間(1日8時間勤務=140日)
  • 140日÷5=28日(1年あたりの通勤時間削減で生み出された時間)

 

つまり1年間で約1ヶ月分は通勤時間削減できているので、実質11ヶ月で1年間分の年収を稼いだことになります。

 

初任給400万円の場合、年収436万円相当の価値になるわけです。

 

住む場所を変えることで見た目の年収は増えないにしても、通勤時間削減分の増えるので実質年収が増えることになります。

 

 

検証2:副業の年収は増えたか。

住む場所を変えたことで副業の年収は増えたのでしょうか。

 

結論としては副業収入は安定せず、増減を繰り返しています。

 

そのため住む場所を変えたことによる影響はないといえます。

 

ただ、実家暮らしの場合と比較した場合、初めに神楽坂に一人暮らしをしたことで「一人暮らし」「グルメ」「職住近接」のようなテーマでブログ記事を書くことができました。

 

神楽坂時代は月に1〜2万円、年間18万円のブログ収入に加えて、アマゾンや楽天の物販収益で年間約20万円強の副業収入でした。

 

麻布時代は月に1万円の収益でしたが、2020年3月から感染症の影響で3分の1に減少しており、2021年2月現在は徐々に回復しています。

 

麻布に一人暮らししたことで「港区生活」「家計簿公開」の記事が増えてきました。

 

私は副業はブログがメインなので、平均年収が高い地域に住むことはそこまで影響はなく、むしろ住む場所を転々として新しい地域の話題を書いた方が収益は伸びるのではと考えています。

 

麻布に引越しした2019年はブログ収益をがっつり伸ばす想定でしたが、実際には神楽坂時代の方が収益は大きく、副業の面では住む場所を変えたことによる効果はありませんでした。

 

 

検証3:貯金・金融資産は増えたか。

最後に住む場所を変えたことで金融資産、つまり貯金や株式投資の資産額は増えたのでしょうか。

 

結論としては資産額は港区に引越してから6倍に増えました。

 

住む場所を変えることは、副業の収益には影響を与えませんでしたが、資産額の増加には効果がありました。

 

これは不思議な現象ですよね。本来、日本一家賃相場・物価が高い港区に住むことは「最高の浪費」とも考えられます。

 

特に私の場合、東京に実家があり、本業のオフィスも東京にあります。

 

実家から職場に通えるにも関わらず、わざわざ家賃相場の高い港区に一人暮らししているのは、貯金・資産形成の上で不利になるはずです。

 

なお神楽坂に一人暮らしした3年間は、会社員生活のスタートということもあり、貯金額は50万円〜150万円ほどを推移しており、学生時代の貯金よりは増えました。

 

その後、麻布に引越しした2019年1月時点で、貯金額は100万円程度になっていましたが、2年後の2021年2月時点で6倍になりました。

 

なぜ神楽坂時代は貯金ができず、麻布時代に貯金ができるようになったのか、それには以下の理由が考えられます。

 

  1. 昇進により年収が増えた。
  2. お金の知識が増えた。
  3. 住む場所を変えたことでお金の重要性を強く実感した。

 

どれも貯金・資産額を増やすには良い影響がありましたが、特に3が住む場所から影響を受けたものになります。

 

麻布に一人暮らしをすると、日々の生活圏で出会う人々が変わります。

 

スーパーに行く途中に家賃30万円以上はするであろう高級マンションを通り抜け、やたらとパン屋、歯医者、動物病院が多いことに気づきます。

 

身なりは小綺麗な服やバッグを身につけている方ばかりです。

 

そのような環境で生活していると、不思議と自分もその環境に馴染むように生活したいと思うようになります。

 

その結果、支出をコントロールして、資産運用を始めたことで、貯金・金融資産額が増えたのだと思います。

 

一時期は環境に合わせるために100万円近くファッションにお金を使ったりもしましたが、結果としては貯金・資産額を大きく増やすことができました。

 

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まとめ。「年収は住むところで決まる」かは不明。ただし貯金・資産額は増える。

今回は「年収は住むところで決まる」という本について、神楽坂、麻布と東京都心で一人暮らしした私が検証してみました。

 

5年間の検証結果としては、年収・副業の収入が大きく増えることはないが「貯金・資産額は増えた」ということになりました。

 

もちろん、年収・副業にしろ、貯金・資産額にしろ、住む場所以外の影響も多分に受けていることは前提としています。

 

また、副業と住む場所の関係性については、今回の検証結果では「ほぼない」ことがわかりました。

 

しかし「都心に一人暮らしをする」という贅沢をした場合でも、貯金がなくなって破綻する可能性は低い上に、むしろ貯金・資産額は増えることもあることがわかりました。

 

私は「都心に一人暮らしをするのは最高の贅沢。貯金がなくなったら家賃の安い地域に引っ越そう」と考えていましたが、その心配は不要であることがわかりました。

 

今回は私1人のサンプルデータですので、当然母数が増えれば、より正しい結果が出ると思いますが、少なくとも「家賃相場が高いけど住みたい場所に住んで、好きなように生活しても意外となんとかなる」ということが伝われば嬉しいです。

 

東京は個性的で面白い街がたくさんあります。住みたい場所を見つけたら思い切って引越ししてみてはいかがでしょうか。

 

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