貯金を始めた人:貯金をするのは大変だなあ。すごい人だと収入の8割貯金をして30代でセミリタイアしている人もいるけど、ぶっちゃけ収入の1割すら貯金するのが大変。貯金初心者はどのくらい貯金すればいいんだろう
タクミです。貯金を始めたばかりの人は貯金の目安がわからないですよね
最近はすごい方が多いですよね。収入の8割を貯金・資産運用をして30代でセミリタイアした人もいますし、会社員を続けながら20〜30代で1000万円以上の貯金を持っている人が目立つようになりました
しかし普通に考えてみれば収入の8割貯金は不可能ですよね。高収入かつ節制を組み合わせないと実現できない水準です
そこで貯金を始めたならまずは収入の2割貯金を目指してみましょう
「収入の8割貯金」は難しすぎるから「収入の2割貯金」を目指そうという話
前提:誰もが会社員のメジャーリーガーにはなれない
冒頭の収入8割貯金の方は三菱サラリーマンさんのお話です。私も1年前からブログを見させていただき「貯金をするのも大切だな」と刺激を受けました
【参考】三菱サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみた
しかし三菱サラリーマンさんは会社員でいえばメジャーリーガーです。社会人5年目の年収が850万円という記事がありましたが、普通の方であればこれだけの収入を稼げる企業に入社するのは現実的ではありません
なぜならこれだけの高給企業に勤めるには「学歴」「スキル」「コミュニケーション能力」「地頭の良さ」「運」など多数の要素が必要になるからです。同じく外資金融やコンサル、GAFAなどのIT企業で20代から高給な人はほんの一部の方のみです
また年収850万円の収入があればそれ相応の生活水準になりますので支出も増えます。しかし三菱サラリーマンさんは徹底した支出削減により月の生活費は10万円以下です。これだけストイックでないと収入の8割貯金は実現できません
そのため、ほぼ実現不可能な収入8割を目指さずに「収入2割を貯金する」ことを目指しましょう
収入の2割貯金をするとどのくらい貯まるの?
収入の2割を貯金するとどの程度のお金が貯まるでしょうか
【収入(手取り)の2割を貯金する場合】
年間手取り200万円の場合:年間40万円(支出160万円)
年間手取り300万円の場合:年間60万円(支出240万円)
年間手取り400万円の場合:年間80万円(支出320万円)
年間手取り500万円の場合:年間100万円(支出400万円)
年間手取り600万円の場合:年間120万円 (支出480万円)
・・・
このように収入の2割を貯金するなら年間40万円以上のお金が貯まります。ご覧のとおり収入が増えるにつれて支出に余裕がでてきます
私の感覚では、一人暮らしで年間支出300万円はそこそこ優雅な生活、年間支出400万円は大型出費や旅行が多め、支出480万円はブランド物購入など(ぶっちゃけ使いすぎ)という感覚です
一方で収入が増えるまでの間は収入の2割貯金はキツイです。年収500万円(手取り400万円程度)を越えれば年間支出320万円まで使える上にそこそこ優雅な生活をしながら貯金2割を達成できるようになります。ですのでまずは年収500万円超えを目指しましょう
年間貯金が80万円貯まれば4年で300万円を超えます。貯金初心者の方は500万円、1000万円を目指すのではなく貯金300万円を一つの目標にしましょう
貯金2割は意識しないと達成できない
収入が増えると理論的には貯金2割は達成しやすいとお話ししました。しかし現実問題「パーキンソンの法則」という心の動きにより「収入が増えれば支出は最大化する」ものです
私の周りで20代で年収500〜700万円の収入が少し多めの方のお金の使い方を見ていると、実家暮らしであっても貯金があまりない人もちらほらいます。これはお金があればあるだけ使ってしまおうという風に考えるからです
たとえば年収が多めの方であれば仮に貯金が0になっても次の給料日、ボーナスで一気に貯金残高が復活します。また年功序列の企業であれば「年々給与、ボーナスは増えていく」と楽観的に考えるため、そこまで貯金を意識していない人もたくさんいるのです
ですので収入に限らず貯金2割を達成すると意識しない限り貯金はできません。実際に私も年収600万円時代は貯金0の状態でした
収入が多ければ貯金に有利なのは間違いないです。しかし貯金を意識しなければいつまでたっても貯金ができない状態になります
オススメの考え方:年収を100〜200万円マイナスした生活費で最大限楽しむ
私は家賃相場が日本一高い港区に一人暮らしをしています。それでも貯金0から年間200万円以上貯金できるようになりました。その際に有効だった考え方があります
それは年収を100〜200万円マイナスした生活費の中で最大限に楽しむ方法を考えるということです
つまり以下のように考えます
【難易度中:年収マイナス100万円プランなら】
年収400万円なら年収300万円と考える
年収500万円なら年収400万円と考える
年収600万円なら年収300万円と考える
・・・
【難易度高:年収マイナス200万円プランなら】
年収500万円なら年収300万円と考える
年収600万円なら年収400万円と考える
年収700万円なら年収500万円と考える
・・・
たとえば年収500万円の人がマイナス100万円プランで生活費を考えた場合、以下のようになります
実際の年収:500万円
実際の手取り年収:400万円
100万円マイナス時の年収:400万円
100万円マイナス時の手取り年収:320万円
このように年収500万円の方は、手取り年収400万円からやりくりを考えるのではなく、最初から手取り年収は320万円であると考えて、320万円の支出の中で最大限に楽しめるように年間の生活費を計画すれば良いのです
仮に年間300万円の支出で済んだ場合、シミュレーション上の貯金額は「20万円」ですが、実際の手取り年収は400万円ありますので「合計100万円」貯金できたことになります
このように実際の手取り年収よりも低い額でシミュレーションしておけば「思ったより貯金ができたな」と感じるようになります
これは「先取り貯金」でもOKです。手元にお金があると使ってしまうのが普通なので最初から天引きされていれば残ったお金の中でやりくりしようと工夫するようになります
このやり方をすると収入の2割貯金を意識しなくとも、それ以上の貯金ができるようになりますのでオススメです
収入の2割が貯金できるようになったら資産運用をやってみよう
収入の2割が貯金できるようになったら資産運用をしてみましょう
私は外国株インデックス(海外の有名な会社の株詰め合わせ商品)を購入しています。特に市場調査をすることはなく「給料日に10万円」を目安に買い足している状態です
これは机上の計算となりますが、たとえば20歳〜25歳で仕事をスタートして年収300〜500万円でコツコツ貯金をして30歳で300万円を作り30年間運用(放置)した場合を考えてみます
5%で運用した場合:1300万円
6%で運用した場合:1800万円
7%で運用した場合:2400万円
複利の効果はすごいですよね。元手は300万円ですが、定年間際に1000万円以上に化けている可能性があるのです。老後の2000万円問題もほぼ解決できそうです
インデックス投資の場合は特に市場調査に時間を使う必要もありません。給与日に買い足していくだけです
ただでさえ本業の自己研鑽や副業に時間を費やし、残りの貴重な休日はデートや遊びに費やしたいのに資産運用の勉強にまで時間は使えないですからね
ただし資産運用するには「元手」が必要です。300万円を30年間投資し続けるには「資産運用の300万円は遊び金」である必要があります
ですので資産運用を始めるにしても「貯金」がまず先なんですよね。30歳で貯金0の場合には300万円をあと何年で作れるかを計算してコツコツと貯金する習慣を身につけていきましょう
30歳で300万円を資産運用できて放置することができれば老後の心配はほぼないといえるのではないでしょうか
まとめ。収入の8割貯金は難しすぎるので収入の2割貯金を目指しましょう
「貯金を始めたけどどのくらい貯めればいいのかわからない」
そんな方はまずは収入の2割を貯金するように目標を立ててみましょう
貯金は不思議なもので意識しなければなかなかできないものです。収入が多ければ貯金できるというものでもなく、事実、独身貴族で年収900万円超えの40代の人でも貯金100万円の方を知っています
最初はなかなか貯金できず、また貯金できた金額の少なさにモチベーションが上がりにくいと思います。しかし頑張って300万円の遊び金を30代半ばまでに作ることができれば、老後には1000万円以上の資産になっている可能性があります
また一度貯金ができるようになると、その後いきなり散財するようなことは無くなります。仮に資産運用で思ったような利益がでなかったとしても、貯金が習慣化すれば手元に残るお金は増えていくので資産は年々増えていくのが実感できると思います
残念ながら収入の8割貯金は限られた人しかできません。しかし収入の2割貯金であれば少しの意識があれば達成できると思います
これから貯金を始めたいという方はまずは収入の2割貯金を目指してみましょう。貯金0の私でもできたので、貯金が習慣化するまで頑張りましょう