なぜ文京区なのか。『本当に住んで幸せな街』の定義が面白い。

読書

タクミです。

 

本ブログでは「都心に住むメリット」について、私自身の体験からご紹介しています。

 

今でも、日課として「SUUMO」で物件を検索するのが趣味になっています。

 

さて、今回は「本当に住んで幸せな街」という本を読みました。

 

官能的な街に魅力がある?と一見うさんくさい本ですが、着眼点が面白かったのでご紹介します。

 

 

 

なぜ文京区なのか。『本当に住んで幸せな街』の定義が面白い。

トップは「文京区」?なぜ住んで幸せな街なのか。

本書では「文京区」がトップに住んで幸せな街として紹介されています。

 

本書では、以下のカテゴリーごとにスコアをつけています。

 

  1. 共同体に帰属している街
  2. 匿名性がある街
  3. ロマンスがある街
  4. 機会がある街
  5. 食文化が豊かな街
  6. 街を感じる街
  7. 自然を感じる街
  8. 歩ける街

 

なんとなく理解できるものもありますが、3の「ロマンスがある街」という概念が面白いですね。

 

要はその地域に住むことで、魅力的な異性との出会いがあるかどうかということです。

 

これから東京で働く20代〜30代前半の独身の方には興味深いランキングかもしれません。

 

総じて「都心」の評価が高い

文京区の評価が高いことはすでにご紹介しましたが、本ランキングでは「都心部」の区の評価が高い傾向がありました。

 

千代田区、目黒区、品川区、港区などが該当します。

 

都心部であれば 飲食店も幅広く、美術館やコンサート会場もあり、街並みも整備されている場所が多いので、自然と評価が高くなるのでしょう。

 

なお、本書が着目している「ロマンス」という点に絞ると、文京区以外ですと目黒区の評価が高いようです。

 

文京区も目黒区も女性が好む街です。飲食店も充実しており、バーなどの出会いがある場所もあります。

 

本書では、「路上でのハグやキスの体験の可能性が高い街」と書いています。

 

一方で、ロマンス意外の要素では、目黒区に似ている場所は千代田区と品川区だそうです。

 

文京区と目黒区は住宅街ですが、後者の2区はどちらかといえばビジネス街ですよね。ビジネス感が強い場所では、ロマンス度は少々下がるようです。

 

私個人の体験(やっぱり神楽坂)

私の経験を振り返ると、社会人1年目〜3年目は新宿区の神楽坂駅近辺に住んでいました。

 

住所は新宿区山吹町です。しかし神楽坂駅より少し近い場所に「江戸川橋駅」という文京区の駅がありました。

 

そのため、雰囲気はどちらかといえば文京区よりです。文京区の中でも神楽坂にアクセスできるので、飲食店が非常に多い街の魅力が高い場所でした。

 

ロマンスという点でいえば、おしゃれでコンパクトな個人店があるので、たくさんのお店で飲食を楽しんだ記憶があります。

 

その後、社会人4〜6年目に港区南麻布に住みました。こちらは「港区の真ん中」という立地もあり、六本木ヒルズも東京タワーも徒歩圏内というハイソな場所でした。

 

ただ、神楽坂時代と比較すると、飲食店の単価が高く、会員制のお店など、普通の会社員の私ではアクセスできないお店や、単価が1万円を軽く超えるお店が多かったので、思ったほど飲食店の印象は残っていません。

 

今は千代田区の某所に住んでいます。既に結婚しているということもありますが、ロマンス要素はほぼなく、その一方で老舗の飲食店から新しいお店、お隣中央区の百貨店のハイブランド店、47都道府県の名産物のお店など、多種多様な施設があるので街の魅力は非常に高いです。

 

私の事例をまとめると、ロマンス度がもっとも高かったのは、新卒時代に住んだ「神楽坂近辺(文京区と新宿区の間)の評価は非常に高いのではと思いました。

 

念のため、先ほどの評価軸に当てはめてみます。

 

  1. 共同体に帰属している街:歴史がある街並み。地元の祭りもある。
  2. 匿名性がある街:オフィス街や大型商業施設から少し離れている。
  3. ロマンスがある街:夜までやっているカジュアルなバー、お店がたくさんある。
  4. 機会がある街:少し印象は薄い。
  5. 食文化が豊かな街:レストランはハイレベルからカジュアルまで多種多様。
  6. 街を感じる街:神楽坂や江戸川橋の地蔵通り商店街の賑わいは◯。
  7. 自然を感じる街:文京区側に行けば神田川や椿山荘東京の庭園がある。
  8. 歩ける街:飲食店から印刷、映像会社、フランス関連施設、神社など街が面白い。

 

4の「機会がある街」という点は弱いですが、それ以外の点では個人的に高スコアではないかと思います。

 

港区麻布でいれば、徒歩圏内の六本木に行けば美術館やイベント、パーティなど連日ありますので、より一層刺激的な生活ができる一方で、「1」の要素は非常に弱くなります。

 

港区は「長く住む街」というよりも「期間限定で住む街」という印象があります。大使館が多く、海外の方も多数住まれていますが、一定の期間が経てば帰国する人も多く、また景気が良い時期だけ高級マンションに住み、ダメになれば引っ越すなど、人の流入、流出が激しいイメージがあります。

 

本書の評価ではロマンスの点を重視していますので、もし本書を参考にするなら、神楽坂あたりに住んでみることをおすすめします。

 

まとめ。『本当に住んで幸せな街』は住む場所に困っている方は一読の価値あり。

東京の土地勘がなく、住む場所に迷っている方がいれば、ぜひ本書を一読してみることをお勧めします。

 

私は実家が東京にあるので、自転車で23区全てを回った上で、雰囲気の良い場所を探しました。

 

結果として、江戸川橋の地蔵通り商店街付近の環境が気に入り、運良くその近くの山吹町のマンションが空いていたので、そこに3年間住むことになりました。

 

刺激を求めて港区に引っ越したり、希少性を求めて千代田区に引っ越したりしていますが、バランスが非常に良いと思ったのは、いまだに神楽坂近辺です。

 

なお本ブログでは23区の都心部だけを紹介していますが、本書では神奈川や大阪など、日本全国(の有名な地区)のデータを載せていますので、東京以外の場所に住む方にも参考になるかと思います。

 

住む場所は人生に大きな影響を与えます。ぜひ妥協せずに住みたい場所を探してみてはいかがでしょうか。

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