タクミです。30代の都内在住の男です。
2024年から始まる新NISA制度が盛り上がっています。
今までは非課税で投資できるNISAの枠は、一般NISAでも年間で最大120万円、5年間で総額600万円でした。
それが年間の上限360万円、総額1800万円まで非課税で投資できるようになる予定です。
通常、投資で利益を得た場合は、利益のうち、税金として20%を支払う必要があります。
リスクをとって資産運用をして100万円の利益が出たとしても、売却したタイミングで80万円になってしまうということです。
これが100万円そのまま手元に残る、というのが非課税ということになります。
大変素晴らしい制度ですが、1つ問題があります。
それは「年間360万円投資できるだろうか」ということです。
あくまで最短で1800万円を投資するなら、年間360万円必要になるということですので、コツコツ50万円、100万円を積み立てても問題ありません。
ただ、投資はいかに早い時期に投資をしたか、で将来の資産が全く変わってきます。つまりできることなら早く投資したほうが良いということです。
前置きが長くなりましたが、今回は2024年からの5年間で、総額360万円、総額1800万円を投資できるか、私の一例ですが考えてみました。
新NISA制度。5年で満額1800万円を積み立てられるか考えてみた
給与収入だけでは難しい
私タクミは日系企業に勤める会社員です。
2022年はこちらの記事に書いたように、年間300万円の資産を増やすことができました。
しかし、300万円全額を投資することはできませんし、頑張っても年間250万円を投資に回すくらいだと思います。
私タクミは、現在32歳で子供はいませんので、夫婦共働きで家賃や食費を一部出してもらっています。
夫婦で働いているからこそ、個人で年間300万円を増やせたのは間違いないです。
また、今後5年の間に子供ができる可能性も0ではありません。当然、子供ができた場合は世帯収入が減り、育児費用がかかるので、年間300万円は難しそうです。
楽観的に見ると、私の本業収入は、今後5年間で年収は100〜150万円、手取りは年間70〜100万円は増えると思います。
それをふまえても、5年間を平均して200万円、総額1000万円を資産運用できれば十分かなと思っています。
残念ながら、私タクミの場合は、給与収入のみでは1800万円を新NISA枠で投資するのは難しいと思います。
対策:現在の運用資産を売却して使う
上記のとおり、今後の給与収入だけでは、5年間1800万円の新NISA枠の投資は使いきれないと思います。
そこで、現在、資産運用している金額を使う場合を想定します。
2022年12月現在、資産運用の金額は以下の通りです。
◆2022年12月時点の資産運用金額
- 総額855万円
- 元金715万円(課税520万円、NISA枠195万円)
- 含み益140万円(課税140万円、NISA枠0円)
上記以外の150万円は現金、社内財形などで生存用に保持しています。合計1000万円です。
生存用のお金は使えないとして、資産運用をしている855万円を使う方法を考えます。
来年2023年は、新NISAが開始される前の予備期間です。過去実績を元にすると、年間200万円を投資できると考えます。
◆2023年12月時点の資産運用金額
- 総額1055万円
- 元金915万円(課税615万円、NISA枠300万円)
- 含み益140万円(課税140万円、NISA枠0円)→2022年と同じと仮定
仮に全額を売却すると含み益140万円に20%の税金がかかります。それにより28万円が引かれますので112万円になります。
すると総額1055万円-28万円→1027万円になります。27万円は切り捨てたとしても1000万円は手元に残ります。
これで2024年からの給与収入から200万円、手元の1000万円を5年ごとに割って最大200万円を投資できます。
新NISA枠1800万円に対して200万円は余る計算になるので、2024年〜2028年までの5年間で1800万円の投資は十分できそうです。
新NISA1800万円を投資した後はどうするか
ここまでは2028年までに新NISA枠で1800万円を投資することを想定しています。
もう少し先を考えて、総額1800万円を投資した後はどうするかを考えてみます。
2028年には私は38歳になっています。
仮に5%で資産運用ができるとすると、12年間追加入金がない場合でも50歳には3000万円、60歳4000万円になります。
この3000万円、4000万円が全額非課税になるというのがすごいですね。30代のうちにお金の心配はほぼほぼ無くなりそうです。
仮に38歳以降に入金額を抑えて、年間120万円を課税枠ですが投資し続けるとすると、50歳には4700万円、60歳に7600万円になります。
1200万円を追加投資すると、60歳時点で3600万円も変わることを考えると、38歳以降もコツコツ入金は続けたいところです。
いずれにしても非課税枠が50歳で3000万円、60歳で4000万円を非課税で運用できるというのはすごい安心感があります。
シミュレーションでは楽観的ですが、まずは38歳までの6年間で2000万円の資産を作り、そのうち1800万円を新NISAの非課税枠で入金することを目標にします。
まとめ。新NISA枠を有効活用しよう
新NISA枠が2024年から始まるということで、今まで以上に資産運用に挑戦したい人も増えると思います。
今回は新NISA開始から最短5年間で満額1800万円を非課税枠で運用するケースをシミュレーションしてみました。
5年間で1800万円を投資しないといけないということはありませんので、投資額に応じて長期間運用していけば十分かと思います。
いずれにしても今回の新NISAの制度変更は投資をする人にとってはメリットが大きいものです。
まだ制度開始まで1年間ありますので、2023年のうちにどのように新NISA枠を利用するか、検討してみてはいかがでしょうか。